[ファイトクラブ]Last Jumbo Princess30人掛け ひめか引退セレモニーが華麗に終幕

[週刊ファイト5月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼Last Jumbo Princess30人掛け ひめか引退セレモニーが華麗に終幕
 photo & text by 藤井敏之

■ スターダム
日時:5月14日
会場:後楽園ホール 観衆1509人(超満員札止め=主催者発表)

 ひめかファンにとってはその日が来ては欲しいが来てほしくもない複雑な気持ちの中、引退セレモニーが行われた。
 6試合が終了後、この日を自ら祝うかのような鮮やかな白いドレスを着た、ひめかが登場するやカメラのシャッター音が館内に響き渡る。リングインするや、今から始まるセレモニーに期待で胸弾ますファンの気持ちをさらにヒートアップさせるかのように、新人の“さくらあや”が試合を志願。「まだ闘ってないままだ」と。それを見ていた白川が「みんな求めてるよ。スターダム所属選手、全員1分間ずつ試合やるぞ!」の号令に応えるよう、ひめかがファンに対して「みんな見たい?」と問いかけ1分1本勝負の30人掛けがスタートした。

<ひめか引退記念30人掛け 各1分1本勝負>
ひめか 0分52秒 JPコースター⇒エビ固め ●さくらあや

ひめか 0分35秒 横入り式エビ固め ●HANAKO

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 飯田沙耶

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 妃南

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け レディ・C

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 天咲光由

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 月山和香

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 羽南

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け コグマ

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 葉月

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 壮麗亜美

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け MIRAI

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け AZM

鹿島沙希 21秒 起死回生 ●ひめか

ひめか 1分00秒  時間切れ引き分け 渡辺桃

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 刀羅ナツコ

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け スターライト・キッド

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 吏南

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 琉悪夏

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 岩谷麻優

朱里 56秒 朱雀 ●ひめか

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け テクラ

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 桜井まい

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 中野たむ

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け なつぽい

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 白川未奈

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 高瀬みゆき

ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 関口翔

ジュリア 56秒 体固め ●ひめか


舞華 ひめか 1分00秒 時間切れ引き分け 上谷沙弥 林下詩美

 まずは、さくらあやを52秒でJPコースターからエビ固めで破ると、次から次へと選手が登場。所属選手以外にもアクトレス時代の盟友、高瀬みゆき、関口翔も参戦する豪華さだ。真剣勝負あり、お笑いありとバラエテイに富む試合展開である。
 飯田は自らの筋肉ポーズを拝めとアピール、月山和香は2ショット写真をせがむ。コグマはクマポーズの強要、AZMは2階までの往復徒競争をリクエスト、大江戸隊のメンバーは凶器を手に場外乱闘を行う。

 岩谷はリング上で野球を提案、ピッチャー岩谷、キャッチャー村山レフェリーそしてバッターは主役のひめか・・・。中野たむは「最後だからどっちが宇宙一かわいいか決定しよう」と場内を沸かす。なつぽいはひめかに一発をくださいとリクエスト、ジュリアは座った状態でしばきあいを強要、最後に詩美と上谷がリングへ、すると舞華もリングイン。
 ひめか&舞華組vs.林下詩美&上谷沙弥組として試合がスター。最近二人の関係がぎくしゃくするQueen’s Questの詩美と上谷をまとめて舞華がラリアットすると、舞ひめがサンドイッチラリアート。そのまま時間切れとなり全試合が祝福ムードの中終了した。

 最終的に新人のさくら、HANAKO、そしてジュリアから勝利を勝ち取り、鹿島沙希、朱里に負け、3勝2敗24引き分けと、涙と笑顔で30分間を走りぬいた。
 そのまま引退セレモニーに入ると思われたが、ひめかが激闘の結果ひどい状態でのセレモニーを拒否、女の子らしくお色直しをしてからのスタートとなる。関係各位が花束や記念品を贈呈、アイドルグループのつぼみ大革命、プロレス入りのきっかけと基本を教えてくれたDDTの秋山準、そしてひめかを育成させた堀田祐美子も駆けつけた。

 そして最後にひめかがファンに向けお別れの挨拶をおこなった。

 「本日は誠にご来場ありがとうございます。こんなに満員の後楽園ホールで…プロレスラーとしての幕を閉じれること、本当にうれしく思います。30人掛けしたら何言おうか忘れちゃったんですけど、ふふ(笑)」。
 「引退を発表してから一日一日がすごく早くて、でも不思議と後悔がなくて、もっとこうしておけばよかった、ああしておけばよかったっていうのがなくて、本当に笑顔で駆け抜けてこれたと思います。でもそれはきっとファンの方が悲しい顔を見せずに、笑顔で…送り出してくれようとしてくれたからなんだろうなと思って、この突然の発表をすごく申し訳なく思ってます(涙)」。

 「でも、いまの私、輝いてますよね!? 一番輝いている姿でリングを降りれること、本当にうれしく思います。ひとつ、レスラーとして悔いがあるとしたら、はぁ…父にこの姿を見せれなかったことが、何よりも悔しいです(涙)」。
 「でもそれ以外は悔いがなくリングを降りれるので、みなさんも最後、笑顔で送り出してくれたらうれしいなと思います。これからの私の人生は、私自身で幸せに生きていくので、みなさんもプロレスを見て、スターダムを見て、好きな選手を見て、幸せに過ごせますように」。

 「それじゃいくよ。デカいは強い、デカいは正義、そして、デカいはカワイイ」と叫び、最後を締めた。そして10カウントゴングの後、安藤リングアナの最後のコールとともに白いテープが彼女の第二の人生を祝福するがごとく投げ込まれ、多くのファンとの別れを告げた。最後はDDMのメンバーに肩車されリングを去っていった。


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