[ファイトクラブ]カナダウィニペグAEW遠征タヤ・ヴァルキリー契約トリオ王座漆黒防衛

[週刊ファイト3月23日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼カナダウィニペグAEW遠征タヤ・ヴァルキリー契約トリオ王座漆黒防衛
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite
日時:3月15日(現地時間)
会場:カナダ マニトバ州ウィニペグ カナダライフ・センター


 誕生日のMJFが美女4名を従えて登場。頭上に帽子というのかアレを乗せてきての正装で、ユダヤ教のバル・ミツバ(成人式)とか言ってケーキも用意されるんだが・・・。サングラスを取ったら赤目のままで、これは66分アイアンマン戦の後遺症というか、ガチです。


 サミー・ゲバラ、ダービー・アレン、ジャングルボーイが包囲網を敷いてMJFをコキ降ろすセグメントに。Goodなことは、気が付かれたならこの4人ともAEWのホームグロウンによる自前スターであって、世界王者のMJFを筆頭に大出世したのみならず、AEWはちゃんと新人をスターにしたからこそ、現在の栄華があることの証明でもある。
 BADとしては、全国放送、いや世界配信の番組なのにケーフェイ暴露やり過ぎ。旧ECWなら、最初からIt’s NOT for Everyoneと断っている大人向けのプロレスを標ぼうしていたのだから、ケーフェイすらもジョークにする姿勢はありだった。しかし、サミーが「俺はjobberとして採用されたのに、下から這い上がった」だの、ダビーが「俺はあっち(WWE)にはいかない」、MJFに「お前はRampageにも出てこない」とかやるのはいかがなものか。DarkやDark Elevationはともかく、AEW側はDynamiteとRampageは「両方がAショー」と触れて回っているのに、内部者が自ら「RampageはBショーです」と卑下していることになり、そりゃやはり意識的なファンは見なくなるのも道理かと。実際、本誌もマメに取り上げるのを止めた経緯があった。しかし、それを番組で選手が広言してしまったら、身も蓋もないことかと。
 まぁ、お約束で乱闘になり、ケーキに自分で顔突っ込むのはMJFなんですけど・・・。

 あと地元のセレブになったジェリコさんが、市長さんから表彰されたり、道の名前にジェリコ・ウェイというのが新設と、事前収録のセグメントも挿入されてました。


 Blackpool Combat Club(ジョン・モクスリー&クラウディオ・カスタニョーリ&ウィーラー・ユウタ)と、ダークオーダー軍(ハングマン・ペイジ&イーヴル・ウノ&スチュ・グレイソン)の6人タッグは、まず、そもそも今回のカナダはウィニペグ遠征が今年のAEWの最初の海外大会なんだが、夏にまた6か所で大規模なカナダ遠征があるとの発表。さらに、新日本プロレスとの『禁断の扉2』が現地6・25だと、公式にグラフィックも出たのが日本からの視聴者にはニュースだろう。


 試合はカナダなんで流血ナシなのを誉めておくのと、期間終了のまま宙に浮いていたスチュ・グレイソンとの再契約が成立したようで、寝る役なんだが派手に飛んだりとはりきっていたのが注目点になる。


 ジェイド・カーギルが「TBS女子王者のオープン・チャレンジ」とか宣言して、知らないjobber(笑)を秒殺するのはどうでもいいんだが、そこに大歓声に包まれて登場したのがタヤ・ヴァルキリー姉御である。NXTが年齢制限を言い出して切られたものの、メキシコでの実績を持ち出すまでもなく、MLWでもすぐに女子王者になっていた。

 これって、ミシェル・ヨーがアカデミー主演女優を受賞して「旬を過ぎたなんかない」とカマしたのが影響したのかも。ただ、入場のリアクションからも大物のオーラはあります。それがすべてでしょう。


 次の防衛戦がカナダだから、オールアトランティック選手権からAEWインターナショナル王者になったオレンジ・キャシディの防衛戦。また現地の専門媒体が予想を外していて、ダブルJことジェフ・ジャレットが新王者とかやってたんだけど、まさに初のウィニペグ遠征で、そんな訳ねぇだろうに。
 どこに住んでいようが同じ番組見て記事書くんだから条件は同じ。ここ数年は特に、証拠も残っていることであって読みの精度と分析力では、アメプロなら圧倒的に週刊ファイトこそが世界No.1だとあらためて自負しておきます。はい、オレンジパンチで防衛でした。


 元WWEの3人トニー・ストーム、ルビーSOHO、サレヤは「アウトキャスツ」なんだそうです。スカート姿の里歩ちゃんや、ジェイミー・ヘイター&ブリット・ベイカーと乱闘ですけど、Dynamiteではこれだけ。続けて収録されたRampageで里歩の試合ありますが、もうアチコチでネタバレ結果出ているし、本誌は紹介しません。


 メインのトリオ選手権、王者ハウス・オブ・ブラック(ブロディ・キング&マラカイ・ブラック&バディ・マシューズ)に、JASジェリコ・アプリシエーション・ソサエティ(クリス・ジェリコ&サミー・ゲバラ&ダニエル・ガルシア、そして彼もまたウィニペグが出身地であるケニー・オメガ&ヤングバックスという、3wayなんで9人が入り乱れるのだが、これは凄い内容で番組締まりました。


 敵・味方が関係なくなることもあり、地元サービスでジェリコとオメガが合体でブロディ・キングの投げる場面もやってくれてます。


 途中でMOXたちが会場の通路で暴れている映像が挿入されるので「なんのこっちゃ?」と思ったのだが・・・。

 House of Blackの防衛後に、外で暴れていた面子もリングに来てという展開に。最後の絵はTV正面から見て右側にエリート(Yバックス&Kオメガ)、左側にBlackpool Combat Club(Mox&クラウディオ&ウィラー)、真ん中にダークオーダーというか、ハングマン・ペイジが一人だけで挟まれているという絵図にしていた。