Wオスプレイ&オージーオープンAEWトリオ至宝戦デス・トライアングル

■ AEW Dynamite
日時:8月23日(現地時間)
会場:米オハイオ州クリーブランド ウルスタインセンター

 AEWはマスコミへの写真配布が翌日以降になるため、届きはしたが本誌締切りの日本時間金曜になり、今回は要点だけのおさらいとさせていただく。よって全文公開のエントリーとします。
 とにかくAEWは良くも悪くもニュース満載。トリプルH新体制のWWEが、AEW契約中の選手に声をかけている厳密には法律用語タンパリング(プロスポーツ において特定のチームが協定を破り不法に交渉を行うこと)等について、番組収録前に選手集めてミーティング行ったことに始まり、色々不穏な動きが顕在化している。選手に様々な不満が表面化している問題もあろう。

 例えば、なにかバックステージでもめ事になったようで、少し前にサミー・ゲバラがエディ・キングストンにFAT(豚野郎)とマイクした(放送ではその箇所消音)のに怒って、暴行に及んだとか周囲が引き離したとか情報は錯綜しているが、キングストンは暫く番組に出して貰えない謹慎処分になったことも明るみになった。格闘劇でやり合うのはいいが、裏では仲良く「みんなブラザー」が大原則である。エディも番組上まんまの性格だから暴走が収まらないのだろうが、裏でもガチ喧嘩するのはダメです。嫌いな奴だろうが、リング上は肌を合わせて共同のお仕事するのがプロレスです。


 誰もがシカゴの『All Out』PPV大会での王座統一戦と思っていたのに、なぜか突然、米国ケーブル放送では無料で見られるDynamiteで急遽ジョン・モクスリーvs.CMパンクが組まれたのも驚き。MOXにとっては(シンシナティの方だけど)地元オハイオ州ということもあり、こっちでも先にやった方が面白いと提案したそうなんだが・・・。CMパンクはご存知の通りシカゴである。
 やはり、先週のDynamite、MOXとの王座統一戦対戦を煽るCMパンクのプロモ、そっちは予定通りの台本なのに、なぜかハングマン・ペイジを”卑怯者”と罵り「出てこい!」とやるが、出てこないことからもこれはパンクが勝手にやった箇所あり。これはガチだった件もあるのだろうか。
 ダークオーダー軍のコルト・カバナ(CMパンクと訴訟合戦になった過去あり)がROH所属になった件もあり、アダム・ペイジとのなんらかのイザコザも詳細は不明なんだが、バックステージの怨念をテレビ番組のマイクでやっても視聴者はきょとんとするだけだった。


 カードが行われたのは2時間目の頭というか番組の真ん中であり、実況は「時間無制限に中継します」と煽ったからトリだとオカシクなるというお膳立てで、結局は3分でMOXのフォール勝ち。晴れて「暫定」ではなく統一の正規王者となった。もっとも中身は濃かったので、3分でもそこに不満はない。

 CMパンクは、足の怪我から完治してないまま復帰して、そこを狙われたんで負けたとの”言い訳”を付けていた。PPVでは再戦にするのだろうか。いずれにせよ王座統一戦までサービスしたので平均視聴者は2ヶ月ぶりの大台越えの104.9万人、視聴率0.34%と盛り返している。そもそもシカゴ大会はすでにSold Outなんで、先に出して良いとの判断なのだろう。


 番組トリにして、超圧巻だったのがトリオ選手権トーナメントの一回戦。ユナイテッド・エンパイア(ウィル・オスプレイ&オージーオープン)とデス・トライアングル(ペンタ&レイ・フィニックス&PAC)の至宝戦は、999円新日ワールドでも見れるので、どうか堪能下さいとだけで十分だろう。


 ベルトの乱発には辛口な本誌だが、これには参りました。なるほど、このトリオ試合内容なら世界のどの団体もやれてない。差別化が顕著に際立っている。そういうことなのだ。


 最後はオスプレイがフェニックスにオスカッターで勝利。次回はヤングバックス&ケニー・オメガなんで、ウィルとケニーのマイク舌戦が会場であったようなのだが、時間も押していたんで番組では放送されていません。


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