[ファイトクラブ]NXTコーラ・ジェイド毒舌ベルト27年前ゴミ箱 復活ゾーイ・スターク優勝

[週刊ファイト7月28日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼NXTコーラ・ジェイド毒舌ベルト27年前ゴミ箱 復活ゾーイ・スターク優勝
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■ WWE NXT2.0
日時:7月19日(現地時間 日本WWEネットワーク木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center


 期待通りの大変素晴らしい、見応えのあるオープニング試合を披露したのはキャメロン・グライムスとJDマクダナ(ジョーダン・デブリン)である。解説の英国人ウェイド・バレットによればマクダナというのはアイリッシュの伝説名義なんだそうで、アイリッシュ・エースが強調される。勝ったり負けたりになってしまうキャメロンだが、デビル・インサイドに沈むことは大人のファンにはわかっていること。マクダナにとって新キャラでの本格的な初試合なんだから仕方ない。イイ試合なんだからキャメロンは「落ちてない」のである。これで計画の元に戻ってJDマクダナはブロン・ブレイカーのNXT王座挑戦という道筋になっていくのだろう。お客さんもAEWSOMEの合唱をしていた。気合十分の良い番組が続くことのバロメーターでもある。


 そしてロクサーヌ・ペレスを裏切りヒール・ターンした渦中のコーラ・ジェイドのセグメントに続く。もはや「コーラちゃん」とは表記しない。ヒール・プロモも堂に入っている。「皆の注目は私からロクサーヌに移ったじゃない」と観客を責めてブーイングを煽る。お客さんにヒートを起こしている。しゃべれるのだ。「親友と一緒にタッグ王者になったが、ロクサーヌはNXT女子王座にも挑戦すると言い出した。自分勝手な女なのよ」と裏切りの理由を告白する。ロクサーヌとのタッグ王座はどうなるのか?

 やってくれました。WWF(当時)とWCWの「月曜生戦争」初期の1995年、WWFのベルトを持ったままMonday Nitroに移籍したアランドラ・ブレイズ(WCWからは元のメデューサ)のゴミ箱ポイ捨て事件である。状況は少し違うんだが歴史は繰り返すのだ。これで大ヒールのコーラが確立された。これがメインの20名参加女子バトルロイヤルに繋がっていく。コーラはまだ21歳、次世代選手がこれをやったことに意義がある。もはや意地悪婆さんになっているナタリアを、SmackDownでリブ・モーガンが倒すのと同じ。新しい顔ぶれに替わらないと未来はない。「NXT2.0」になって色々本誌も辛口やってきたが、やっとこなれて面白くなってきたのだ。


 ダイヤモンドマインのロデリック・ストロングが、チームのデーモン・ケンプとシングル戦というのもどういうことなのかとも思っていたら、試合中にスクリーンでトニーDファミリーがクリード兄弟を襲撃している映像が出て、ケツはジャンピングニーが決まるのだが、すぐにロデリックが花道から奥へ、やや遅れてケンプもという図式に。


 ジョシュ・ブリッグス&ブルックス・ジェンセンの田舎者ヒルベリーに、カウガールのファロン・ヘンリーなんで、英国のプリティ・デッドリー(エルトン・プリンス&キット・ウィルソン)は牛模様の衣装と(笑)。
 試合は面白いのでよろしいかと。カウボーイ組がハイ&ローでウィルソンをフォール、NXT UKタッグ王座防衛でした。


 ジョー・ゲイシーの使徒Dyadがフードを取って元GYB(=グリズドル・ヤング・ベテランズ)のジェームズ・ドレイク(ジャガー・リード)と、ザック・ギブソン(リップ・ファウラー)と公開。マジック・キラーやってたりしてましたからね。


 冒頭の試合を受けてブロン・ブレイカーが「JDマクダナ、やってやる」と。するとスクリーンにはマネキンにマーカーで印つけて、すでに痛めているブロンの肩を「破壊してやる」と返しました。


 自身がアニメやコミックのマニアだからこうなったという触れ込みの噂のアクシアム(元Aキッド)がデビュー。シンガポールの学プロ出身ダンテ・チェンにジャンピング・キックで勝利しました。


 さて、過去の番組に出てきたのだけでも女子選手は20名います。但し、事前発表されていたサレイはいませんでした。入場に花道が映るだけで、長くの欠場からの復帰となるゾーイ・スタークスがどうなるかは読めるんだが、まぁそれはイイ。ウェンディ・チューは落ちるんだが、下に枕があったから足はついてない(ロジック?)という裁定でリングに戻されるんだが、ティファニー・ストラットンに落とされます(笑)。

 ケイデン・カーター&カタナ・チャンスが最後まで残るなんか、大人のファンは誰も思ってないんだが、クールなSpotやってくれて、それが途中では一番印象に残ったから許そう。あと、トレーニング・ジャンキーのアイビー・ナイル、やっぱりローカールームの姉御なんだな。そういうのが攻防から見え隠れするところがバトルロイヤルの楽しみなのかも。
 こういうのは最後の4人が誰だったかなんだが、写真上右のようにキアナ・ジェームス、ニキータ・ライオン、ティファニー・ストラットン、そして手前のゾーイ・スタークである。おっと、忘れちゃいけない、最初のヒール・プロモで嫌われているコーラ・ジェイドは、開始早々全員からボコられそうになって、アイビー・ナイルに追いかけられて花道奥へ逃げてました。なのでエリミネートされてないという・・・。ということで、ゾーイがティファニーを落として勝ったぁ~と手を挙げるんだが、コーラが走ってくると。

 しかし、勢いづいてるゾーイはそのままコーラを投げ飛ばして勝ち残り優勝! 晴れてマンディ・ローズの次期王座挑戦権を得たのであった。

 え? ゾーイのパートナーだった紫雷イオはどうなんだって? 怪我で休んでたんだが、契約切れるしなぁ・・・。う~む。
 番組の最後アップはゾーイなのでした。