10月16日(日)『KNOCK OUT 2022 vol.6』全試合順発表!新田宗一朗 vs.カミ シロ、乙津陸 vs.酒井柚樹インタビュー!10月8日第2回『KNOCK OUT STYLE』放送!

©Def Fellow
 10月16日(日)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2022 vol.6』全11試合順が発表。メインは鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)vs.西岡蓮太(龍生塾)、セミファイナルに中島弘貴(LARA TOKYO)vs.クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)、

 10月1日(土)21:00より30分、TOKYO MXにて放送スタートとなった「KNOCK OUT」のレギュラー番組『KNOCK OUT STYLE』10月8日(土)第2回放送は、9月23日・後楽園ホール大会「KNOCK OUT 2022 vol.5」の激闘の模様を放送。
・初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦:良太郎vs渡部太基
・第2代KNOCKOUT-REDフェザー級王座決定戦:小笠原瑛作vsTAKERU
・スーパーファイト:龍聖vs小笠原裕典
・第2代KNOCKOUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・準決勝:壱・センチャイジムvs大野貴志
の4試合にスポットを当て、リング上のファイトシーンに加えて、バックステージの秘蔵映像も公開される。
◇番組詳細
「KNOCK OUT STYLE(ノックアウト・スタイル)」
【放送局】
TOKYO MX(地上デジタル放送対応テレビのリモコンで9chを選択してください)
全国どこでもPC、スマホで見れるエムキャスアプリはこちら(https://s.mxtv.jp/mcas/
【放送日時】
毎週土曜日 21:00~21:30放送


■『KNOCK OUT 2022 vol.6』
◇日時:2022年10月16日(日)17:00開場/18:00開始(本戦開始前にプレリミナリーファイト数試合予定)
◇会場:後楽園ホール
◇主催:株式会社Def Fellow
◇チケット料金
SRS席(最前列) 20,000円
RS席 10,000円
S席 8,000円
A席 6,000円
※全席指定/消費税込み
※当日券は各席とも500円アップとなります。
※6歳未満は入場無料です。ただし保護者同伴で膝上にてご観戦ください。なお小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料となります。
※今大会は入場者数の規制が緩和されたことに伴い、会場側と協議の結果、観客席を100%フル使用として開催します。ただし、会場内における新型コロナウイルス感染防止対策は、これまでと同様の形で実施することに変わりはございません。また、声出し声援に関する対策はより厳しくなり、場内アナウンスや表示物などでの告知を今まで以上に行ってまいります。なお、現時点において「立見券」の販売は一切行わない予定です。
※今後、政府および自治体が発表する各ガイドラインの変更や感染状況に応じて、収容人数や運営上のルールを変更させていただく場合がございます。
◇チケット販売所
KNOCK OUTオフィシャルショップ https://deffellow.stores.jp/
チケットぴあ https://t.pia.jp/
出場各ジム
◇お問合せ
株式会社Def Fellow https://knockoutkb.com/

<メインイベント第9試合 KNOCK OUT-BLACK -64.0kg契約/3分3R・延長1R>
鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)SUZUKI Hiroki
・元REBELS-BLACK -60kg級王者
96.11.20生/東京都三鷹市出身/25歳/175cm/オーソドックス/13戦13勝(8KO)無敗
 vs.
西岡蓮太(龍生塾)NISHIOKA Renta
・2020 KNOCK OUT無法島GP -64kgトーナメント優勝
・第2代シュートボクシング日本ライト級王者
99.4.11生/大阪府大東市出身/23歳/174cm/オーソドックス/25戦19勝(6KO)6敗

<セミファイナル第8試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級/3分3R・延長1R>
中島弘貴(LARA TOKYO)NAKAJIMA Hiroki
88.7.5生/東京都八王子市出身/34歳/175cm/オーソドックス/46戦30勝(18KO)16敗
・元Krushスーパーウェルター級王者
・K-1 WORLD MAX 2010日本トーナメント準優勝
・Krush-70kgトーナメント2009優勝
 vs.
クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM)KUNTAP Charoenchai
80.4.24生/タイ・ローイエット県出身/42歳/174cm/オーソドックス/98戦71勝(21KO)18敗9分
・第4代WMAF世界スーパーウェルター級王者/元WMC世界ウェルター級王者/元M-1スーパーウェルター級王者

<第7試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級/3分3R・延長1R>
工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)KUDO “red” Reo
87.5.8生/大阪府豊中市出身/35歳/162cm/オーソドックス/25戦10勝(7KO)10敗5分
 vs.
ダイナマイト柿崎(DRAGON GYM秋田) DYNAMITE Kakizaki
87.1.4生/秋田県雄勝郡出身/35歳/165cm/オーソドックス/41戦20勝(12KO)19敗2分
現RKAスーパーバンタム級王者/現DBSスーパーバンタム級王者/元RKAフェザー級王者/元DBSフェザー級王者

<第6試合 KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級/3分3R・延長1R>
新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)ARATA Soichiro
96.4.2生/沖縄県西原町出身/26歳/179㎝/オーソドックス/14戦9勝(4KO)2敗3分
・イノベーション・スーパーフェザー級王者
 vs.
カミ シロ(PHOENIX)KAMI SHIRO
91.12.4生/北海道広尾郡出身/30歳/172cm/オーソドックス/7戦4勝(2KO)2敗1分
・北斗旗全日本空道体力別選手権大会-240クラス優勝(2017年、2018年)

☆新田宗一朗
「今回はとにかくミドルキックで勝負。蹴って蹴って蹴りまくります!」

10・16『KNOCK OUT 2022 vol.6』の「KNOCK OUT-RED スーパーフェザー級/3分3R・延長1R」でカミ シロと対戦する新田宗一朗。4月に他団体で勝利して自身初のベルト獲得、7月にはRIZIN沖縄大会で地元初の試合を行った新田は、この試合で「とにかくミドルキックを蹴りまくる」と宣言。スーパーフェザー級を盛り上げたいという彼の意気込みとは?
──4月には他団体で初のタイトルを獲得して、7月には地元・沖縄で初、しかもRIZINという大舞台での試合ということで、キャリアの中でもトピックになるような試合が続きましたね。
新田 そうですね。ただ去年タイトルマッチが決まった時点で、そこで勝てばRIZIN沖縄大会に出られるんじゃないかと思ってそれを目標にしてきたので、そこに関しては達成できたんですけど、結果が結果(大雅に判定負け)で中途半端になっちゃって。次は『KNOCK OUT』のベルトを獲って、また沖縄で試合ができるような実績を残したいと思っているので、もう一度立て直そうと思っています。

──タイトルを獲得できたことへの思いは?
新田 やっと1個目のベルトが獲れたので、それは本当にうれしかったですけど、その次でチャンピオンなのに負けちゃったという悔しさがあって。なので挑戦者のつもりで『KNOCK OUT』のベルトも目指していきたいです。

──今回はカミ シロ選手との試合が決まって、9月13日のカード発表会見でも顔を合わせました。
新田 カミ シロ選手とは階級的にもワンチャンやることもあるかなと思ってたんですけど、正直、そんなに気にしてはいないです。

──会見でもそういう言葉が出ていましたが、警戒する点も特にはない?
新田 ポカせずに自分の力が出せれば、結果もいつも通りついてくるとは思ってます。変に焦ったりしなければ問題ないと思うので、今回は本当に自分との勝負ですね。

──「自分との勝負」が今回の試合のテーマということですか?
新田 そうですね。自分の中である程度やりたいことを決めているので、それができるかどうかがテーマです。

──話せる範囲で構わないですが、「やりたいこと」というのはどういうことですか?
新田 至ってシンプルなんですけど、とりあえずミドルをバンバン蹴るというだけです。会見でも言いましたが、相手の腕が折れるぐらいバンバン蹴りたいと思ってます。

──これまでもミドルは使ってきていますが、それ以上に出すと。
新田 今までのミドルはそんなに効かせた感じはなくて、とりあえず出してる感じだったんですよ。今回は「効かせよう」と思って蹴るので、見た人が「痛そうだな」と思うような蹴りをひたすら当てていきたいと思います。

──「効かせる蹴り」というのは、どのあたりが一番違うんでしょう?
新田 今までは本当にひたすら回数を出すという感じだったんですけど、そうすると当てる場所もまちまちになって、自分の足も痛めていたんですよ。今回は自分のスネを相手の一番痛いところにバンバン当てていきたいです。そうすれば自分の足のリスクも減るし、今までより少ない回数で効かせられると思うので、焦らずに丁寧にやっていった方が試合も楽になるかなと。

──蹴りの精度を上げていくということですね。
新田 そうですね。それを続けていって、相手の腕が上がらなくなったらレフェリーが止めてくれると思うんで。

──ただ、3ラウンドでそこまでいくのはけっこう大変なのでは?
新田 そのためにも正確にバンバン蹴っていかなきゃですし、そこまでいければ自分のスタミナに自信もつくので。3ラウンドしかないので最初から飛ばせるような力をつけたいと思っているので、自分の中でも効果的ですね。1ラウンドに様子見しちゃうと時間が足りなくなるので、最初から飛ばしていきたいです。

──試合序盤は様子見してしまう?
新田 最初の頃はそういうこともあって、自分からいけなくて中途半端な試合になってドローになったりしました。だからそこからは、変に見てしまわないで、いけるところでいこうという意識を持ってやってきました。

──その上で落ち着いて戦うと。
新田 はい。落ち着いてタイ人のイメージで一発一発、質を高めた蹴りを当てればポイントは取れると思うので、慌てずにいきたいと思います。

──前回の大会では小笠原瑛作選手が2階級制覇を達成しました。同門の選手たちもそれぞれに活躍していて、いい刺激になっているのでは?
新田 そうですね。やっぱり身近な選手は勝っても負けても刺激になるので、自分も早く試合がしたくなります。もし瑛作さんが負けたら自分がTAKERU選手とやりたいと思ってたぐらいで。

──そんな思いがあったんですか。
新田 はい(笑)。自分もまだワンチャン、フェザー級でもいけるんじゃないかと思ってたんで。スーパーフェザー級でもまだそんなに体ができているわけでもないので、まだどっちも視野には入れています。

──そうなんですね。
新田 今は体を作っている最中で、これが出来上がると2.5kgはキツいじゃないですか。もしいけるとしたら今ぐらいのタイミングだなと思ってて。でも瑛作さんが勝ってチャンピオンになったので、その必要もなくなったんですけどね(笑)。今、『KNOCK OUT』のスーパーフェザー級は選手も少ないので、ここで自分が勝ち続ければ盛り上げられるなとは思っています。

──今、新田選手は王座に近いところにはいると思います。一方で前回大会では、デビューから2連続KO勝利した久井大夢選手がベルトへのアピールをしてましたよね。
新田 まあ、若手が増えてくれば活性化もするでしょうし、僕もまずREDでベルトを獲って、相手がいなければBLACKも獲りにいければいいでしょうし。いろんな選手が出てきた上で、自分が盛り上げなきゃなとは思ってます。ただ、現状では気になるレベルの選手はいないですけどね。組まれれば誰でもやるので、勝っていった先にタイトルまでいければと思っています。

──今回もその一歩として、しっかり勝つと。
新田 会見で宮田プロデューサーからも釘を刺されたので(笑)、インパクトのある試合をして頭角を現したいなという感じですね。

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?
新田 ホントに、今回は蹴って蹴って蹴りまくるので、とにかくミドルに注目してもらいたいです。それで決められれば自信がつくので。

──分かりました。ありがとうございました!

◇カミ シロ
「知名度を上げるにはオイシイ相手。テクニックの部分に注目してください」
10・16『KNOCK OUT 2022 vol.6』の「KNOCK OUT-RED スーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で新田宗一朗と対戦するカミ シロ。30歳でプロでは8戦目、「キャリアは浅いけど若手ではない」と自ら語るカミ シロだが、他団体のベルトも持っている新田に勝って知名度アップも狙っている。そんな彼が常々狙っている勝ち方とは?

──9月13日の記者会見で、相手の新田選手とも顔を合わせました。会見でのやりとりも含めて、どう思われましたか?
カミ シロ やっぱり対面して背が高いなと思ったのと、僕に対しては「興味ないです」みたいな感じでしたけど、キャリアとか戦績とか考えたら当然の反応かなとは思いました。そこに対して特に何か思ったりとかはないです。

──あの会見では、リングネームが「カミ シロ」ということで、「カミ」と「シロ」の間に半角スペースが入ったことと、その理由についても話が及びました。改めて聞かせていただけますか?
カミ シロ ジムのオーナーがリングネームを考えてくださって、その際に画数とかの関係で「カミ」と「シロ」の間が空いた方がいいと。だから一応、「カミ」が苗字で「シロ」が名前という扱いにはなってるんですが……「カミ」さんというのも妙じゃないですか(笑)。だから自分としては「カミシロ」で呼んでもらえればいいんですけどね。

──了解しました(笑)。今回はスーパーフェザー級での出場です。これまでのライト級から下げて、体作りなどの準備という点ではいかがですか?
カミ シロ 通常体重が71~72kgぐらいで、ライト級で試合をする時は3週間ぐらいで落としてたんですけど、今回は1ヵ月前から食事だったりを意識するようにはしてました。これまで61kgで試合したことはあるんですけど、60kgは初めてなんですよね。中学生時代以来の体重になるので、ちゃんと落ちるのかな?という心配は多少ありますけど。

──落とした状態でどれぐらい動けるかという問題もありますよね。
カミ シロ そうですね。まあもともと、62.5kgの時は「もっと絞れるな」という思いがあって、たぶんベスト体重は61.5kgとか、そのへんなんですよ。ただ『KNOCK OUT』はそのあたりがないので、今後については60kgか62.5kgか、どちらも考えてはいます。

──ということは、完全にスーパーフェザー級に転向するというわけでもない?
カミ シロ 初めてなので、やってみてというところもあります。まあ今回は60kgでのオファーが来たからやってみるという感じでもあるので。僕、デビュー戦は67kgでの試合だったんですよ。

──あ、そうなんですね!
カミ シロ その頃は通常体重も74kgとかあったというのもあって。まあ、今でも減量に関してはライト級でやった方が楽ではあるので、今回やってみて、改めて考えてみたいと思ってます。スーパーフェザー級はここから盛り上がってきそうな階級でもありますけど、とりあえずは目の前の試合のことに集中してますね。

──その次戦なんですが、改めて新田選手の印象というと?
カミ シロ いつも相手の映像は1~2回ぐらいしか見ない方で、今回もそうなんですけど、落ち着いて戦ってるなという印象ですね。基本的な動きは何でもできるし、その上で落ち着いてるなと。特にヒジだとかミドルだとかを警戒しなきゃ、というのはないですけど、全体的にいい選手かなと。

──ではご自身としては、どう戦ってどう勝ちたいですか?
カミ シロ 全ての試合についていつも思ってるんですけど、僕はヒジで切って勝ちたいんですよ。というのも、プロデビュー戦の時にヒジで切られて負けてるんです。そこでいったん格闘技をやめたんですけど、やっぱり切られて負けたのが悔しくて戻ってきたので、毎試合ヒジで切って勝ちたいなとは思ってます。ヒジなしの試合もやりましたけどね。

──そんな思いがあったんですね。
カミ シロ これまでに1回ヒジで切って勝った試合はあるので、あの悔しさを晴らすという目的自体は達成してるんですけど、今も毎回切りたいなと思ってます。ただ、新田選手は背が高いので、ヒジを入れるのは難しそうだないうのもあるんですが。

──ここまでの『KNOCK OUT』での戦いについてはどう感じていますか?
カミ シロ 何だかんだ言って、『KNOCK OUT』ではまだ2回しか勝ってないんですよね。だからまだ知名度も高くないですし、まだまだこれからかなと思ってますね。そのためにも、新田選手はオイシイ相手だなと。

──そのオイシイ相手を食うために必要なものとは?
カミ シロ 試合でいかに練習の動きが出せるかだと思います。僕はけっこう緊張するタイプで、試合映像を見返すと、「動きがぎこちないな」とか「ここで何であの技を出せなかったんだろう。練習はすごくしたのに」というのがけっこうあるので、そういったことをなくしていけるようにしたいです。そのためには試合を重ねるしかないのかなあとも思いますけどね。

──勝っていくために、今所属しているPHOENIXの練習環境はいかがですか?
カミ シロ 環境はいいですよ。練習相手の選手もいるし、ミットもよく持ってもらえるので。だから今の環境でしっかり練習した上で試合数を重ねれば、もっと実力がついていくんじゃないかと思ってます。

──その上で目指すところは?
カミ シロ 「何が何でも、絶対ベルト獲ってやる!」という感じでもないんですよ。もちろん獲れたらいいなとは思ってますけど、そこはやっていくうちについてくるものなのかなと思っているので。僕はキャリアはあるけど若手というわけでもないので。ただ、今回の相手はベルトを持っている選手なので、ここで勝てればちょっと気持ちも変わってくるかもしれません。

──では、今の選手として一番のモチベーションはどういうところにありますか?
カミ シロ 僕は単純に戦うのが好きなんですよ。キックなりムエタイなりで戦うのが。だから練習して試合して、というのが好きなので、それ自体がモチベーションですね。その結果、いい試合ができて勝てれば文句ないという感じです。

──最後に、今回の試合で一番注目してほしい点はどこですか?
カミ シロ 僕はガツガツした試合よりもテクニカルな試合をしたいので、細かいテクニックの部分に注目してもらえたらと思います。

──分かりました。ありがとうございました!

<第5試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級/3分3R・延長1R>
乙津陸(クロスポイント大泉)OTSU Riku
04.6.14生/東京都西多摩郡出身/18歳/163cm/オーソドックス/5戦5勝(3KO)
 vs.
酒井柚樹(TEPPEN GYM)SAKAI Yuzuki
96.6.10生/神奈川県横浜市出身/26歳/158cm/オーソドックス/24戦6勝(1KO)14敗4分

☆乙津 陸
「相手がイラついてる? 眼中にないんで、蹴り倒します!」
10・16『KNOCK OUT 2022 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACK スーパーフライ級/3分3R・延長1R」で酒井柚樹と対戦する乙津 陸。カード発表会見では乙津の自信の発言に酒井がイラ立っている様子が見えたが、そのイラ立ちすらも乙津はバッサリ! そして彼が急に焦りを感じ始めた理由とは?

──9月13日のカード発表会見で酒井選手と顔を合わせましたが、何を感じましたか? 酒井選手は乙津選手の言葉にイラッときていたようでしたが。
乙津 小っちゃいなあと思って。正直言って、今はベルトを目指してて今回の相手は眼中になかったので、ここでやるなら倒せばいいんでしょ?みたいな感じです。

──前戦は8月の新宿大会で初のメインに出場してKO勝利。マイクではベルトへのアピールもしたところで、今回は相手として物足りないというところですか。
乙津 まあそうですね。戦績はあるとは言え、今は連敗してるので、俺は本当に今回負けたらやめる気でやります。負けはあり得ないんで。

──どういう勝ち方を見せたいですか?
乙津 相手に何もさせないで、ただ単に俺の技の披露会みたいな感じにします。

──このところREDルールの試合が続いて、「REDの方が楽しい」と言っていましたが、今回はBLACKルールですね。
乙津 まあでも、違いはヒジのありなしとかぐらいで、殴ったり蹴ったりは特に変わらないので。いつも殴ってのKOが多いので、今回は蹴り倒してやろうかなと思います。

──酒井選手について、警戒する部分は?
乙津 パンチの回転は速いかなーというぐらいですね。でも打ち合っても負ける気は全然しないですけど。

──酒井選手にもお話を伺いましたが、今までになかったというぐらい相手への気持ちが強いらしく。逆に乙津選手も、そういう相手とやるのは初めてじゃないですか。そこで思うことは?
乙津 イラ立ってるのは、ツイッターとか見てたら分かるんですけど……別にイラついててどうすんの?って思います。試合で結果出せないヤツがイラついてんじゃねーよって。しょうがないじゃないですか。

──これまでも発言には自信が漲ってましたが、さらに激しいですね(汗)。
乙津 負けず嫌いなんで、突っかかってこられたらこうなっちゃいますね(笑)。

──今回、無敗のまま6戦目で後楽園に戻ってきました。試合順も以前よりは後ろになると思います。大会の中での位置づけについてはどう思いますか?
乙津 いや、でもまだまだポスターの写真とか全然小っちゃいんで、まずメインになるところまでは行きたいですね。軽量級なのでスピードがあるのは当たり前で、その上で倒すというところに注目してほしいです。重量級とは違う倒し方をするんで。

──倒すのは当然で、倒し方にこだわると。
乙津 そうですね。相手も出てくると思うんで、だったら俺も倒しにいってやろうという感じです。

──前回もKOで決めて、倒すことにも自信を深めている?
乙津 それはありますけど、いつも倒すのはパンチだし久しぶりの後楽園なので、イメチェンというか、ちょっと違う俺を見せたいと思ってて。そこは当日、楽しみにしててほしいです。もしかしたらいつもの俺かもしれないですけど(笑)。

──10月1日からTOKYO MXでのレギュラー番組『KNOCK OUT STYLE』も始まりましたしね。そこもモチベーションになってますか?
乙津 もちろん! 初回は良太郎選手と渡部太基選手の煽り合いが面白かったですね。僕も早く取り上げてもらいたいと思いました。

──「俺のここを取り上げてくれ!」というのはありますか?
乙津 いつもは試合での様子しか見てもらってないので、練習量だったり、私生活の部分も取り上げてほしいです。まだ高校生でバカやってるんで、リング上とはギャップもあると思うんで。

──今は高校3年生ですよね。じゃあぜひ高校生のうちにって感じですか。
乙津 まあ、ジムでも練習終わったらバカやってるんで、そこでもいいんですけど(笑)。

──以前から「『KNOCK OUT』のエースになりたい」と言ってますが、その気持ちもさらに高まっている?
乙津 そうですね。TV番組も始まったし、俺も連勝でいい感じなので、このままダッシュで駆け上がればTVでも大々的に取り上げられるのは間違いないと思うんで。団体のエースとして、REDでもBLACKでもベルトを獲るっていう誰もやってないことをやれば、それだけ扱いも大きくなるでしょうし。そこを狙っていきます。

──そのRED、BLACK王座の同時獲得については、9月にBLACKウェルター級のタイトルを獲った良太郎選手も狙ってましたよ。
乙津 ヤバいですね!(笑) それ聞いてすげえ焦ってきました。もうチンタラしてられないですね。そのためにも……今回の相手は、去年いい試合したって言われてる(21年4月の濱田巧戦)じゃないですか。そんな相手をサクッと決めちゃえば、よりベルトに近づけるかなと。良太郎選手は王手かけてるので、早くしないと(笑)。さらに気を引き締めて倒しにいきます。

──団体のエースになるという部分では、今の時点でライバルと思っているのは?
乙津 龍聖選手ですね。無敗だし、俺より戦績もあるし、この前はRIZINにも出て勝ってるので。階級は違いますけど、気になってます。俺も1日5試合ぐらいして、戦績でも追い着きたいんですけどね(笑)。トーナメントでもやってもらえれば(笑)。

──5試合するには32人参加のトーナメントになりますが(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいところは?
乙津 さっきも言った通り、今回はいつもと違う乙津 陸が出せればいいなと思っているので、そこに注目してほしいです。

──分かりました。ありがとうございました!

◇酒井柚樹
「ナメんなよと。全て解放して、自分の全てをぶつけます!」
10・16『KNOCK OUT 2022 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACK スーパーフライ級/3分3R・延長1R」で乙津 陸と対戦する酒井柚樹。このところ勝ち星からは遠ざかっている酒井だが、カード発表会見で乙津が自分のことを飛び越えてベルトへの思いを語っていたことにはかなりイラッときたという。初めて相手に対してそういう感情を持って臨むこの試合、酒井は乙津に何をぶつけようとしているのか?

──最初に今回の試合のオファーを聞いた時は、どう思いましたか?
酒井 『KNOCK OUT』に出るからには、乙津選手とはいつかはやりそうだなとは思ってました。階級も近いし、対戦することになるんじゃないかなと。だからオファーが来た時は別に驚きとかはなくて、「お、来たか」という感じでした。

──9月13日のカード発表会見ではピリッとした空気になっていましたがあの時はどう感じましたか?
酒井 ナメんなよって思いました。ベルトがほしい、ベルトがほしいばっかり言ってたから、目の前見ろよと。若くてここまで負けなしなので、そういう意味でも怖いもの知らずなんだなと思いました。

──試合前に相手に対してそういう感情になることって、これまでありましたか?
酒井 そう言われると、なかったかもしれないですね。これまでは自分がガムシャラに勝ちたいという気持ちだけでやってきたので。

──その意味では、この試合は他の試合とは違いますか?
酒井 いや、そういうわけでもないですかね。「ナメんなよ」というのも含めて、結局は勝つだけなので。

──酒井選手自身は、最近勝ち星からはちょっと遠ざかっていますよね。よく言われるように昨年4月の濱田巧戦は激闘でしたし、最近の試合も会場は沸かせてると思います。ただ結果が……というところで。
酒井 そういう風にはよく言っていただくんですけど、やっぱり負けたら何の意味もないので。

──では、ご自分では何が足りないと思っていますか?
酒井 「あと一歩」って、自分でも思うことも多いですし、周りからも「惜しい」ってよく言われるんですよ。ただ、毎回同じような反省点だなとも思っていて、その「あと一歩」というのがものすごく大きな一歩なんだなというのはよく感じます。言葉にするのは難しいですけど。毎回、思い切って挑んでるのは確かなんですけど、殻を破るのは難しいなと。

──殻を破って勝つために練習を重ねていると思うんですが、今、練習の際に対策以外でテーマにしているのはどういうところですか?
酒井 例えば、スパーリングが3ラウンドあるとしたら、人間の本能として3ラウンドの配分とかを考えると思うんですよ。そうじゃなくて、毎ラウンドが最終ラウンドみたいな感じで、出し切るということを意識してます。ダッシュとかでも、本数とかを決めないでやったり。10本って決まってると、頭の片隅で意識して構えちゃうと思うんですよ。そういうのをなくして出し切るために。出し切れば、3ラウンドでバテバテになったとしても、そこでの戦い方があると思うし。いつも試合中は「出し切ろう」と思ってやってるんですけど、終わったら「もっと出せたんじゃないか」って気づくんですよね。終わってから気づいても遅いじゃないですか。

──そうですね。
酒井 だから出し切れば、おのずといい結果につながるんじゃないかと思ってます。

──相手の乙津選手は若くて無敗で……
酒井 売り出されてる選手ですよね。そこは自分も感じてますし、分かって試合を受けたので。勝ちパターンというか勝ちグセというか、そういうのが常に彼の頭の中にはあると思うし、ずっと勝ってるから勝つイメージも自分よりはずっとしやすいと思うので、そこが彼の勢いの理由なんじゃないかと思ってます。

──では、そういう選手に勝つには?
酒井 詳しい作戦は言えないですけど、その作戦をしっかりやり切ることと、この試合に懸けている思いは絶対に違うので、そういう技術の面でも気持ちの面でも全てで上回って、ぶっ倒しにいきます。

──そう聞くと、やっぱり他の試合に比べて強い気持ちがありそうですね。
酒井 デビュー戦だろうがタイトルマッチだろうが、1戦の重みは変わらないとは思うんですけど、今回に関してはいろいろな思いの全部をぶつけてやろうと思います。

──ところで最近は他団体への出場も続いていましたよね。その中で『KNOCK OUT』がいいなと思う部分というと?
酒井 ルールとかでは細かい違いはあるんですけど、どこの団体でも、こんなに結果が出ていないのにけっこういい相手と組んでいただいているので、関係者の方々には感謝してます。正直、自分は選べる立場でもないと思うので、いただいた試合はありがたく受けてるんですが、『KNOCK OUT』は地上波TV番組も始まって、そういった面では少しでも人の目に留まるのかなと思います。あと、ベルトがメチャクチャかっこいいですよね。

──そこはよく言われるところですが、選手にとって「ベルトがカッコいい」というのはポイントになりますか?
酒井 ポイントですね。中には「ベルトなんか興味ない。俺は強いヤツを倒していければいい」という選手もいますけど、そうやって強い選手を倒していくと、結局はおのずとベルトがついてくる話だと思うんですよね。そういう時に、カッコいいベルトの方がほしくなるじゃないですか。やっぱりみんな人間なので。

──では、そのカッコいいベルトは……
酒井 絶対彼には渡さないし、目の前を見てないので、しっかり分からせてやります。

──では最後に、今回の試合で特に注目してほしい点はどこでしょう?
酒井 今回は全部振り切って、自分を全て出したいと思っているので、そういう意味で殻を破るところに注目していただけたらと思います。全て解放します!

──分かりました。ありがとうございました!

<第4試合KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級/3分3R・延長1R>
クボ マサヤ(PHOENIX)KUBO Masaya
93.7.23生/広島県広島市出身/28歳/173cm/サウスポー/35戦18勝(7KO)14敗3分
・WMCインターコンチネンタル・スーパーライト級王者
 vs.
CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM)
87.9.2生/東京都調布市出身/35歳/サウスポー/39戦18勝(4KO)16敗5分
・元蹴拳ウェルター級王者

<第3試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級/3分3R・延長1R>
YUYA(クロスポイント吉祥寺)
91.6.6生/東京都渋谷区出身/31歳/177cm/サウスポー/4戦3勝(1KO)1敗1分
 vs.
Apollo中山(GOD SIDE GYM)Apollo Nakayama
88.6.14生/神奈川県川崎市川崎区出身/34歳/170cm/サウスポー/6戦2勝(2KO)2敗2分
・KNOCK OUTアマチュア・アダルト65kgトーナメント優勝(2021年)

<第2試合 KNOCK OUT-REDバンタム級/3分3R・延長1R>
大﨑草志(STRUGGLE)OSAKI Soshi
81.3.23生/広島県廿日市市出身/41歳/167cm/サウスポー/7戦4勝(2KO)3敗
 vs.
ナカムランチャイ・ケンタ(team AKATSUKI)NAKAMURANCHAI Kenta
00.8.18生/千葉県白井市出身/22歳/170cm/サウスポー/9戦3勝(3KO)6敗

<第1試合 KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R>
智己(LARA TOKYO/スピリットジム仙台)TOMOMI
01.9.19生/宮城県塩竈市出身/21歳/175cm/オーソドックス/3戦2勝(1KO)1敗
・KNOCK OUTアマチュア・アダルト65kg優勝(2021年)
 vs.
佐藤拓也(クロスポイント吉祥寺)SATO Takuya
83.8.5生/山形県山形市出身/39歳/167cm/オーソドックス/1戦1敗

<プレリミナリーファイト第2試合◎KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級/3分3R>
竹田哲紳(クレイン)TAKEDA Tesshin
05.10.25生/東京都豊島区出身/16歳/173cm/オーソドックス/1戦1勝(1KO)
 vs.
剛大(Y’s glow)GOTA
06.3.28生/千葉県勝浦市出身/16歳/168cm/オーソドックス/デビュー戦

<プレリミナリーファイト第1試合◎KNOCK OUT-BLACKフェザー級/3分3R>
福田 拓海(クロスポイント大泉) FUKUDA Takumi
99.7.7生/東京都練馬区出身/23歳/176cm/オーソドックス/1戦1勝(1KO)
KNOCK OUTアマチュア・アダルト60kgトーナメント優勝(2022年5月)
 vs.
大岩竜世(KANALOA-GYM) OIWA Ryuse
00.7.10生/岐阜県可児市出身/22歳/168cm/オーソドックス/1戦1勝

『KNOCK OUT』大会スケジュール
・2022年
◇プロ大会
10/16(日)後楽園ホール
11/19(土)後楽園ホール
12/11(日)後楽園ホール
・2023年
◇プロ大会
3月5日(日)国立代々木競技場第二体育館
4月22日(土)後楽園ホール
6月11日(日)後楽園ホール
8月6日(日)後楽園ホール
9月16日(土)後楽園ホール
11月5日(日)後楽園ホール
12月9日(土)後楽園ホール
◇アマチュア大会
4月1日(土)新宿FACE
5月27日(土)新宿FACE
9月2日(土)新宿FACE
11月18日(土)新宿FACE
※後楽園ホール大会はすべてプロ大会として夜開催、新宿FACE大会はアマチュア大会としてすべて全日開催の予定です。
※大会日程は都合により追加・変更・中止となる場合があります。