ロベルト・ルチャワが新王者!KSW 80

(C)KSW/Polsat

 3月17日(現地時間)にポーランド共和国ルビンで『KSW 80: Ruchala vs. Eskijev』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会はフェザー級王座決定戦が行われ、ロベルト・ルチャワとロム・アリ・エスキユダヤで争われた。ルチャワはMMA8戦全勝のポーランドのホープ、対するエスキユダヤは26戦20勝6敗の経験豊富なファイターで、下馬評はややルチャワ有利となっている。しかし、試合序盤に打撃で有利に進めたのはエスキユダヤ。しかし、ルチャワも盛り返し、5Rには遂にグランドでエスキユダヤからバックマウントを奪い、チョークを狙い、最後はエルボー連発で遂にレフェリーがストップ。ルチャワが逆転勝ちで新王者に輝いた。
 セミファイルとセミ前には、揃って元UFC戦士が参戦した。セミファイナルでは、元UFCのトム・ブリーズを地元ポーランドのバルトシュ・レスコが迎え撃った。下馬評はブリーズ有利となっている。そして試合は下馬評の通り、ブリーズがグランドでバックを奪ってチョークで一本勝ち。元UFCの強さを見せ付けた。
 同じく元UFC戦士のルイス・エンリケ・ダ・シルバが、アフリカ系移民フランス戦士でKSWを主戦場にしているウマル・シと対戦。こちらは、現在の勢いからウマル・シが下馬評では有利だ。そしてこちらも、試合も下馬評の通り、強引にテイクダウンしたウマル・シが、バックを奪ってチョークを極めて一本勝ち。ウマル・シが金星を上げた。

■ KSW 80: Ruchala vs. Eskijev
日時:2023年3月17日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ルビン

<暫定フェザー級王座決定戦>
○(ポーランド)
 5R 4分30秒 TKO
●ロム・アリ・エスキユダヤ(ドイツ)

<ミドル級>
○トム・ブリーズ(英国)
 1R
●バルトシュ・レスコ(ポーランド)

<ライトヘビー級>
○ウマル・シ(フランス)
 1R 1分40秒 リアネイキドチョーク
●ルイス・エンリケ・ダ・シルバ(ブラジル)

<ミドル級>
○ミハウ・ミハルスキ(ポーランド)
 1R 2分43秒 TKO
●エリカス・ゴルボフスキー(リトアニア)

<フェザー級>
○ダヌ・タルチラ(モルドバ)
 判定
●ヴォイチェフ・カジエツコ(ポーランド)

<ライトヘビー級>
○ダミアン・ピワワルチック(ポーランド)
 1R 2分39秒 TKO
●バルトロマイ・グラッドコイズ(ポーランド)

<ウェルター級>
○カツペル・コジオゼベスキー(ポーランド)
 判定
●ボリス・ボルコウスキー(ポーランド)