[ファイトクラブ]ハズレなし亀田ブランド!猪木、ハンセン3150(最高!)元気ですか?

[週刊ファイト9月29日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼ハズレなし亀田ブランド!猪木、ハンセン3150(最高!)元気ですか?
 3150Fight『SURVIVAL』Box坂晃典Sフェザー級防衛450万円破格報酬
 photo & text by 大島慶山 w/編集部編


■ 3150FIGHT SURVIVAL Vol.1
日時:9⽉17⽇(⼟)
会場:メルパルクホール⼤阪

 9月17日(土) 3連休の初日、新大阪メルパルクホールで開催された『3150FIGHT.SURVIVAL』(サイコーファイトサバイバル)を観戦してきた。前夜に神戸リングソウルで開催された『神戸メリケンプロレス』の余韻がまだ残っている。プロレスから一転してプロボクシング観戦だ。
 3150ファイトクラブ(KWORLD3)興行は、今年に入り4回目(昨年からでは、合計5回目)になる。先月の8月14日(日)に大阪なんばのエディオンアリーナ第1競技場でビッグマッチを行ったばかりなのに、短いスパンで興行を打ってきた。積極的な運営戦略だ。スポンサーや、AbemaTVがバックアップしているのは大きい。

 従来のプロボクシングは、誰々と誰それの試合がマッチメイクされているから、生観戦に出向く観客、または、TVや配信で観戦する視聴者が多数であったが、3150ファイトクラブ興行の場合は、マッチメイクされた試合に関係なく顧客(観客)が付いている。亀田ブランドの常連客というか、亀田興行なら何か面白い内容だろうな? 何か起こるのだろうな?と、記者会見、主催者側のコメントや選手のインタビューや、ゲスト含めボクシングファンやプロ格闘技ファンの期待値は大きい。

 今回のイベントは、8月の本戦とは違い、あえていうならマイナーリーグの位置づけになる。観客に無料で配付される紙質の良いカラーパンフレットは用意されていたが、ライブゲストなどはなかった。予算(人件費)削減か、リングの華のラウンドガール(3150ガールズ)もいつも4人態勢なのに、半数の2人だった。
 そのラウンドガールの女性は、約4時間の長時間興行での疲れもあるのに、出待ちしていた、約10人の観客にサービスする為に、会場前に降りてきたのは微笑ましい光景だった。こんなささやかなことも、リピーターを増やすこと、草の根運動としても、とても大事なことと思う。写メを撮影したり、握手したり、サインしたりと顧客サービスに励んでいた。そのラウンドガールの女性お目当てで、その女性が出演するイベントなどに行くのも拡がっていくのでプラスと思う。

 もし、ラウンドガールの女性がおざなりな対応していれば、せっかく興行で満足していた観客も不快な気持ちになれば、次回の観戦に足が遠のく可能性もある。試合をしている選手だけじゃなく、チケットを売る売店スタッフやグッズ売店スタッフ、もぎりの係やセキュリティ含めた送りて側全員が観客、視聴者に懇切丁寧な対応を心がけないといけない。AbemaTVのスタッフも大挙推しかけ、万全の布陣で配信に備えていた。

 三男の亀田和毅選手の配信の権利は、「u.next」と「AbemaTV」のオポジションなので、長男 亀田興毅&次男 亀田大毅と三男、亀田和毅とはリアルに別々の道を進んでいる裏付けにもなる。しかし、血は水よりも濃いので、決して兄弟仲が悪いとかではなく、あくまで、ワーク、ボクシングビジネス、ジョブとしてセパレートしているだけだ。

 長男・亀田興毅に8月大会の記者会見時に単独でインタビューした時も、9月大会にチラリと話を聴いた時も、和毅選手に対する質問に答えてくれた。
「世界チャンピオンを再度狙える実力は持っているので、舞台(リング)さえ整い、試合が組まれれば、きっといい結果を見せてくれると思います」。

 9月大会こそ会場には姿を見せなかった (バックステージにいたかは不明?)次男、亀田大毅も8月大会の記者会見時に単独インタビューで、亀田和毅のことを質問すると、「世界チャンピオンですよ、世界チャンピオン!間違いない!」と、短い言葉ながら力強く語ってくれた。

 今回の興行は、純粋のプロボクシングのみで、花相撲的なエキジビジョンマッチは組まれなかった。AbemaTVで配信される格闘技やボクシングでは、記者会見とかで選手が暴れたり、写真撮影でのフェイスオフ場面で、悪態からの乱闘とかがよく見られるが、選手自身が気持ちが高揚しての自然なことなのか? 試合の配信の視聴者を取り込むためのパフォーマンスなのだろうけど、「ブレイキングダウン」しかり、実際の試合の内容で魅了させてほしい。前煽りの乱闘は食傷気味なのも事実だ。

 近頃は、実際の試合で見せるのではなく、評価は観客やマスコミがするものなのに、自分自身で自らのことを「凄い!強い!」とか自画自賛する選手が多すぎる。SNS時代で誰も彼も発信できる時代の功罪だろうな。昔のボクサーが自らのことを強いとか、凄いとか言わなかったでしょ。
 亀田興毅&大毅 除く(笑)。モハメド・アリも(笑)。弱気で消極的なのもダメだろうけどね。

 試合後のインタビューも長すぎる。簡潔に印象に残る言葉を語ってください。インタビュアーの責任もあるけど。
 実力もありルックスもよく、 数々の美女との浮名を流しているドンファンこと皇治は、この日は試合はしなかったものの舞台上から、亀田興毅からのボクシングへの完全転向を推奨されるインタビューを観客に見せ、グローブもはめていない私服姿ながら観客席をわかせた。もはや、彼はプロ格闘技界のオンリーワンなアンタッチャブルで、キラーアイテムになっている。人気お笑い男性コンビ、ココリコの 遠藤章造に似ている。はにかんだ顔が、女性ファンのハートを掴んで離さないのだろうな。
 近未来の3150ファイトクラブで、またエキジビションが組まれる日もそんなに遠い日ではない。水面下ではプランニングの最中だろう。出る予定もないのに、登壇してくることもないからだ。プロレスのリングに泥酔して、登壇した令和のお騒がせ男イリエマンではあるまいし。
皇治が、次回どの格闘技のどの大会で試合するのかも注目の的だ。そろそろシバターが、またまた名乗りをあげてくるのかもしれない。
 引っばりだこの皇治は、9月25日(日)に さいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN』にて、フロイト・メイウェザーのボディガード、ジジと対戦する。

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