［週刊ファイト10月20日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼SD皇帝サントス・エスコバZベガFantasma グンサー肉弾戦シェイマス
　(c) 2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.　編集部編

■　WWE SmackDown Season premiere
日時：10月7日（現地時間　日本YouTube日曜以降）
会場：米マサチューセッツ州ウースター　DCUセンター

　オープニングはトリプルHから。「終わりは新たな始まり」と秋の改編期なので一応は新シーズン初回を宣言。パット・マカフィーが高額オファーでフットボールに戻るので、マイケル・コールの隣はNXTからウェイド・バレットが着席。RAWもジミー・スミスの更迭がすでに漏れており、NXTの実況が新顔のスゥド・シャーに変わって以降、入れ替えの秋のようだ。

◆王者レインズ率いるブラッドラインがYouTuberローガン･ポールの心理戦で困惑

　王者ローマン・レインズ率いるザ・ブラッドラインが「クラウン・ジュエル（CJ）」のWWEユニバーサル王座戦を前に、登録者数2360万人のYouTuberローガン・ポールの心理戦で困惑した。
　“トライバルチーフ”こと王者レインズがザ・ブラッドラインメンバーと共にお出まし、「ウースター　Acknowledge me」から。次期挑戦者の“YouTuber”ポールと対峙すると「これは俺のショーでお前はゲストだから安心しろ」と言ってポール・ヘイマンにマイクを渡した。ヘイマンは「ポールは度胸があるが、CJでレインズにぶっ飛ばされることになる。これは予想ではなくネタバレだ」と挑発的にレインズの王座防衛を宣言した。すると“YouTuber”ポールに「質問がある。トライバルチーフとはレインズ、それともジェイ・ウーソのどちらだ？」と心理戦を仕掛けられると、怒りだしたジェイと一触即発に。さらにレインズがジェイに睨みを効かせてリングに不穏な空気が流れると、“名誉兄弟”サミ・ゼインが「レインズがトライバルチーフで誰も間違う訳がない。悪いのはこのYouTuberだ」と仲裁し、最後は「CJでお前を沈めて、ブラッドラインはこれまで以上に団結することになる」と明言した。

　ストリー展開としては名誉兄弟のサミ・ゼインは親分ローマンやジミーには気に入られているが、ジェイはそうでもないという設定の布石がある。しかし、いずれにせよ人気YouTuberのローガン、ベビーフェイスとしてWWEは売ってるんだが、お客はブーイングしているのが画面からも聞こえている現実あり。ヘイマンのおっさんまで、「ローガンは現代のMr.Tでありシンディ・ローパーだ」と念を押すんだが、記者も「なんじゃそりゃ？」であり、ちょっと違うんではないか。だいたい、専門媒体記者としては大きい画面で見ないと細かい試合運びのニュアンスを拾えない、どっちが指示していたか深い考察記事書けないがあるから、音楽のクリップをYouTubeで見ることはあっても、プロレス・格闘技の試合だの、関連するB級の自称論客解説？とか、そんなのは時間の無駄という意識が強く、ローガン・ポールは凄いフォロワー数と言われても、未だ1本も見てないんですけど(笑)。だいたい国内の主要大会に加えて、WWEだけでSmackDown-RAW-NXTをきっちり見ることが仕事なんであって、まっとうな専門記者ならそんなYouTubeまで見てる時間ないハズなんだが・・・。レインズ vs. ポールのWWEユニバーサル王座戦が行われる「クラウン・ジュエル」は日本時間11月6日にWWEネットワークで配信される。サウジ政府が大金払うんだから、どうぞお好きに・・・なんですけど。

　ソロ・シコアがリコシェを裏投げで仕留めました。

　Hit Rowのお出ましなんだが、そこに怪我で暫く消えていたゼリーナ・ベガと、地上波FOXしか見てない大衆層には知らないルチャ覆面軍が出てきて襲撃します。ようやく、サントス・エスコバ率いるファンタズマ軍のSmackDown登場です。なるほど、ウェイド・バレットが解説席に付いて、新シーズンの意味が明らかになると。「皇帝」と仕事の出来る職人組が満を持して世界配信なんです。

　但し、ジェニーファー・ロペス似のエレクトラ・ロペスは外されてました。ということで、ヒスパニック系のゼリーナと合体。納得です。

　ザイア・リーとソーニャ・デヴィルに対しては、戦車登場のショッツィをラケル・ゴンザレスと組ませましたか。トリプルHの采配はわかりやすいですねぇ。NXT見てきた方ならどう組み替えて一般向きのSmackDownで見せて行くか、マッチメイクのお勉強には最適です。
　あ、客席にはまたもWhite Rabbitが映り込んでました。お楽しみの出番が近いんでしょう。