見たか対抗戦これが世界Bellator5-0Rizin鎧兜AJマッキー父の仇討

 マット界の大晦日、アントニオ猪木追悼も兼ねた『RIZIN.40』が聖地さいたまスーパーアリーナを埋めていた。そこまで数えてなかったんだが、大晦日格闘技の元祖でもあるアントニオ猪木がおっぱじめた慣習からなんと22回目。PRIDE-RIZINに絞るなら2001年の『男祭り』から16回目になるそうだ。実家に帰ることも出来ず、親不孝と非難されてからの年月がそんなになるとは・・・。

 前夜となる30日、やはり年末の挨拶もあれば、その年末年始のスケジュール調整もあるから電話本数がやたら増えた一日だったが、六本木で行われた公開計量にて、榊原信行CEOが「RIZINの5戦全勝」を宣言していた。これが話題になったので、「いや、5戦全敗になりますよ」と答えたのだが、どうも額面通りに受け取ってくれない。そんなガチ分析の本誌は海外事情通として大真面目だったのだが・・・はい、またも的中なのであった。

 もう記事に何度も2022年は特に米国との市場格差がさらに拡大してしまったことと、もはやビジネス面だけではない、例えば格闘技なら技術的なレベルの差も広がった2022年だったとの総括を繰り返し記事に残してきた通り。年間回顧の「鷹の爪大賞座談会」でも、その論点を振ったのに、国内にしか目が向いてない参加者はそこから議論が発展しなかったものである。


 選手コメントと榊原代表の総括終了が夜中の1時20分。さすがに終日運転の大晦日とはいえ、寒いホームで15分待たされ、さらに乗り換えまたホームで待たされと、アパート戻ったら夜中の3時。記者にはキツイんですがアントニオ猪木追悼の大晦日、様々な確認を見届けた思いではあった。

■ 湘南美容クリニック presents RIZIN.40
日時:12月31日(土) 開始14:00 終了22:45
会場:さいたまスーパーアリーナ 観衆23,661人(=主催者発表)

<第15試合 RIZIN vs. Bellator全面対抗戦大将戦 MMAライト級(71kg)ノンタイトル戦5分3R>
●ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術) RIZINライト級王者 元REALスーパーライト級(74.2kg)王者
 判定0-3
○AJ・マッキー(米国/チーム・ボディショップMMA) ベラトール・ライト級8位 フェザー級2位・元王者


 鎧兜の戦国武将で入場のAJ・マッキーはサムライなのだ。札束を自分でも撒く入場はベラトール知らない客にも感情移入させてくれる。それもそのハズ、これは2012年の大晦日、青木真也に眼窩底骨折させられた親父アントニオ・マッキーの10年越しの仇討なのである。


 執拗にトライアングルを狙うサトシだが、危なかった1R目のをしのいだAJは、2R、3Rになるとサトシの疲れもあり極まらなくなる。中継版がどの程度、会場の客席音声を拾ったのか不明なんだが、確かにそりゃ「サトシ、サトシ」の声援も聞こえるんだが、会場では「マッキー、マッキー」と応援している客も結構いた。これはもの凄いことなのだ。


 3Rはサトシがバックに絡みついてチョークする場面でお客さんを沸かせたんだが、もう極まりません。前半打撃の貯金もあり3-0でAJの勝利。日本のファンのハートも掴んだ。
 プレスルームでは同行していた親父アントニオ・マッキーとも写真に納まっている。ちょうどAJの談話コメントやってる最中に、日付が変わったようなのだが、仕事中にカウントダウンも時報もなく、あとから気が付いたのであった。毎年こうじゃないか!(ボヤキ)。

<第14試合 RIZIN vs. Bellator全面対抗戦副将戦 MMAフェザー級(66kg)ノンタイトル戦5分3R>
●クレベル・コイケ(ブラジル/ボンサイ柔術) RIZINフェザー級王者
 判定0-3
○パトリシオ“ピットブル”フレイレ(ブラジル/ピットブル・ブラザーズ) ベラトール・フェザー級王者 元ライト級王者

<第13試合 RIZIN vs. Bellator全面対抗戦中堅戦 MMAフライ級(57kg)5分3R>
●扇久保博正(パラエストラ松戸) RIZINバンタム級日本GP 2021優勝 元修斗フライ級&バンタム級世界王者
 判定0-3
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム) ベラトール・バンタム級5位・元王者 RIZIN同級王者 元修斗世界同級王者 元UFCフライ級3位

<第12試合 RIZIN vs. Bellator全面対抗戦次鋒戦 MMAバンタム級(61kg)5分3R>
●キム・スーチョル(韓国/ROADジム・ウォンジュMMA/ROAD FCフェザー級王者、元同バンタム級王者、元ONE同級王者)
 判定1-2
○フアン・アーチュレッタ(米国/ザ・トレーニングラボ、HBアルティメット&グレイシーバッハ) ベラトール・バンタム級3位・元王者

<第11試合 RIZIN vs. Bellator全面対抗戦先鋒戦 MMAライト級(71kg)5分3R>
●武田光司(BRAVE) 元DEEPライト級王者
 判定0-3
○ガジ・ラバダノフ(ロシア/マミシェフチーム) ベラトール・ライト級10位

RIZIN vs. Bellator全面対抗戦 オープニング「出てこいや!」
※PRIDEのテーマ曲が鳴り響く涙の郷愁演出

~休憩~第3部

<第10試合 RIZIN WORLD GP 2022 スーパーアトム級トーナメント決勝MMA(女子49kg)5分3R>
○伊澤星花(フリー) RIZIN女子スーパーアトム級王者 DEEP JEWELSストロー級王者
 判定2-1
●パク・シウ(韓国/KRAZY BEE)

<第9試合 MMAバンタム級(61kg)5分3R>
○井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
 2R 3分53秒 アームバー
●瀧澤謙太(Fired Up Gym)※フリーから所属変更

<第8試合 MMAヘビー級(120kg)5分3R>
●スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)
 1R 1分38秒
○ジュニア・タファ(オーストラリア/NTGファイトチーム) チームタファ チームジャガーナウト

<第7試合 MMAフライ級(57kg)5分3R>
●所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
 1R 1分43秒
○ジョン・ドッドソン(米国/ジャクソン・ウィンクMMA)

坊主頭にしてきた所英男45歳だったんだけど・・・

~休憩~第2部

<第6試合 RIZINスタンディングバウト特別ルール(ボクシング形式)>
△平本 蓮(ルーファスポーツ) K-1甲子園2014 -65kg優勝
 時間切れドロー
△梅野源治(PHOENIX)=当日発表のX

<第5試合 MMAバンタム級(61kg)5分3R>
○元谷友貴(フリー) 元DEEPバンタム級&フライ級王者
 2R 2分56秒 KO
●ホジェリオ・ボントリン(ブラジル/ジレ・ヒベイロ・チーム) 元UFCフライ級7位

<第4試合 MMAライト級(71kg)5分3R>
○ジョニー・ケース(米国/MMAラボ)
 1R 36秒 TKO
●大尊伸光(野田ボディビル同好会) 修斗ライト級世界2位 元環太平洋王者

<第3試合 MMAフェザー級(66kg)5分3R>
●中原由貴(マッハ道場) 元GLADIATORフェザー級王者
 1R 4分44秒 KO
○鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺) KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者

<第2試合 MMAライト級(71kg)5分3R>
●“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館) 元RISEウェルター級(67.5kg)王者 元J-NETWORK同級王者 極真会館全日本ウェイト制2018軽量級優勝
 1R 45秒 KO
○宇佐美正パトリック(フリー) 修斗ライト級世界10位

<第1試合 MMA62kg契約 3分3R>
○YUSHI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)
 判定3-0
●中澤達也(益荒男-本宮塾)

’22年12月29日-’23新春号ノア金剛+本隊最終 猪木夢想 鷹の爪プロレス②キック紅闘志也


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▼RIZIN大晦日TV格闘技の終焉か始まりか? 私的ベストバウトRizin対HENZIN

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▼地上波無RIZIN逆手Bellator対抗戦勝負 『男祭り』から16回目大晦日

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