[ファイトクラブ]年度末の喧騒吹き飛ばす”抽選制無料興行”という挑戦!いたばしプロ高島平

 3・31という年度末の喧騒の中、高島平区民館でいたばしプロレスの無料興行が行われた。今大会は通常の屋外で行われる形式ではなく、事前抽選で当選した者だけが入れる屋内興行となった。いたプロレギュラーや常連ゲストが揃う中でも、いたばしプロレスの根幹は徹底してブレていない。ゲストを入れても所謂”水戸黄門プロレス”ともいうべき世界観を崩さず強みにしていたからである。


[週刊ファイト4月13日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼年度末の喧騒吹き飛ばす”抽選制無料興行”という挑戦!いたばしプロ高島平
 photo & text by 鈴木太郎
・年度末金曜日を盛り上げた、テイストの異なる4試合
・ヒーロー負かす圧倒的筋肉!竹田光珠いたばしマスク逆エビ固め圧勝
・大人しい観客から「キレてる!」という歓声を引き出した竹田光珠の凄み
・愛されキャラSAGAT試合牽引もHRマン逆さ押さえ込みトキワダイオー
・これぞ『いたプロ名勝負数え歌』炸裂ウルフ智也ジャーマン那須晃太郎
・2月の腕相撲から一転した、純度100%のプロレス
・ディック東郷が受け主体に回る特殊性!
・いたプロは”水戸黄門プロレス”?
・覆されない勧善懲悪を強みにしたメイン


■いたばしプロレス 高島平大会
■日時:2023年3月31日(金) 18:30開始
■会場:東京・高島平区民館
■観衆:232人

 2023・3・31、高島平区民館にて、いたばしプロレスの無料興行が行われた。

 板橋を拠点としている同団体であるが、意外にも高島平区民館での興行は初開催とのこと。
 今回は野外会場で行われる無料興行と異なり、プレイガイド(LivePocket)にて200名限定の抽選申し込みが行われ、その当選者のみが無料観戦出来るという、新たな試みが導入された。

 年度末に当たる平日金曜日という全4試合、いずれも違うテイストではあったものの、盛り上がりを見せる会場となった。

 今回のような抽選制無料興行は今後も行われるとのことで、次回日程は2023年のゴールデンウィーク。しかも、5・4と5・5の2Daysで行われるというのだから、何とも太っ腹である。
 メインを締めたはやてによると、初日の5・4は一般ファン向け、2日目の5・5は親子連れを対象にした内容で、板橋にちなんだ催し物も行われるとの事。抽選に関しては、団体の公式ホームページやTwitterでアナウンスされるそうで、詳細を待ちたい。

 いたプロでは、板橋グリーンホールといった会場を借りて行う有料興行もあるが、今後は会場での無料興行という新たなる取り組みに向けて動き出した。今後の展開に是非期待したい。

▼プヲタの真逆を行く、いたばしプロレスの個性

[ファイトクラブ]プヲタの真逆を行く、いたばしプロレスの個性

ヒーロー負かす圧倒的筋肉!竹田光珠いたばしマスク逆エビ固め圧勝

<第1試合 30分1本勝負>
●イタバシマスク
(7分45秒 逆エビ固め)
○竹田光珠

 いたプロの高島平初開催という、記念すべきオープニングを飾ったシングルマッチ。

 いたばしマスクという御当地覆面レスラーというヒーロー性も、全て食いつくさんとばかりに圧倒してきたのが竹田光珠だった。合間に見せる筋肉アピールは、竹田の肉体美と相まって絶大な説得力をもたらしていたのである。

 圧倒していたのは、合間に挟まれた竹田の筋肉アピールだけではない。試合でも常に相手の先を取り続ける竹田から、負ける雰囲気は皆無だった。試合内容も文句無しの完勝。
 この日、会場からプロレスファンの雰囲気を感じられず、どこか観客が大人しいという異質の空間から、竹田を見て「キレてる!」とコールする観客が現れた事は、彼が視線を一手に引き受けた証左だろう。まさに、筋肉に勝る正義は無いのである。

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