5・16全日本スーパーパワーシリーズ開幕戦「ジャンボ鶴田メモリアル特別試合」発表

 1月の神戸大会バックステージにおいて、ジャンボ鶴田さんの奥様・鶴田保子様、長男・祐士君と渕正信取締役、秋山準、諏訪魔、木原文人リングアナ、和田京平名誉レフェリーが会談の席を持ち、その席上にて保子夫人より全日本プロレスにて鶴田さんの追悼イベントを行うのであれば力になりたいとのお言葉をいただいたという。
 その後も連絡を取り合い、話し合いを続けた結果、鶴田さんの命日である5月13日に程近い5月16日に後楽園大会が開催されることから、生前、鶴田さんが信頼を置いていた渕選手を中心に、鶴田さんの教えを受けていた秋山、井上、金丸とのメモリアルマッチを行う事が全日本プロレスより発表された。

■ 全日本プロレス スーパーパワーシリーズ【開幕戦】
日時:5月16日(金)19:00
会場:後楽園ホール

<ジャンボ鶴田メモリアル特別試合 タッグマッチ>
渕正信、井上雅央 vs. 秋山準、金丸義信
※当日は鶴田選手のご子息が来場の予定

<世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
【王者組】諏訪魔、ジョー・ドーリング
vs.
【挑戦者】ゼウス(先駆舎)、The Bodyguard(先駆舎)
※第66代王者組の3度目の防衛戦

<アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
【王者組】石井慧介(DDT)、入江茂弘(DDT)
vs.
【挑戦者組】鈴木鼓太郎、宮原健斗
※第94代王者組チーム・ドリフの初防衛戦

<世界ジュニア王座次期挑戦者査定3ウェイマッチ>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
vs.
青木篤志
vs.
佐藤光留(パンクラスMISSION)

<アフター・ザ・チャンピオン・カーニバル スペシャルシングルマッチ>
大森隆男
vs.
吉江豊(フリー)

<シングルマッチ>
SUSHI
vs.
野村直矢

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バリバリ元気な渕正信~4・27チャンピオン・カーニバル決勝大会より

渕選手会見でのコメント(公式HPより)
「神戸大会で何年ぶりかで(鶴田さんの)奥さんの保子さんとお会いしまして、もし今年中にそういうような追悼試合をやることがありましたら、ぜひ皆さんに協力してお願いしますという話をしました。
鶴田さんの命日が5月13日。それをちょっと過ぎた状況だけど16日の後楽園ホールで行えるのは、全日本プロレスとしてうれしく思います。
今まで13回忌、7回忌、いろんな面でやりたかったんですが、いろんな事情でできなかった。
こうしてできるのは僕としてはうれしいですね。
井上、金丸、秋山、私の4人が上がって、鶴田さんのメモリアルマッチの試合を残すことができたらいいなという思いであります。
その前に体調もよくしないといけないんだけど。こうやって発表できてよかったです。

鶴田さんにちなんだ企画としては、3人男の子いるんだけどね。
元はアメリカのオレゴンで生活してるんだよね。
顔みせてくれたらうれしいんだけどね。

鶴田さんが肝炎で長期欠場した年にデビューした秋山、大森が、鶴田さんの亡くなった年に近づいてきているが、特に秋山の場合、92年に鶴田さんが肝炎で倒れて、本当は田上と組んで最強タッグに出るはずだった。
秋ごろに無理だとドクターストップがかかってね。
デビューしてまだ2ヶ月ぐらいしか経ってない秋山が(鶴田さんの代わりに)大抜擢されて出たんだよね。
(今回のカードで)本人たちも張り切るだろうね。俺の対戦相手か。パートナーに変えようかな。急に怖くなってきたな。
大森にしてもチャンピオン・カーニバル優勝、この二人が争っていい試合できて、鶴田さんに対していい供養になると思うしね。

鶴田さんゆかりの選手の来場予定は今のところないな。
みんなそれぞれ自分の中で鶴田さんのことを思い出に残してるんじゃないかな。
天龍さんにしても長州、大仁田にしてもね。
逆に全日本で鶴田さんのことをできる俺たちは幸せだよな。」

追悼!ジャンボ鶴田さん命日 『三度目の夢』好評発売中
 鶴田友美氏が43歳の時に、筑波大学大学院を受験した際のノンフィクションが、ジャンボ鶴田没後10周年記念企画として上梓された『三度目の夢』である。
 肝臓を悪くして、その後、大学教授になるまでの過程の中で、人間・ジャンボ鶴田の知られざるエピソードの数々と、本音のプロレス観が初公開されている。プロレスラーから大学院生になるまでの苦悩の軌跡をまとめあげたのは、つくばユナイテッド柔道コーチにして、2009年3月出版の著書『パニックマン』(新潮社)がある高尾淳先生。当時、鶴田さんの家庭教師として共に過ごした一年間を描いた感動の秘話である。
 高尾先生は、のちに小川直也にも同じ選択を後押ししたことは述べるまでもない。
 
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「ジャンボ鶴田から大学院生、鶴田友美への転身時に一番側にいた人物、高尾淳さんの書き下ろしノンフィクション。リング上からは想像もできない普通の大学院生のジャンボが見られます! 読むにつれ、当時のジャンボの様子が走馬灯のように思い出されました」。 鶴田保子

高尾淳 ジャンボ鶴田☆三度目の夢
“三度目の夢”ジャンボ鶴田とその時代