アトランティスJr.が覆面剥ぎマッチで勝利!CMLL アニベルサリオ89

(C)CMLL

 9月16日(現地時間)にメキシコシティ・アレナメヒコで『CMLL アニベルサリオ89』が開催された。
 CMLLの活動中心はメキシコシティでアレナ・メヒコでの定期興行が有名である。かつてはEMLL(Empresa Mexicana de la Lucha Libre)と呼ばれていた。今日現存するプロレス団体において世界最古の歴史を持つことが特徴である。1931年、サルバトール・ルテロ・ゴンザレスがアメリカとメキシコの国境にあるエルパソでプロレス興行を見たことからメキシコでのプロレス興行を企画してメキシコシティの廃墟同然のボクシング会場「アレナ・モデロ」と賃貸契約を結び会場を修復して会場名を「アレナ・メヒコ」に変更。1933年、EMLLとして設立。9月21日、アレナ・メヒコにて興行が開催されたのが団体の興りである。これを記念して毎年9月にルチャリブレ生誕祭としてアニベルサリオが開催されている。

 今大会ではルチャリブレでは究極の決着戦であるコントラマッチ(敗者、覆面剥ぎ、髪切りマッチ)が行われた。アトランティスJr.とストゥーカJr.、ウルティモ・ゲレーロとアベルノ、ソベラノJr.とドラゴン・ロホJr.、そしてアトランティスとフエルサ・ゲレーラという4組がそれぞれ抗争中でコントラマッチを望んでおり、全て同じ大会で行えないので、まずこの抗争中同士でタッグを組ませてトーナメントを行い、優勝したチームがコントラマッチを行うという特殊なコントラトーナメントが行われた。当然、抗争中の相手同士で組むので、相手チームより仲間割れの問題もあり、案の定、一回戦からアトランティスとゲレーラが仲間割れしている間に丸めこまれて脱落。そんな中、睨み合いながらも、順当に決勝戦を勝利したのはアトランティスJr.とストゥーカJr.だった。

 そしてメインではアトランティスJr.とストゥーカJr.が因縁のマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)が実現。試合はストゥーカJr.が大猛攻でアトランティスJr.を追い詰めるも、最後は耐えたアトランティスJr.がリング中央で必殺の父親譲りのアトランティダを極めて遂に勝利。父親アトランティスも大喜びでリングに飛び込んできて勝利を祝福。敗れたストゥーカJr.は潔く覆面を脱ぎ、本名オマール・アルバラード・ガルシア、48歳、ルチャ歴30年。ドゥランゴ州ゴメス・パラシオ出身とプロフィールを公表された。


 また、ハロチータ対レイナ・イシスの女子同士のマスカラ戦も行われ、これがなんと会場を大ヒートさせる18分23秒の攻防に昇華。現地評ではメインを食ってベストマッチ賞とさえ高評価を受けた。ハチロータの勝利によりイシスは覆面を脱ぎ、本名ジャシリ・パラシオス、29歳でルチャ歴10年と発表された。


 両者ともに日本でもお馴染み。REINA女子プロレスで本誌も何度か撮影している。小波戦より

■ CMLL アニベルサリオ89
日時:2022年9月16日(現地時間・放送日)
会場:メキシコ合衆国メキシコシティ・アレナメヒコ

<マスカラ・コントラ・マスカラ>
○アトランティスJr.
 1-0
●ストゥーカJr.

<マスカラ・コントラ・マスカラ>
○ハロチータ
 1-0
●レイナ・イシス

<マスカラ戦トーナメント決勝>
○アトランティスJr.、ストゥーカJr.
 1-0
●ウルティモ・ゲレーロ、アベルノ

<マスカラ戦トーナメント予選>
○アトランティスJr.、ストゥーカJr.
 1-0
○ソベラノJr.、ドラゴン・ロホJr.

<マスカラ戦トーナメント予選>
○ウルティモ・ゲレーロ、アベルノ
 1-0
●アトランティス、フエルサ・ゲレーラ

<独立記念日杯>
優勝:アンヘル・デ・オロ
参戦選手、ボラドールJr.、ミスティコ

<6人タッグマッチ>
○エチセロ、エウフォリア、メフィスト
 2-1
●ティタン、ネグロ・カサス、スタルJr.

<ナショナル・トリオ王座タイトルマッチ>
○ドゥルセ・ガルデニア、レイ・コメタ、エスピリトゥ・ネグロ(王者)
 2-1
●スティグマ、ゲレーロ・マヤJr.、アルカリス(挑戦者)


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