[ファイトクラブ]新エース桃野美桜誕生と宿敵OZアカデミー抗争勃発 Marvelous7周年沸く

 Marvelousの旗揚げ記念日当日に当たる5・3に行われた、旗揚げ7周年記念大会。
 この1年間で退団・引退による離脱者が出て、団体としての勢いに陰りが見られるかと思われたが、実際の試合を見ると他団体参戦を巻き込みながら試合内容にフォーカスしている丁寧さが伝わってくる大会であった。
 そんな今大会で生まれた、新エースの誕生とOZアカデミーとの抗争。果たして、8年目のMarvelousはどのような景色が生まれているのだろうか?


[週刊ファイト5月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼新エース桃野美桜誕生と宿敵OZアカデミー抗争勃発 Marvelous7周年沸く
 photo & text by 鈴木太郎
・客席に媚びる事のない、純度の高いプロレスが見られる強み
・「発信力が無い」という課題
・8年目のMarvelousはOZアカデミーとの抗争で開幕?
・怒気帯びる「帰れ」コール!尾崎魔弓乱入
・長与怒りの「OZをブッ潰してください」指令!6・11彩羽&桃野OZ参戦!
・宝山愛キャリア初シングル勝利!Aoiラ・マヒストラルで下す
・男子6人タッグマッチ井坂絶妙フランケンシュタイナーで星野から勝利
・雪妃真矢&青木いつ希、ベテラン渡辺智子&伊藤薫組に大善戦12分尺
・井上京子受けっぷり圧巻!タッグ戦若手Mariaナイアガラドライバー葬
・究極の”矛と盾”彩羽匠-クセあり食材ウナギ・サヤカ華麗プロレス料理
・GAEA-Marvelous1期生対決桃野JKボム永島AAAWシングル初戴冠


■マーベラス 『Marvelous7周年後楽園』
■日時:2023年5月3日(水・祝) 11:30開始
■会場:東京・後楽園ホール
■観衆:未発表

 Marvelousの旗揚げ記念日である5・3当日に、団体の旗揚げ7周年興行が後楽園ホールで行われた。

 観衆未発表で北側はパイプ椅子席1列のみだったものの、東西の雛壇や四方角のパイプ椅子席が殆ど埋まり、南側も約7~8割が埋まるなど、恐らく多くて800人前後は入っていたのではないかという盛況ぶりだった。

 中々大会情報がTwitterのタイムラインに回ってこない団体で、追い打ちをかけるように、この1年でKAORU引退、門倉凛退団というトピックも経験したMarvelous。
 しかし、大会内で繰り広げられた試合は、他団体参戦選手を活かしながら内容にしっかりフォーカスされたものだった。決してカワイイ寄りで客席に媚びる事のない、純度の高いプロレスが見られるのはMarvelousの強みだ。

 一方で、ウナギ・サヤカが彩羽匠に対して指摘したように、「発信力が無い」という点は課題ともいえる。
 これは所属選手・団体双方に言える事かも知れない。Twitterの発信が目立たない中で意外と集客できていた事実はあるものの、外から人を集める為には、動画を駆使するなどして集客につなげる必要もあるだろう。

 そんな中、Marvelousで新たに生まれそうな縁が今大会で生まれた。尾崎魔弓率いるOZアカデミーとの絡みである。
 セミファイナル終了後に突如として尾崎魔弓が乱入すると、これまで交流の無かったMarvelousとOZアカデミーの禁断の扉を抉じ開けに来たと宣言。2022年4月に行われた後楽園ホールの還暦祭において、彩羽が尾崎と対戦したがっていた事を挙げ、対戦に色気を見せた。
 この時、彩羽が尾崎に「足腰大丈夫ですか?」と挑発すると、尾崎が激怒。6・11OZアカデミー新宿FACE大会で彩羽とタッグでの対戦を要求した。

 彩羽もこれに応じると、長与千種は彩羽のタッグパートナーに桃野美桜を指名した上で「OZをぶっ潰してきてください」と命令。会場が怒気を帯びた「帰れ」コールで溢れる中、Marvelousの8周年目はOZとの抗争から幕を開ける事になりそうだ。

宝山愛キャリア初シングル勝利!Aoiラ・マヒストラルで下す

<第1試合 〜To the future〜 15分1本勝負>
○宝山愛
(7分5秒 ラ・マヒストラル)
●Aoi

 団体内で最もキャリアが浅い宝山が、JUST TAP OUTのAoiに挑んだ一戦。Aoiの腕攻めやチョップを駆使した巧みな試合運びに主導権を握られるも、最後はラ・マヒストラルでシングル初勝利。
 正直、結果以外では乏しい部分を感じられたものの、この1勝からキッカケを掴んでいけるか・・・?

男子6人タッグマッチ井坂絶妙フランケンシュタイナーで星野から勝利

<第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
○井坂レオ 北村彰基 James Thorne
(12分6秒 フランケンシュタイナー)
アストロ ●星野良 馬場拓海

 ZERO1の若手による『栃木プロレス』勢が主体となった6人タッグマッチ。
 急遽参戦となった馬場拓海や星野良が、体格に立つ井坂らと生み出すスピードが、試合に躍動感をもたらしていた。最後はJr二冠王者の井坂が星野をフランケンシュタイナーで打ち取って勝利。飛び技だけではない奥の手で試合を制した技術は流石と言うべきか。

雪妃真矢&青木いつ希、ベテラン渡辺智子&伊藤薫組に大善戦12分尺

<第3試合 〜dangerous power〜 15分1本勝負>
○渡辺智子 伊藤薫
(11分55秒 GO TO HEAVEN⇒体固め)
雪姫真矢 ●青木いつ希

 渡辺智子&伊藤薫という体格差もキャリアも上回る相手に、雪妃真矢&青木いつ希の現世代組が挑んだ一戦。
 ベテラン組の一方的な展開なるかと思いきや、雪妃&青木が誤爆のチャンスや連携を活かして何度も相手を上回る場面が見られたことで、試合内容を拮抗したものに持って行ってくれた。

 最後は青木が沈むも、最後まで分からない展開は大会を大いに盛り上げる要因となったのである。

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