[週刊ファイト3月2日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼チェンバー後RAWもサミ・ゼイン主役RAW勝者等逆にフィン・ベイラー
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■ WWE RAW
日時:2月20日(現地放送時間 日本YouTube水曜以降)
会場:カナダ・オンタリオ州 カナディアン・タイヤセンター
とてつもないビジネス上の成功回となった『エリミネーション・チェンバー』後のRAWである。まずはサミ・ゼインが絶対王者ローマン・レインズのユニバーサル王座に挑戦したダイジェストおさらいからになるのは仕方ないとして、今回はオタワなので、カナダ遠征には加わっているがPPV大会には出てない選手を使うとか、そっちでは負け役だったフィン・ベイラーがRAWでは勝利と、結果を逆にする工夫などで構成されていくことになる。
それにしても、カナダ出身があるとはいえ、王座戴冠にならなかったサミ・ゼインの人気沸騰ぶりが凄まじい。会場からの中継は、当然に英雄の帰還からであり、その会場の湧きっぷりはどうかYouTube映像で見て下さいなのだ。よって「まだまだ終わっちゃいない、Never Overなんだ」とマイクすることに。そして「次の章に必要なのは、(同じカナダの盟友KOこと)ケビン・オーエンズだ。Togetherなんだ」と。
ところが、KOとの大河ドラマもまだまだ終わってないのである。「家族までボコられてのを見るに見かねて入っただけ」だと。「お前にはジェイ・ウーソがいるじゃないか」と、釣れない返事で帰ってしまうのだ。複数の伏線も絡み合う大河ドラマのアングル、半年続いてもまだはっきりせずに引っ張れているのも凄いこと。今のWWE、非常に面白いのである。世間一般の大衆がプロレスを話題にしているのだ。それが巨大な数字にも出ている次第になろう。
そこに背後から襲撃して割って入ったのがバロン・コービンであり、これが第1試合になるんだが・・・そりゃもうヘルヴァキックが入ってサミ・ゼイン勝利に決まってるじゃないですか(笑)。これでイイのだ。お客さんお喜びなのである。
続くムスタファ・アリがドルフ・ジグラーを丸め込んで歓喜爆発のカードはYouTube短縮版ではカットです。誰も驚きませんけど。もっとも、なにか予定のカードが欠場になった場合の代打要員含めて、やはりカナダ遠征にも職人ジグラーさんは来ていたのかとの確認はありました。
コディ・ローズのプッシュは延々と毎回続きます。今宵のスクリーンからの相手は、ケビン・オーエンズにスタナー喰らって首にネックブレイスしてきたポール・ヘイマンだ。いかに「ローマン・レインズが年間200大会に(試合なくとも)顔を出し、家にいられるのが年で数えたら60日しかないのに、お前はそれでも王座狙いなのか」と。ここでは、親父ダスティ・ローデスの家族犠牲になった件を持ち出し、痛いところを突く内容にしていた。
実況席に座ったビアンカ・べレアを横目に、アスカのプッシュが続くのも当然です。このところのフィニッシュにしている羽折固めでニッキー・クロスを仕留めました。レッスルマニアの大きな看板を指さすビアンカに、アスカが毒霧というか、相手にかけるんではなく一人で口から青汁を垂らしてました。