[ファイトクラブ]MLW新シーズン視聴可 スカーレット試合ヤコブ・ファトゥ再び王座照準

[週刊ファイト11月24日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼MLW新シーズン視聴可 スカーレット試合ヤコブ・ファトゥ再び王座照準
 photo by George Napolitano タダシ☆タナカ編


■ MLW Fusion 154
会場:米ニューヨーク市クイーンズ メルローズ・ボールルーム
Pro Wrestling TVで無料PC視聴可(確認済みスマホのアプリでも見れます)
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 MLWを日本のファンにどう紹介していくかは難しいところがある。やはり配信だので実際の映像が見れるようにMLWの番組『FUSHION』が放送されて、日本からも視聴可能になってからが正しいタイミングだろうということで、実は現地時間の6月23日に旧ECWなど、東部のインディ団体がよく使うメルローズ・ボールルームの収録を兼ねた大会が開催されたのだが、夏の間ずっとFUSIONがお休みしていたこと。さらにガリバーWWEに対して「独占禁止法違反だ」とMLWが訴訟を仕掛けたりもあり、ようやくこの新シーズンになる『FUSION 154』が日本でもこの週末から見られるようになったので、満を持して紹介することにする。
 映像にもリングサイドで撮影している姿が映り込んでいるように、本誌のジョージ・ナポリターノ記者の独占取材なんだが、放送されるまで寝かしておくしかないとの判断があった。


 よって当日の大会試合順ではなく、番組に従って冒頭のマイロン・リードの4way戦によるMLW世界ミドル級王座戦から。ドラゴンゲートからラ・エストレージャが登場、いきなり弾丸トぺ・スイシーダで客席にモロに突っ込むところが鮮やかだ。本誌が何度も紹介してきたペイント・レスラーにしてAAAでも活躍しているアレッツとも手が合っている。

 そしてなんといっても元ルチャ・ハウス・パーティのリンセ・ドラドである。この選手は正確にはプエルトリコ系であってエル・パンテーラのメキシコ道場で修行したのが出発ではあるが、国籍はアメリカ人になる。WWEでは自分の試合をさせてもらえてないと常に不満を抱えていたが、グラン・メタリック(マスカラ・ドラダ)と違ってもとから英語はしゃべれるのだ。

 忘れて貰っては失礼になるのが、ミドル級王座をTAJIRIから奪って以来、長期政権を築いているマイロン・リードである。The Bombaye Fight Clubとして「ボンバイエ」を口癖にしているんだが、英語だと「ブンバイエ、ブンバイエ」の発音になります。


 4人が目まぐるしくハイスピードで展開する攻防は、最後はマイロンがスプリングボード式のカッターでラ・エストレージャをフォールしての王座防衛なんだが、全員凄いとしか評しようがない。ぜひ視聴してみて下さい。


 番組は悪のマッチメーカー役シーザー・デュランが、マンハッタンのビルの屋上でリチャード・ホリディと、実人生でもパートナーのアリシア・アトゥー(インタビュー役でも出てくる)からの、「アレックス・ハマーストーンの王座に挑戦させろ!」の要求を受ける映像セグメントが挿入される。ただ、パイプ椅子でハマーストーンをブッ叩いて口から血流しているクリップ映像もあとから出てくるので、「2週間後」というのがどうなるのか不明。医者の症状説明とかもあとで番組画面に出てました。

 但しこのセグメント、ナポリターノ記者の写真点数や、デジタルphoto時代なんで時間尺もわかるから、現場会場では結構長く「襲撃」やっていたんだが、番組ではかなり省かれたことになる。


 KCナバーロとミニ・アビズモ・ネグロのカードは、ミニといってもMLWで大人気のマイクロマンと違ってかなり大きいので、正直、あまり「小人レスラー」の印象はないのだが・・・。実況は、なんか必死でいかにアビズモ・ネグロが嫌われ者のルードだったかを力説するんだが、なんでも勝てばシーザー・デュランから特別ボーナスが出るそうで・・・。

 しかし、KCナバーロ必殺のスライスド・ブリードが決まったのだった。


 さて、この日の現地での目玉としてはキャリオン・クロスならぬ元のキラー・クロスのMLWデビュー戦と、スカーレットが女子レスラーとして試合するというものだったのだが・・・。ご存知のようにトリプルH政権になってクロス夫妻はWWEに呼び戻されたので、良くも悪くもなんとも貴重なスカーレットの試合がついに公開ということに。

 もっとも「生まれはこっちなんだが、カリフォルニアでレスラーになった」と実況が紹介する相手のクララ・カレラスという知らない選手に、スカーレットはゴング前からローブロー(男子のより少し上ということか)仕掛けてヒールですかぁ・・・。まぁ受けもちゃんとやってはいたけど、なにせ極めて短い試合であり、最後はリバース・パイルドライバーというか、実況によれば名称スカーレット・レター(不義の罰として付けられる緋文字、というか文芸作品名。姦通罪に問われた罪深い身という意味なんだが・・・)で勝利していたけど、まぁ試合しているお姿だけでも必見ではあります。


 読者サービスとして、今回の番組にはキラー・クロスの試合はまだ挿入されてないんだが、その際に出てきた時の衣装を変えたスカーレットのお姿も公開しておきます。有料箇所への出し惜しみにはしません(笑)。あと、番組ではタヤ・ヴァルキリー姉御が出てきて、「女子部門にスカーレットの加入は大きい」とマイクする場面は、カットせずに今回の番組に挿入されてました。まぁそれはもう叶わないんですけど。

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