[週刊ファイト3月2日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼新宿FACE熱狂KO決着続く対抗戦 スックワンキントーン王者2-1タイ
　2・19ムエタイ詳細～対抗戦confrontation国内王者vs.タイ精鋭
　photo & text by タダシ☆タナカ
・再び鈴木真治がメイン締める！180戦の人気選だったコンデート沈めた
・ジュニア時代からタイトル多数 19歳の桂英慈がタナデーを豪快にKO
・67kg重量級 応援団も多いシュートンが吉田敢を肘出血2度目TKOに
・必見！魅惑と感動のムエタイ女子頂上決戦ドゥオンダウノーイ伊藤紗弥
・スーパーボーイ・ルークプラバーツ 試合勘取り戻し肘でKAZUを1RKO
・近藤拓27歳Sフェザー2位角谷祐介32歳を判定で下すランキング戦
・既に10数件激励賞18歳の竜輝、カズキ・シッソーから2度ダウン奪う
・YURIKOが1R最初から飛ばしすも、3R安部纒パンチまとめて振り切る
・JHO 3Rパンチ入れていたが判定は3者三様に別れ秋田巴琉とドロー

対抗戦confrontation国内王者vs.タイ精鋭全文公開中

必見！魅惑と感動のムエタイ女子頂上決戦ドゥオンダウノーイ伊藤紗弥
＜第6試合　47.5㎏契約　2分5R＞
○ドゥオンダウノーイ・ルークサイコーンディン（タイ）Duangdaonoi Luksaikongdin-47.4kg
24歳　160㎝　65戦40勝20敗5分
WPMF世界ミニフライ級王者　他ムエタイ7冠王　ボクシングOPBFミニフライ級王者
　判定3-0（49-47×2, 49-48）
●伊藤紗弥（尚武会）-47.05kg　生年月日：1999年1月7日/24歳　身長：155㎝　戦績：43戦35勝5敗3分
・IPCC世界女子アトム級(46.5kg)王者　
・BOM女子ライトフライ級(-48.98kg)王者
・元WPMF・WMC・WBCムエタイ女子王者

　選手紹介でもムエタイ4冠王と紹介された伊藤紗弥である。その昔から「天才ムエタイ少女」として週刊ファイトのサイト内検索をすれば多数出てくる日本が誇る至宝である。今回は体重も合うだけでなく24歳と年齢も同じにして、兄弟16人が皆ムエタイ選手であるムエタイ一家として世界的にも知名度のあるドゥオンダウノーイ・ルークサイコーンディンである。リングアナは「ムエタイ7冠王」とコールした。キック通の皆さんにとっては、黄金カードが実現したことになろう。

戦いを守るワイクーの舞いが美しく成長した伊藤紗弥を際立たせる。

　終盤は紗弥が追い込んでいたし、正直記者はドローかなぁと思った。どっちにも付けられないと。しかし、スックワンキントーンのジャッジは全員タイ人であり、判定は本場流であることを売りにしている。割れてもイイとも思ったが結果は3-0でドゥオンダウノーイの手が挙がった。なにより場内がヒートアップした熱戦であった。

　通常は勝者のポーズ写真である。だが、ドゥオンダウノーイは紗弥を呼んで二人の写真を撮らせた。また、その光景からレフェリーはあらためて二人の手を挙げる絵を作ってくれた。感動の光景だった。試合順もメイン扱いでなく、興行上はひっそりと行われた女子ムエタイの頂上決戦、確かに闘った二人が勝者であった。