[ファイトクラブ]興奮MOX竹下幸之介!ストリックランド&キース・リー新AEWタッグ王者

[週刊ファイト7月21日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼興奮MOX竹下幸之介!ストリックランド&キース・リー新AEWタッグ王者
 (c) AEW 編集部編


■ AEW Dynamite Fyter Fest week1
日時:7月13日(現地時間)
会場:米ジョージア州サバンナ エンマーケット・アリーナ


 特番Fyter Festの1週目という体裁なんだが、特に普段のDynamiteと変わりはない(笑)。ただ、ついに「竹下幸之介キター!」という会場の感情移入と大声援という、内容面での大きな収穫と、新タッグ王者の誕生があった放送回となっていく。
 第1試合は視聴率を意識したのかオレンジ・キャシディがTNT王者となったウォードロウに挑戦する試合である。トレントとバレッタが「マネージャーのライセンスを取った」とのマイクから始まり、チェーンソーを持ち込んだりするのだが、当然レフェリーに取り上げられて役には立たない。また、例によって足、チョンチョンのオレンジ殺法?仕掛けるも、「なんじゃそりゃ?」とポケットを引きちぎられるのだ。また、リング下にダンハウゼンを隠しておいても、ウォードロウに通用するハズもない。


 ただ、この試合は作る担当エージェントからしたら非常に難しい。那須川天心の試合はなるべく長くやってくれないと視聴率取れないとなり、ある程度の尺を取らないといけない。なにしろ人気者のオレンジ君だから、ウォードロウはセール(受け)をアチコチでやらないとけなくなるんだが・・・。そうすると本来のギミックは短時間勝負で圧倒的にバン、バン、バンと倒して最後はパワーボムの連発で勝利するキャラなんで、やられ役に多くのspotを割くと王者のマイナス面露呈になりかねないからだ。


 フィニッシュのhi-spotはビーチブレイクからのオレンジパンチを、カウンターでパワーボムにしてウォードロウの王座防衛。ベビーフェイス同士なので最後は健闘を称えるのだが、テレビ番組作りの難しさも感じた。


 クリス・ジェリコは来週、あの「中年のオカマ」にしか見えない”ペインメーカー”のフェイスペイントで、「エディ・キングストンと有刺鉄線デスマッチで決着戦!」なんだそうです。


 さて、竹下幸之介vs.ジョン・モクスリーである。例によって客席から登場してくるMOXに果敢に攻め立て、またMOXもよく受けてくれている。早くもここにたどり着いたこと、内容がこの二人だから素晴らしいものになることはわかっていたが、プロレスの本当の怖さはお客さんとの真剣勝負である。やがて会場は日本人選手に声援を送り始め、どんどん感情移入させていくのである。


 またダブルジュースの流血戦かぁ~というのはあるんだが、もはやお客さんが明らかに「TAKESHITA 勝て~」と入れ込んでいくのが画面からも伝わる。なんたる光景を2022年の真夏に目撃することになったことか。

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