エフゲニー・ゴンチャロフがヘビー級王座返り咲き!ACA 154

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 3月17日(現地時間)にロシア連邦クラスノダールで『ACA 154: Vakhaev vs. Goncharov』が開催された。
 ACAは、ACBとアフマット・ファイト・ショーが合併したものだ。ACB(アブソリュート・チャンピオンシップ・ベルクート)はロシアの総合格闘技団体。アフマット・ファイト・ショー(ワールド・ファイティング・チャンピオンシップ・アフマット=WFCA)はロシア・東欧で開催するキックとMMAの混合イベントで過去には多くのレジェンド達が参戦していた。この両団体がACA(アブソリュート・チャンピオンシップ・アフマット)として新たにスタートしたのだった。
 今大会は、三階級の王座戦が組まれた豪華大会で、メインは神々の階級であるヘビー級王座戦で、王者アリハン・ヴァハエフが元王者エフゲニー・ゴンチャロフの挑戦を受けた。王座返り咲きを狙うゴンチャロフだが、現在8連勝中の王者ヴァハエフが下馬評では圧倒している。試合は1Rはスタンドでの攻防から一転、2Rにヴァハエフのパンチでゴンチャロフがダウンするとそのまま、ヴァハエフがパウンド。しかし持ち直したゴンチャロフが逆に立ち上がるとジャーマン気味に投げつけ、グランドで上を奪った。しかし3R以降は、また動きが少ないスタンドでの攻防となり、打撃で攻めるゴンチャロフにヴァハエフが金網に押し込むという展開となり、試合は判定にもつれ込んだ。そして判定はゴンチャロフとなり、見事に王座返り咲きを果たした。
 セミファイナルはバンタム級王座戦&トーナメント準決勝で、王者オレグ・ボリソフがルスタム・ケリモフの挑戦を受けた。下馬評はMMA17戦全勝無敗の挑戦者ケリモフが圧倒。しかし、試合はお互いにテイクダウンをなかなか許さずスタンドで組み合うしのぎ合いとなり、僅差の判定でボリソフが勝利し、王座防衛を果たし、トーナメントの駒も進めた。
 そして暫定ライト級王座決定戦はハクラン・ディアス対ムハメド・ココフというブラジル対ロシアのライバル対決で争われた。こちらの下馬評は拮抗している。しかし試合はココフがグランドで上を奪って攻め続けて判定勝ち。ココフが新王者に輝いた。

■ ACA 154: Vakhaev vs. Goncharov
日時:2023年3月17日(現地時間)
会場:ロシア連邦クラスノダール

<ヘビー級王座タイトルマッチ>
○エフゲニー・ゴンチャロフ(ロシア/挑戦者)
 判定
●アリハン・ヴァハエフ(ロシア/王者)

<バンタム級王座タイトルマッチ&トーナメント準決勝>
○オレグ・ボリソフ(ロシア/王者)
 判定
●ルスタム・ケリモフ(ロシア/挑戦者)

<暫定ライト級王座決定戦>
○ムハメド・ココフ(ロシア)
 判定
●ハクラン・ディアス(ブラジル)

<ウェルター級トーナメント準決勝>
○アルバート・トゥメノフ(ロシア)
 判定
●アルティンベク・ママショフ(キルギスタン)

<フェザー級トーナメント準決勝>
○アレクセイ・ポルプドニコフ(ロシア)
 5R 4分24秒
●アブドゥル・ラクマン・ドゥダエフ(ロシア)

<ヘビー級トーナメント準決勝>
○キリル・コルニーロフ(ロシア)
 判定
●サリムギレイ・ラスロフ(ロシア)

<ライトヘビー級トーナメント準決勝>
○レオナルド・シウバ(ブラジル)
 1R 1分31秒 TKO
●ムラト・グゴフ(ロシア)