(C)GLORY

　2015年5月8日にカリフォルニア州サンディエゴで『GLORY 21』が開催された。
　K-1が失速した事を受け、世界最大のキックメジャー団体としてとってかわったGLORYだが、北米本格進出は思ったように進まず、2015年はペースを落として地ならしをしていく形になった。しかし、力を入れていないという訳ではなく、4月からスパイクTVでの実況に、あの元WCW世界ヘビー級王者であるビル・ゴールドバーグが参加。ゴールドバーグには、なんとこの大会での試合のオファーもしたようだが、それは実現していない。（しかも相手はアルベルト・デル・リオとのMMAマッチ）

　そんな中、メインで行われたのはミドル級タイトルマッチ。王者はロシアのアーテム・レヴィン、挑戦者はカナダ国籍のサイモン・マーカスだ。共にムエタイベースのファイターだが、トリッキーなレヴァンに対し、正統派のマーカス。だが、試合はかみ合わず接戦の末、ドローで王者が防衛となった。

　逆に派手なKOが連発となったのはヘビー級トーナメントだ。結果、アメリカの巨人ザビエル・ヴィグニーが優勝したのだが、決勝、準決勝共に、豪快に相手をKOし、トーナメントで行われた3試合、全てがKO決着。やはりヘビー級こそ魅力ある階級である事を証明した。

■　GLORY 21
日時：2015年5月8日
場所：アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴ

＜ミドル級王座タイトルマッチ＞
△アーテム・レヴィン（王者）
　ドロー　0-1
△サイモン・マーカス（挑戦者）

＜ヘビー級　トーナメント決勝＞
○ザビエル・ヴィグニー
　2R 1分50秒　KO）
●チ・ルイス・パリー

＜ウェルター級＞
○レイモンド・ダニエルズ
　1R 0分51秒　KO
●ジャスティン・ベースマン

＜トーナメント準決勝＞
○ザビエル・ヴィグニー
　1R 1分32秒　KO
●モーリス・ジャクソン

＜ヘビー級　トーナメント準決勝＞
○チ・ルイス・パリー
　1R 1分40秒　KO
●デモレオ・デニス

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