[ファイトクラブ]地上波無RIZIN逆手Bellator対抗戦勝負 『男祭り』から16回目大晦日

[週刊ファイト1月12日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼地上波無RIZIN逆手Bellator対抗戦勝負 『男祭り』から16回目大晦日
 photo & text by タダシ☆タナカ
・RIZINとして7度目大晦日フジ撤退『7年目の浮気』逆境をプラス思考に
・A猪木追悼関連番組や行事に呼ばれなかった高田キャプテン贈る言葉
・見たか対抗戦これが世界Bellator5-0Rizin鎧兜AJマッキー父の仇討
・①芦澤竜誠-皇治②梅野源治③斎藤裕-平本蓮④朝倉未来-牛久絢太郎
・パッキャオvs.日本人ビジネスなるの?榊原「めっちゃ腹立ちますけど」
・大会総括「ますます広がる世界との格差」


■ 湘南美容クリニック presents RIZIN.40
日時:12月31日(土) 開始14:00 終了22:45
会場:さいたまスーパーアリーナ 観衆23,661人(=主催者発表)

 『男祭り』からは16回目、RIZINとしては7度目のニッポンの大晦日である。もっとも、お茶の間レベルの理解には常にタイムラグがある。実際、正月の様々な挨拶などで、「大晦日は格闘技なかったですね?」と、真顔で聞かれたことが複数あった。
 まぁそんなモンだろう。年末だけは『TVガイド』雑誌を買っていた時代も過ぎ去り、テレビや録画機の電子番組表で一週間前になって、2022年はフジテレビはバラエティ番組だと気づいた方も少なくない。

 映画『七年目の浮気』の昔にまで遡るまでもなく、割りと7年というのはマジックナンバーであり、「会社の寿命10年」説もあるんだが、榊原信行がPRIDEをUFCに売却した際の付帯条件が「7年間は競合禁止」だった。そして、RIZINになってからフジテレビに振られたのも7年目になる。

 ただ、逆境をどうプラスに転じるかが経営手腕なのであって、地上波の制約がないからRENAや山本美憂は揃えないといけないとか、無理にサッカー三浦カズの息子だの、野沢直子の娘を使って絵にする要請はないのだ。ましてギャラ額が上がってしまった朝倉兄弟すら無理に頭を下げる必要がない。
 そこでベラトールとの対抗戦になるわけだ。専門媒体的には例年になく注目である。実際のところ、海外ネットワークが強く多数の通信員を各地に擁する本誌の場合、結構この大会への問い合わせが前後に溢れた。ここ数年はまともな米国配信もないに等しかったRIZIN、あるいは日本の格闘技界全体への関心が低かったのだが、今回のは世界が注視していたことになる。

A猪木追悼関連番組や行事に呼ばれなかった高田キャプテン贈る言葉

 あっちでもこっちでもなにがしかのアントニオ猪木追悼コーナーである。RIZINでは高田キャプテンが長い「感謝の言葉」をやっていた。権利関係では本家になる『INOKI BOM-BA-YE × 巌流島 in 両国国技館』では、藤原組長が強引に「1,2,3ダァー」で締めていた。『ドラディション 藤波辰爾デビュー50周年記念試合 FINAL』だと、武藤敬司や蝶野正洋が呼ばれることになる。
 新間寿さんが顧問であるストロング・スタイル・プロレスでも、大阪と東京の追悼セレモニーに熱い思いが込められていた。

 もっとも、向井亜紀を奥さんに迎え、政界進出を図りと、アントニオ猪木のDNAをモロに受け継いだのは高田延彦なんだが、予定の22:00終了から大幅に遅くなった大晦日格闘技大会を「1,2,3ダァー」で締めたのは高田キャプテンだった。Poetic Justice(詩的正義)を感じた。

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