ダニエル・コーミエ新王者！クリス・ワイドマン王座防衛！5・23『UFC 187: Johnson vs. Cormier』

(C)Photo Courtesy of UFC

　2015年5月23日にネバダ州ラスベガスで『UFC 187: Johnson vs. Cormier』が開催された。

　メインイベントは、ライトヘビー級の新チャンピオンを決める王座決定戦。本来は2011年からチャンピオンベルトを守り続けている最強王者、ジョン・ジョーンズと9連勝中のアンソニー・ジョンソンのタイトルマッチ。しかし王者ジョーンズが交通事故を起こし逃亡、後に出頭して逮捕されるという事件を起こしたためUFCは王座剥奪と出場停止を命じた。アンソニー・ジョンソンと空位となった王座を争うのは前回ジョーンズに判定負けするまでMMA全勝だったダニエル・コーミエ。最強王者不在のライトヘビー級に君臨するのは誰になるのか注目の一戦。試合は、1R、すぐにジョンソンがブンまわした右フックが命中し、コーミエがダウンするも、すぐに立て直す。その後はコーミエが組みついてテイクダウンを奪い、グランドで攻める展開が続く。最後はバックマウントを制したコーミエがチョークでジャクソンを仕留め、コーミエが悲願の新王者となった。

　もう一つのタイトルマッチは、クリス・ワイドマンとビクトー・ベウフォートのミドル級。ワイドマンは12戦全勝。2013年7月に絶対王者といわれたアンデウソン・シウバからKOでタイトルを奪取し今回が3回目の防衛戦。一方、ベウフォートはKO率71％のハードパンチャー。試合は、スタンドではやはり、ベウフォートで得意の打撃ラッシュで、ワイドマンをあわやという所まで追い詰めたが、ワイドマンがテイクダウンに成功すると一変。ワイドマンのパウンドが火を吹き、最後はマウントパンチでワイドマンがTKO勝利で見事に王座防衛を果たした。

　メインカードでは人気者のドナルド・セラーニがジョン・マクデッシを相手に、得意のハイキック、膝蹴り、肘打ちで圧倒。最後はハイキックを浴びたマクデッシが顎が折れたとアピールし、レフェリーがストップ。セラーニが快勝した。

　元ヘビー級王者であるアンドレイ・アルロフスキーとトラヴィス・ブラウンの対決はど迫力のヘビー級対決となった。アリスター・オーフレイム、ジョシュ・バーネットを倒しているブラウンが下馬評では有利だったが、アルロフスキーが圧倒。スタンド打撃ラッシュでブラウンを追いこみ、一度はカウンターを食らいダウンするもすぐに立ち上がり、逆にラッシュでブラウンを沈め、アルロフスキーがTKO勝利となった。

■　UFC 187: Johnson vs. Cormier
日時：2015年5月23日
場所：アメリカ・ネバダ州ラスベガス

＜ライトヘビー級王座決定戦／5分5R＞
○ダニエル・コーミエ
　3R 2分39秒リアネイキドチョーク
●アンソニー・ジョンソン

＜ミドル級王座タイトルマッチ／5分5R＞
○クリス・ワイドマン（王者）
　1R 2分53秒　TKO
●ビクトー・ベウフォート（挑戦者）

＜ライト級／5分3R＞
○ドナルド・セラーニ
　2R 4分44秒 TKO
●ジョン・マクデッシ

＜ヘビー級／5分3R＞
○アンドレイ・アルロフスキー
　1R 4分41秒 TKO
●トラヴィス・ブラウン

＜フライ級／5分3R＞
○ジョセフ・ベナヴィデス
　判定　3-
●ジョン・モラガ

プレミアムカード
＜フライ級／5分3R＞
○ジョン・ドッドソン
　判定　3-0
●ザック・マコウスキー

＜ウェルター級／5分3R＞
○キム・ドンヒョン
　3R 2分13秒　肩固め
●ジョシュ・バークマン

＜ミドル級／5分3R＞
○ハファエル・ナタウ
　判定　2-1
●ユライア・ホール

＜ウェルター級／5分3R＞
○コルビー・コヴィントン
　判定　3-0
●マイク・パイル

＜ライト級／5分3R＞
○イスラム・マカチェフ（ロシア）
　2R 2分38秒　リアネイキドチョーク
●リオ・クンツ（米国）

＜フライ級／5分3R＞
○ジャスティン・スコッギンズﾞ
　判定　3-0
●ジョシュ・サンポ