[ファイトクラブ]”第2勢力”台頭課題の光明カギ握る2023年組と『でいじーもんきー』!tjpw後楽園

 2023年4度目の開催となった、東京女子プロレス後楽園ホール大会。
 約2ヶ月後に大田区総合体育館ビッグマッチを控える東女の今大会は、新戦力や未知の存在にフォーカスした内容だったように思う。
 そんな中、以前筆者が挙げていた同団体の課題に、一筋の光明が見えた。その光明とは、トップグループに次ぐ第2勢力の台頭であった。


[週刊ファイト5月18日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼”第2勢力”台頭課題の光明カギ握る2023年組と『でいじーもんきー』!
 勢い増す東京女子プロレス本年4度目の後楽園ホール
 photo & text by 鈴木太郎
・課題だった”第2勢力”台頭の兆し
・東京女子の2023年デビュー組が熱い!
・東京女子らしからぬオーソドックスさが光った『HIMAWARI vs.鈴木志乃』
・先輩より動きが良い10代新人風城ハル&大久保琉那
・目を奪われる上原わかなのスムーズな動きと凍雅のエルボーの強さ
・鈴芽遠藤有栖の『でいじーもんきー』シングル躍動
・次回は重要なシチュエーションで見たい『遠藤有栖vs.渡辺未詩』
・辰巳リカに肉薄した鈴芽のシングル王座初挑戦
・身長差30cm瑞希-ソーヤー・レック王座戦で見た【体格差の難しさ】
・幾らか物足りなさを抱いた体格差の埋め方
・「策士、策に溺れた」ソーヤー・レックの椅子攻撃


■東京女子プロレス 『YES! WONDERLAND ’23』
■日時:2023年5月5日(金・祝) 11:30開始
■会場:東京・後楽園ホール
■観衆:774人

 2023年に入ってから4度目の開催となった東京女子プロレス後楽園ホール大会。
 有明コロシアムでのビッグマッチが行われた3月を除き、ほぼ月1度のペースで開催されている後楽園大会だが、今大会ではプリンセス・オブ・プリンセス王座、インターナショナル・プリンセス王座の2大王座戦が組まれた。
 2大王座戦は王者の防衛に終わったものの、メインイベントのプリンセス・オブ・プリンセス王座戦終了後に伊藤麻希が現れると、瑞希の持つ同王座に挑戦を表明。
 7・8に行われる大田区総合体育館ビッグマッチでの防衛戦が正式決定となったのである。


 「“第2勢力”の台頭が求められる」

 今年1月の後楽園ホール大会を観戦した際、筆者が感じたことだ。

▼2023年のカギは”第2集団”にあり~1・4東京女子プロレス後楽園ホール

[ファイトクラブ]2023年のカギは”第2集団”にあり~1・4東京女子プロレス後楽園ホール

 現在好調な東京女子プロレスだが、正直なところ、タイトル争いが常に出来る位置にあるトップグループの面子と、次点に来るグループとの新陳代謝の活性化が意外と進んでいない。
 すぐにでもタイトル戦線に風穴を開けられる選手が意外と少ないのだ。この辺りが課題のように感じられたが、今大会でそうした懸念を打ち消す光明を見出だす事が出来た。

東京女子の2023年デビュー組が熱い!

 恐らく、日本国内のプロレス団体で、上半期にデビューした選手数が一番多いのは、東京女子プロレスではないだろうか?

 1・4にHIMAWARIと上原わかな、3・6に鈴木志乃と凍雅、3・18に風城ハルと大久保琉那がそれぞれデビュー。まだキャリア2ヶ月弱~4ヶ月という選手達ではあるが、今大会のアンダーカードを盛り上げたり、スパイスを加えていたりしたのは、この2023年デビュー組だった。

 オープニングのHIMAWARI vs.鈴木志乃は、お互いの表情に乗せてオーソドックスな技の応酬が続き、良い意味で個性を重んじる東京女子プロレスらしからぬ攻防が展開された。

 また、現役高校生の風城ハルと団体最年少の14歳・大久保琉那も先輩選手よりドロップキックなどの動きが良かったし、上原の動きのスムーズさ、凍雅のエルボーの強さにも目を奪われた。
 デビュー間もない若手とは思えないものを感じることができた故に、この中から、今いる3~4年生を追い抜く存在も現れるかもしれない。それは、最早時間の問題のように思われる。

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