[週刊ファイト11月17日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼出し惜しみ無し満員新日大阪 オスプレイUS王座防衛内藤哲也至宝戦
Photo: Masked- i by 西尾智幸
・オスプレイは内藤を下し6度目の防衛
・海外武者修行中の海野翔太が現れオスプレイをデスライダーで葬る
・11・20有明でUS王座戦決定
・オーカーン&コブはIWGPタッグ奪還ならず
・インクレティブタッグ、前日の抽選会では完全にヒロムSHOW!
・タッグだけど4WAY。ジュニアの猛者たち
・気がつけばガイジン天国の新日
・この先、成田、海野をはじめ新世代への期待感大!
出し惜しみ無し満員新日大阪 オスプレイUS王座防衛内藤哲也至宝戦
■ 新日本プロレス・バトル・オータム ’22
日時 2022年11月5日(土) 17:00開始
会場 大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)
観衆 4,006人(満員)主催者発表
9月の神戸大会に続き、関西でのビッグマッチが熱い!!
今回も、3大タイトル戦に『NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント』準決勝2試合、それにジュニア4選手によるインクレティブマッチなど盛りだくさん。その結果、大阪府立では、久々の満員となった。4時間近くの熱戦と前日の公開調印式の模様をしっかりとお届けしたい。
まず4日、同じ体育館の多目的ホールで、公開調印式が行われた。まず内藤は、今シリーズは最終戦でしか試合が組まれてなかったオスプレイ。大阪も来ないんじゃない? という不安あったが来てくれた事に感謝。今、彼の持つIWGP USヘビー級王座よりも、オスプレイ自身にとても魅力を感じています。でもこれは現時点での話であって、明日勝って、USヘビー級王座を獲ったら、特別な思い入れができるかもしれない。もしできなかったら、(ベルトを)また放り投げてやりますよ。とコメント。
オスプレイは内藤の事を、インターコンチ王座のベルトをゴミみたいに扱い、価値を落とさせたし、もう膝がダメだし頭もイカれてるし、ぜんぜん俺とは比べものにならない! 俺に勝つのは無理だ! と言い放つ。そして、椅子を投げるふりをして、「トランキーロ!」と嘲笑った。
そして最後の場面。このカメラアングルでは、熱烈なキッスをしているように見えるが、実際はそうではなく睨み合っているだけ(分かってるわい!って?)
<第9試合 60分1本勝負 IWGP USヘビー級選手権試合>
【第16代王者】
○ウィル・オスプレイ
30分07秒 ストームブレイカー⇒片エビ固め
【挑戦者】
●内藤 哲也
※オスプレイが3度目の防衛に成功
内藤は今年の『G1』準決勝でオスプレイに敗退。その雪辱戦でもあるこの一戦。ゴングと同時に両者はハイスピードな技の切り返し合い。その後、内藤がアームホイップで投げつつも、マットではなく自分の膝に落とす変型のバックグリーカー。これは予期できなかったのかオスプレイは悶絶。そこから変型バックブリーカー、変型バタフライロックと首から背中に集中攻撃。オスプレイはたまらず場外に逃げる。カウント17でリングに戻るも更に内藤は首攻め。
内藤が一方的かと思われたが、トップロープ越えの串刺し低空ドロップキックをなんとオスプレイが受け止め、そのままコーナーに乗せ、会場全体に響くような強烈なチョップを見舞うと、内藤は場外に転落。そのまま場外に戦場を移し内藤に大ダメージを与えたあと、リングに戻しコブラツイスト、高速の旋回式バックブリーカー、チンロックと攻めたてる。しかし内藤の一瞬の隙を見て、ドロップキックなどで反撃。その後も、一進一退の攻防が続く。
内藤は、首に攻撃を継続させ、断崖式ネックブリーカー、そしてまたも変型バタフライロックで強烈に締めつける。再び場外では、内藤が断崖式ネックブリーカー。オスプレイは鉄柵に飛び乗ってのオスカッターでダメージを与え合い動けず。カウント19で辛うじてリングイン。(正直、オスプレイの体はまだエプロンでリングに入ってなかったのだが何故だかセーフ)
最後は、内藤がエスペランサ、コリエンド式デスティーノと追い込み、トドメのデスティーノを狙うが、切り返えされたので、次は変型デスティーノで叩きつける。
そして再びデスティーノにいくが、オスプレイが顔面パンチで逆転。これで内藤がひざまずくと、前、後ろとヒドゥンブレード二連発。更に必殺ストームブレイカーを炸裂させ、見事なフォール勝ち。内藤はこれでシングルベルトへの挑戦が5連敗となった。
ある意味ハイライトはここから!海野翔太がオスプレイを急襲
6度目の防衛を果たしたオスプレイ。赤いテープが降り注ぎ、EMPIREのメンバーと喜びを分かち合っていたところで、急に会場が暗転。そして大型ビジョンに映像が流れ「SHOTA UMINO」の文字が現れ、観客がどよめく。
そして、海野翔太が現れた。3年ぶりに日本のリングへ帰ってきたのだ。手には、師匠でもあるジョン・モクスリーから授かったライダージャケットを持っている。
オスプレイは「このベルトが欲しいのか?」などと言い放つ。海野はフレッチャー、デイビス、グレイと次々にEMPIREのメンバーをエルボーなどで一蹴し、リングから追い出す。
その直後、オスプレイがベルトで殴りかかるが、海野はそれをかわしモクスリー直伝のデスライダーでオスプレイを真っ赤な海に沈めた。そして、ダウンしたオスプレイを見下ろし、USベルトを高く掲げた。結局リング上ではひと言も喋らなかったが、行動でベルトへの挑戦をアピール。
バックステージで海野は「去年と先月、オスプレイに負けているので日本まで追いかけてきました。いつでもどこでも、タイトルマッチを組んでください。オスプレイが望むんであれば、有明でお願いします」といい、その後、11・20有明大会での挑戦が正式に決定!
グレート-O-カーン&ジェフ・コブはIWGPタッグ奪還ならず
<第8試合 60分1本勝負 IWGPタッグ選手権試合>
【第80代王者チーム】
キャッシュ・ウィーラー
○ダックス・ハーウッド
17分31秒 ビッグリッグ→片エビ固め
【挑戦者チーム】
●グレート-O-カーン
ジェフ・コブ
※王者チームが2度目の防衛に成功
AEW所属でROH世界タッグ王座、新日ではなかったことにされているAAA世界タッグ王座を保持している三冠のFTRは、6・26シカゴ『AEW×NJPW: Forbidden Door』でROH世界タッグ&IWGPタッグ選手権 3WAYマッチに出場し、IWGPタッグ王者のジェフ・コブ&グレート-O-カーン、トレント・バレッタ&ロッキー・ロメロと対戦。
最後はFTRがロッキーを合体技ビッグリッグで仕留め、タッグ二冠王に君臨した。
前王者のオーカーン達は、自分らはフォールされていないとアピールしリベンジマッチを敢行。しかし結果は返り討ちとなり、同じくビッグリッグでオーカーンが轟沈。
EMPIRE入り(?)したフリー・アナ宮根誠司氏には違和感。FTRは’80年代の選手を彷彿させる。
その他の試合結果
<第1試合 60分1本勝負 IWGPジュニアタッグ選手権試合>
【挑戦者チーム】
ティタン
●BUSHI
11分36秒 ザ・リーニングタワー→片エビ固め
【第70代王者チーム】
TJP
○フランシスコ・アキラ
※王者チームが2度目の防衛に成功