(C)KSW/Polsat
5月13日(現地時間)にポーランド共和国ワルシャワで『KSW 82: Hooi vs. Grzebyk』が開催された。
KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
2023年6月3日に開催されるKSWビッグマッチ「KSW 83: Colosseum 2」が控えている為、王者クラスはそちらに投入され、今大会は王座戦は組まれず、スタジオ収録となり、ポーランド対(ポーランドから見て)海外勢の試合がずらりと並んだ。
メインは、ウェルター級戦で、ブライアン・ホーイ対アンジェイ・グジェビク。ホーイはベラトール参戦経験もあり、対するグジェビクはポーランドのMMA団体Fight Exclusive Nightの二階級王者としてKSWに上がってきた地元勢だ。下馬評ではほぼ拮抗している。試合はグジェビクがスタンド打撃からグランドでも上を奪って圧倒。最後はバックマウントから殴り続けて試合終了となり、判定でグジェビクが勝利した。
セミファイナルではチェコ最大のMMA団体OKTAGONから乗り込んできたフィリップ・マセックを地元ポーランドで元KSWバンタム級王者のセバスティアン・プジビシュが迎え撃った。下馬評はプジビシュが圧倒している。試合も下馬評通り、プジビシュがキックを繰り出し打撃戦でも有利に進め、グランドでも上を奪う。そして最後は横四方固めで殴り続け、レフェリーが遂にストップ。プジビシュがTKO勝ちをおさめた。
■ KSW 82: Hooi vs. Grzebyk
日時:2023年5月13日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ワルシャワ
<ウェルター級>
○アンジェイ・グジェビク(ポーランド)
判定
●ブライアン・ホーイ(オランダ)
<バンタム級>
○フィリップ・マセック(チェコ)
3R 4分51秒 TKO
●セバスティアン・プジビシュ(ポーランド)
<ライトヘビー級>
○ボグダン・グニドコ(ウクライナ)
1R 1分39秒
●ラファウ・キヤンチュク(ポーランド)
<ライト級>
○ラウル・ツタラウリ(ジョージア)
判定
●ドノバン・デスマエ(ベルギー)
<女子ストロー級>
○アニタ・ベクス(ポーランド)
判定
●アレクサンドラ・トンチェバ(ブルガリア)
<ライト級>
○ウィルソン・バレラ(フランス)
1R 4分28秒 TKO
●グラジャン・シャジンスキ(ポーランド)
<ミドル級>
○ヴィクトル・ザレウスキー(ポーランド)
判定
●ロバート・マチェジョウスキー(ポーランド)
An incredible performance! 👏
🇵🇱 Andrzej Grzebyk gets the deserved win! #KSW82 pic.twitter.com/SC4g2Z2Rpa
— KSW (@KSW_MMA) May 13, 2023