DEEP☆KICK ZERO 06、07!メインで真琴が勝利!

【4.30 豊中 DEEP☆KICK ZERO 07 試合結果】

 4月30日(日)豊中市・176BOXにて『DEEP☆KICK ZERO 07』が行われた。第1部「DEEP☆KICK ZERO 06」の2部目の興行となった今大会はプロ本戦5試合、3名のプロデビューに加えDEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝、ランキング戦など様々な試合が開催。とりわけデビューの3選手・2試合は見どころの多い内容だった。

(写真・石本文子)

メインイベント 力哉 vs. 真琴

 メインイベントとして開催されるのはDEEP☆KICK-55kgランキング戦。昨年末にかけて開催されたDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメントで決勝まで勝ち進むも鷹介(魁塾)に敗北し現在DEEP☆KICK-55kg級2位に位置付けている力哉(BKジム)と、2月「NJKF 2023 west 1st」にてDEEP☆KICK-55kg7位の繁那(R.S-GYM)と大激戦を演じ見事勝利を収めた同級6位の真琴(NJKF誠輪ジム)が激突した。ランキングでは力哉が上だが身長差は真琴が約10cm上、試合が始まるとパンチを上下に振っていく力哉と鋭いロー・ミドルからパンチに繋ぐ真琴という展開に。その中で真琴はローキックを意識させていってからのハイキックを放つと力哉にヒットしダウン、しかし見た目ほどダメージは少なかったか力哉はすぐに立ち詰めてくる真琴に対し反撃を試みる。1Rはダウンがものを言い真琴が優勢に。
 続く2R>、先ほどのダウンのダメージがあまり見えない力哉は前進を進めるが真琴はパンチ・膝・前蹴りと多彩な技を繰り出していきヒットを奪う。途中、力哉の鼻からの出血でタイムストップがかかる。しかし止まらないのは力哉、逆転の目を狙っていく。2R>終了時点の判定は3者共に真琴を支持(17-20●2名、18-20)。
 最終ラウンド、後がない力哉は更に歩を強め逆転を狙っていくも真琴に中々強い一撃がヒットできず試合は終了。1Rにダウンを奪った真琴がそのまま判定勝利を飾りランキング上位の力也を下した。試合後のマイクで真琴は「ランキング上位の力也選手に勝ったのでこれで僕のランキングも上がる、次のトーナメントに呼んでください」と実行委員長の林裕人に直談判。DEEP☆KICKの地では3戦3勝とさらに脂の乗ってきた真琴、この勢いで更に-55kg級を暴れまわることが出来るのか。

セミファイナル 石田迅 vs. ラーテル湧人

 DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝、先に行われたもう1つの準決勝で決勝進出を決めた田邉雅弥(Blaze)との対戦が決まるもう1席を懸けて、DEEP☆KICK-65kg4位に位置する石田迅(LEGENDGYM)と契明ジムからの刺客・ラーテル湧人(契明ジム)が激突。共にプロ戦績6戦4勝3KO通し、高いKO率を誇る両選手なだけに開始早々からド派手なKO決着に対する期待が寄せられた。
 果たして1R、期待とは裏腹に静かに試合が進んでいく。パンチを軸に打ち出しながら詰める石田だがこれといった一撃が出ないか、対する湧人は前蹴りやミドルをいれながらパンチに繋ぐ。今か今かとKOに期待が込められながらも1Rは静かに終了、そんな簡単には強烈な一撃は出ないよなと誰もが考えたであろう次ラウンド、その一撃はロープ際に湧人を詰めてから石田の拳から放たれた。ダウン後湧人は何とか立ち上がろうとするも足がおぼつかない、それを見たレフェリーは即座に試合を止めた。2R>1分12秒、期待通りの強烈KOにて石田が決勝進出を決めた。
 試合後のマイクでは「1Rで仕留めたかったけど2R>までかかってしまった」とコメント、次の王座戦への抱負を語ると先に決勝進出を決めた田邉もリングインし「僕の膝で再びKOします」とこちらも大胆不敵なコメントを残した。互いに勝利の全てがKOで事実今回も2R>KOにて決勝進出を決めた両者、決勝となる王座決定戦に判定など不要かもしれない。

第4試合 都筑海杜 vs. FUJIMON♡

 もともとこの試合はDEEP☆KICK-57.5kg契約にて都筑海杜(キックボクシングジム3K) vs. ハンマー鈴木(契明ジム)として行われる予定だったが、鈴木が体調不良によりドクターストップで試合中止に、代わりにFUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)が急遽として代役を引き受けてくれたことで、特別エキシビジョンマッチとして試合が開催された。都筑からしたら肩透かしに終わったであろうがFUJIMON♡とのエキシビジョンでは鋭い眼光の中にどこか笑顔が見受けられる場面もあった。エキシビジョンと言えどかなり強めに打ちあった両者、今回は残念だったが次回以降に今度こそ都筑の本試合が見れるのが楽しみだ。

第3試合 羽田翔太 vs. 横山大翔

 互いにDEEP☆KIKC初出場となる同士。羽田翔太(キックスターズジャパン) vs. 横山大翔(拳心会館)の1戦、試合は1Rから蹴りで距離を詰めながら威力あるパンチをどんどんと打ち出す横山が優勢に進み2R>にはダウンも奪取、2R>終了時点での途中経過では3者共に横山が指示される。羽田も挽回を狙いたかったが横山のガードを崩すことが出来ず試合終了、横山が判定勝利を獲得しプロ戦績3戦3勝と負けなしを維持した。

第2試合 虎太朗 vs. 山田貴紀

 昨年12月に無念のKO負けを喫した虎太朗(キックボクシングジム3K)が再びDEEP☆KICKのリングに帰ってきた。対するはプロデビュー戦となる山田貴紀(山口道場)、アマチュア時代から数々の賞を受賞し鳴り物入りでプロの世界に飛び込んできた期待の新鋭だ。果たして1R、近い距離でのパンチを狙う虎太朗に対し山田はカーフキックや膝、パンチを上下に振っていく。カーフが有効に効いているか途中虎太朗の足がもつれる姿も見られた。そして1R1分が過ぎた頃、虎太朗が近い距離に入ってきたタイミングで山田の左フックのカウンターが見事にクリーンヒット。虎太朗は倒れるもカーフでのダメージも相まってか立てずレフェリーが手を交差し試合終了、プロデビュー戦ながらも山田が1R1分18秒でTKO勝利を決めプロにも通用する確かな力を見せつけた。

第1試合 KING陸斗 vs. 佐々木仁紀

 互いにデビュー戦通しの1戦。昨日の前日計量で-51kg契約に対し50.15kgとかなりのアンダーでクリアしたKING陸斗(ROYAL KINGS)。事実、対する佐々木仁紀(BFA-SEED)との身長差は7cm、試合が始まると佐々木は剛腕を振りかざしながら前進を強めた。しかし驚きが隠せなかったのは陸斗の技術の高さだ、1発貰えば倒れてしまうような豪打をヒラヒラかわしながら右フックを基軸にヒットを取り続ける。そしてそれを3R>通じて行い見事に判定勝利を勝ち取った。プロデビュー戦ながらもアマチュア上がりの高い技術力を見せつけられた1戦となった。

OPファイト NEXT☆LEVEL提供試合

 OPファイトでは計5試合が開催、中でも第5試合にはNEXT QUEEN-46kgタイトルマッチと銘打ち、山崎愛琉(拳心會館) vs. 中井美慶(昇龍會)による王座決定戦が行われた。試合は首相撲有ルールなだけに首相撲での展開が多く、その中でも首相撲に加え蹴りなどでもポイントを着々と取っていった山崎が判定勝利、新王者に輝いた。
 他4試合でもダウンやKO決着などもありアマチュアファイトながらも多いな盛り上がりを見せた。

■ DEEP☆KICK ZERO 07
日時:2023年4月30日(日)
会場:豊中市・176BOX

<メインイベント
 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R>
 ●力哉(BKジム)
 〇真琴(NJKF誠輪ジム)
判定0-3(27-29、28-30、27-30)

<セミファイナル
 DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R> 延長1R
 ○石田迅(LEGENDGYM)
 ●ラーテル湧人(契明ジム)
TKO 2R>1分12秒 レフェリーストップ
※石田迅が-65kg王座決定トーナメント決勝に進出

<第4試合 スペシャルエキシビジョンマッチ 2分2R>
 都筑海杜(キックボクシングジム3K)
 FUJIMON♡(京都亀岡キックボクシングジム)
※エキシビジョンのため判定無し

<第3試合 DEEP☆KICK-52kg契約 3分3R>
 ●羽田翔太(キックスターズジャパン)
 〇横山大翔(拳心会館)
判定0-3(27-29、28-30、27-30)

<第2試合 DEEP☆KICK-53kg契約 3分3R>
 ●虎太朗(キックボクシングジム3K)
 ○山田貴紀(山口道場)
TKO 1R1分18秒 レフェリーストップ

<第1試合 DEEP☆KICK-51kg契約 3分3R>
 〇KING陸斗(ROYAL KINGS)
 ●佐々木仁紀(BFA-SEED)
判定3-0(30-28、30-27、30-28)

〈オープニングイベント〉
NEXT☆LEVEL提供試合
<OP第5試合 NEXT QUEEN-46kgタイトルマッチ 1分30秒3R> 延長1R
 〇山崎愛琉(拳心會館)
 ●中井美慶(昇龍會)
判定3-0(30-29、29-28、30-29)
※山崎がNEXT QUEEN-46kg新王者に

<OP第4試合 -30kg契約 1分30秒2R>
 ●森響斗(楠誠会館)
 〇近藤希咲来(正道会館KCIEL)
判定0-3(19-20、19-20、19-20)

<OP第3試合 -58kg契約 1分2R>
 〇北野拳斗(二刃会北野ジム)
 ●川本勝一郎(パラエストラ東大阪)
判定3-0(20-19、20-18、20-19)

<OP第2試合 -35kg契約 1分2R>
 ●元原紗莉(LOTGYM)
 ○池田蓮寿(バリエンテ)
TKO 2R>28秒 レフェリーストップ

<OP第1試合 -50kg契約 1分2R>
 〇大平亜里(BLOW GYM)
 ●森井心和(more kickboxing studio)
判定3-0(20-17、20-17、20-17)

【4.30 豊中 DEEP☆KICK ZERO 06 試合結果】

 4月30日(日)豊中市・176BOXにて『DEEP☆KICK ZERO 06』が行われた。大会途中には塚本望夢vs. 長谷川海翔のエキシビジョンで大いに盛り上げを見せると、本選では6試合中4試合がKO決着という若手選手らしい勢いのぶつかり合いが見てとれた。正に若手選手育成の場と名を打つZERO大会らしい興行であった。

(写真・石本文子)

メインイベント 田邉雅弥 vs. 悠YAMATO

 メインイベントを飾るはDEEP☆KICK-65kg前王者の木村ケルベロス颯太(NJKF心将塾)が返上したベルトを懸けた-65kg王座決定トーナメント準決勝、DEEP☆KICKランカーの田邉雅弥(Blaze)とNJKFランカーの悠YAMATO(NJKF大和ジム)が激突した。階級が重いだけに1Rから激しい打ち合いになることも予想されたが蓋を開けてみると静かに、そして重い緊張感のある走り出しとなった。1R序盤、田邉がジャブ・ローで探りを入れていく中YAMATOは田邉の前蹴りをキャッチしてからの仕掛けを試みるもレフェリーに注意を受ける。ルールの違いにも戸惑いつつも左フックからのコンビネーションを狙っていくが中々捉えきれない。中間距離でのローの打ち合いが続く中、田邉はジャブやカウンターのストレートを当てていく、YAMATOも負けじと重いパンチにカーフを織り交ぜていくもクリーンヒットは奪えない、互いに探り合いといった所だったが要所でヒットを奪った田邉が1Rは優勢の印象。
 続く2R>、1Rとは打って変わりYAMATOはジャブで距離を測りながらストレート・フック・膝とどんどんプレッシャーをかけていく。田邉はガードしながらもローを打ち返すが、YAMATOはお構いなしに三日月蹴りにローを散らしながら重いパンチと膝で攻勢を見せていく。そんな最中、決着は一瞬で訪れた。レフェリーブレイクの後、飛び込んできたYAMATOに田邉の右ストレートがクリーンヒット、ダメージが見えるYAMATOは後ろにたたらを踏むと田邉は一気にストレートで距離を詰めていき最後は顔面膝蹴りで強烈なダウン奪取、YAMATOはそのまま大の字に倒れこみ即座にレフェリーが試合をストップ。2R>2分28秒、過去の勝利は全て膝蹴りでのKOだった田邉が得てして今回も”神の膝”で強烈TKO勝利を勝ち取った。
 試合後のマイクで田邉は「これは僕のためのトーナメントなので、必ずベルト獲って次のステップに行く。まだまだ強くなります」と強気なコメントを披露、これで4戦3勝1敗3KOと勝ちは全て膝でのKO勝利を収めている田邉。来る6月の決勝でも田邉の”神の膝”がさく裂するのか、注目してほしい。

セミファイナル 岩KING vs. 牧野騎士

 DEEP☆KICK-57.5kg契約となる1戦、まだ互いにランキング入りはしていないが過去にDEEP☆KICKの地で勝利を収めており、この1勝でランキング入りが見えてくる同士の対決。スカーフを口に巻き、首を左右に動かしながら重厚な雰囲気で入場してきた牧野騎士(FFT)に対して定番のアフロ姿にサングラスで踊りながら入場してくるは岩KING(NJKF心将塾)。入場から全く異なる雰囲気を醸し出す2名による戦いとなった。
 1R、鋭いローを軸に左ミドル・ジャブを繰り出す岩KINGに対し牧野はジリジリと前に圧をかけながら威力あるパンチを放っていく。蹴りの距離では岩KINGが蹴りを着々とヒットさせるも近い距離になると牧野のフック・アッパーがヒットしていく。要所で入る牧野の三日月蹴りやボディも有効か。1Rも2分30秒に差し掛かったころ、勝負は急激に動いた。牧野の右ストレートが岩KINGにクリーンヒット、明らかにダメージが見える岩KINGに牧野はここぞとばかりに左右のフックでラッシュを懸けダウンを奪取。なんとか立った岩KING、残り時間も数秒とこのラウンドを凌ぎたかった所だったが牧野は勝負所を逃さなかった、一気に距離を詰めていき右フックで終了のゴングと同時に再びダウンを奪取。レフェリーが試合を止め1R3分丁度、牧野が2度のダウン奪取と共に勝利を奪い取った。
 これにはセコンドについていた牧野の師であるFFT(FASCINATE FIGHT TEAM)代表・原口健飛も手を叩いて大喜び。DEEP☆KICKランキング入りも見えてきた牧野、強力なパンチを武器に-57.5kg前線を暴れまわることが出来るのか。

第5試合 塚本望夢 vs. 長谷川海翔

 昨年3月にDEEP☆KICK-51kg初代王者となった塚本望夢(NJKFteamBonds)と去年6月にDEEP☆KICK-53kg第4代王者となり6月には初防衛戦も決まっている長谷川海翔(誠剛館)によるスペシャルエキシビジョンマッチが開催。現在17歳と若くもキャリアも実力も十二分の両者によるエキシビジョンは正に至高ともいえる内容、素早いパンチの連打の打ち合いに目まぐるしい技の応酬。かと思いきや高校生らしいジョークで会場を沸かす、長谷川がスピンキックを試みるも転んでしまい会場から笑いが起きるとその後にはダブルノックダウンでドッと歓声が沸く。終始目が離せないエキシビジョンが行われ終了後には温かい拍手が長く続いた。
 試合後にマイクでは両者ともにエキシビジョンのお礼を関係者に伝えると、塚本は特性グッズを観客たちに投げ渡すファンサービスも披露。入場から退場まで会場を沸かせ続けた両選手、彼らが挑む次のステージにも期待したい。

第4試合 内本築 vs. 津留純平

 激しいダウンの奪い合いとなった1戦、-60kg契約で対峙したのは内本築(NJKFteamBonds)と津留純平(FFT)。その衝突は1R、早くも訪れた。津留はリング中央に陣取り、内本は周りながらも互いに中間距離にてジャブ・ローで探り合いをする中、津留は内本をコーナーに詰めるとボディストレート、そして同じように踏み込みながらのストレートで内本は腰が沈んでしまいダウンを許す。しかしそのストレートにカウンターのフックを合わせられた津留もダメージが見える、事実すぐに立った内本は歩を前に進めていき1R終了間際に強烈な右フックでダウンを奪い返しイーブンに。
 2R>、序盤から近い距離での打ち合いが増えていくと互いに被弾も増えダメージも浮き彫りに。しかし足は止めない両者、中でも内本の威力あるパンチの連打が好印象を見せる。津留もパンチに膝と圧をかけていくもややヒット数に差が出たか、2R>終了時点での途中判定では2者が18-17で内本を支持した(1名は18-18)。
 運命の3R>、後がない津留は開始から猛攻を仕掛けるも逆に内本のフックツーを被弾してしまう。しかし止まらない津留、圧をかけながらストレート・フック・アッパーと振りぬいていく。内本は下がりながらもジャブやカウンターのフックで津留をはじき返すが止まらない津留、途中組付きが増えレフェリーより2R>からの累積で両選手に警告が与えられる。残り時間1分のコールが響いたころ、津留はコーナー間際でツー・フックで内本をコーナーに詰めると最後はストレート、この一撃で再び内本の腰が沈んでしまい津留が逆転ダウンを奪取。このまま終わらせてなるものかと内本は鬼の猛攻を見せるが無情にも3R>終了のゴングが鳴り響き試合終了、逆転のダウンを決めた津留が勝利を掴んだ。
 まだまだ粗削りながらも最後まで打ち合いを魅せ今大会ベストバウト間違いなしの盛り上がりを収めた両者、このZERO大会を糧に次のステップに進んだ姿にまた期待したい。

第3試合 長舩ライオン vs. 水流添正太

 共に東大阪生まれ・26歳同士の対決。ゴングからスピードと重さのあるパンチとローを振りぬいていく水流添正太(NJKF道場373)、対する長舩ライオン(NJKF心将塾)はガードを固めながらロー・カーフキック、時折鋭いハイキックを混ぜていく。1R、先に仕掛け手数も多い水流添とガードを固めカーフを蓄積させていく長舩という形に。2R>も同じようにガードを固めながらカーフに前蹴りを組み込んでいった長舩に対し水流添は細かいパンチで上に意識をやると左ボディフック一閃、この一撃で長舩は悶絶しながら倒れこみレフェリーストップ。正に一撃KOで水流添がDEEP☆KICK初出場・初KO・初勝利全てをかっさらった。

第2試合 三輪憂斗 vs. 横田速人

 1Rからスイッチしながら強力なパンチを武器に飛び込んでいく三輪憂斗(真正会)、後手に回りながらも膝にパンチを加えて反撃する横田速人(猛志會)。1Rは三輪が攻めた印象を見せるも2R>には横田も挽回、リーチを活かしながら切り返していく。しかし互いに印象的な攻撃を見せれず2R>終了時点での途中経過は3者共に20-19で三輪を支持。3R>、横田の動きは一気に加速、パンチから膝のコンビネーションを武器に三輪を攻める、三輪もパンチを返していくも押された印象。結果1-0(三輪)のドロー、互いにDEEP☆KICK初勝利はお預けとなった。

第1試合 中嶋愛樹斗 vs. 西村孝幸

 プロデビュー戦となった西村孝幸(ビンチェレあべの)は果敢に前に打ち出すも中嶋愛樹斗(誠剛館)との身長差は約13cm、リーチに苦戦する中で中嶋の左フックがクリーンヒット、ファーストダウンを奪われる。それでもリングを周りながらパンチで前に打ち出る西村だったが中嶋の右ストレートで2度目のダウン、これが決め手となりレフェリーストップ。これで誠剛館期待のホープ中嶋がプロ2戦2勝2KO目を勝ち取った。

OPファイト NEXT☆LEVEL提供試合

 OPファイトでは計5試合が行われた。中でもOP第5試合には-78kg契約で一心会の代表、石塚貴史(一心会)が参戦。宮崎翔太郎(NJKF健心塾)を迎え撃つと、重量級にふさわしい迫力ある対戦に。ムエタイスタイルからローにハイ、首相撲から膝と熟練された動きを見せる石塚に宮崎はまったくひるまず威力抜群のローにパンチを繋げていく。接戦は2R>続き判定は0-1(宮崎)のドロー、勝てはしなかったものの石塚代表は一心会の教え子たちにカッコいい背姿を見せることが出来ただろう。
 他の試合も高レベルな試合が目白押し、アマチュアと言えどもプロ顔負けの盛り上がりを見せた。

■ DEEP☆KICK ZERO 06
日時:2023年4月30日(日)
会場:豊中市・176BOX

<メインイベント
 DEEP☆KICK-65kg王座決定トーナメント準決勝 3分3R> 延長1R>
 ○田邉雅弥(Blaze)
 ●悠YAMATO(NJKF大和ジム)
TKO 2R>2分28秒 レフェリーストップ
※田邉雅弥が-65kg王座決定トーナメント決勝に進出

<セミファイナル
 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R>
 ●岩KING(NJKF心将塾)
 ○牧野騎士(FFT)
TKO 1R3分00秒 レフェリーストップ

<第5試合 スペシャルエキシビジョンマッチ 2分2R>
 塚本望夢(NJKFteamBonds)
 長谷川海翔(誠剛館)
※エキシビジョンのため判定無し

<第4試合 DEEP☆KICK-60kg契約 3分3R>
 ●内本築(NJKFteamBonds)
 〇津留純平(FFT)
判定3-0(26-27、26-28、26-27)

<第3試合 DEEP☆KICK-52kg契約 3分3R>
 ●長舩ライオン(NJKF心将塾)
 ○水流添正太(NJKF道場373)
TKO 2R>1分10秒 レフェリーストップ

<第2試合 DEEP☆KICK-57.5kg契約 3分3R>
 △三輪憂斗(真正会)
 △横田速人(猛志會)
判定1-0(29-29、30-29、29-29)

<第1試合 DEEP☆KICK-55kg契約 3分3R>
 ○中嶋愛樹斗(誠剛館)
 ●西村孝幸(ビンチェレあべの)
TKO 1R1分54秒 レフェリーストップ

〈オープニングイベント〉
NEXT☆LEVEL提供試合
<OP第5試合 -78kg契約 1分30秒2R>
 △石塚貴史(一心会)
 △宮崎翔太郎(NJKF健心塾)
判定0-1(19-19、19-20、19-19)

<OP第4試合 -60kg契約 1分30秒2R>
 〇山中楽斗(及川道場)
 ●加古稟虎(NJKFteamBonds)
判定3-0(20-18、20-18、20-18)

<OP第3試合 -55kg契約 1分30秒2R>
 〇香川刻(Blaze)
 ●赤木春斗(NJKF健心塾)
判定3-0(20-19、20-18、20-19)

<OP第2試合 -26kg契約 1分30秒2R>
 ●三谷那瑠(NJKF健心塾 平野支部)
 〇永野莉愛(02GYM)
判定0-3(17-20、17-20、17-20)

<OP第1試合 -40kg契約 1分2R>
 ●里見魁(TEAM S-joint)
 〇二若璃斗(魁塾 中川道場)
判定0-2(19-20、19-19、19-20)