[週刊ファイト7月14日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼KODOの偉業・MASA快挙 大分県佐伯市初の世界戦地元出身チャンピオン誕生
photo & text by 猫山文楽拳
・偉業達成世界戦地元佐伯市でKO勝利MASA男泣き
・モンダム肘の一撃提島を衝撃KO
・森孝太郎初防衛に成功
・NOBU苦渋の決断報告
・ムエタイ戦士の魂に火 ファンタ古村バチバチの闘い
・REITO快進撃肘の一撃で直也にKO勝利
・河野直次郎激闘制しM-1JAPAN挑戦権獲得
・驚異の40歳8 BRAVELY村松に判定勝ち
・恐るべし18歳IBUKIロー攻め拳太をKO
・瀬戸口YUZUKIを猫だまし?翻弄判定勝利
・梅田光一郎嬉しいプロ初勝利
・TAKE BRAVELYトンネル抜けて光明判定勝ち
・MIYU日奈埜に判定圧勝
■ 第8回 KODO -魂動-
日時:2022年7月3日(日)開場・14:00 開始・14:30
会場:大分・さいき城山桜ホール
KODOは、そんじょそこらのムエタイ・キックイベントではない。
リングガールのレベルの高さは、ウィラサクレック会長も太鼓判。
後楽園ホールに勝るとも劣らない照明設備、映画一本撮れるんじゃないかと思えるほどの機材を揃えたプロフェッショナルカメラクルーによる映像配信に加え幕あいには地元アーティストによるパフォーマンスが華を添えイベントを大いに盛り上げる。
出場選手の士気が上がらないわけがない。
会場には、浪花のゴクミこと大分県在住の元オセロの中島知子さんも来場、選手に花束、佐伯氏に応援メッセージを送った。
コロナ禍で鬱屈としていた格闘技界にあって、RISE大阪に先駆けること7月3日に世界戦が大分県佐伯市で開催された偉業と、大きなプレッシャーをはねのけ地元で戴冠した地元出身のムエタイファイターMASA BRAVELYの快挙は、地方で切磋琢磨するファイターたちにとってこの上ない励みとなっったことは間違いない。
大会の開始を前に実況席ではOBS静川寛人アナウンサー、宮田充(熊本県出身・KNOCK OUTプロデューサー・元K-1プロデューサー)、マーク・パンサー(globe・大の格闘技ファン・自らもムエタイジムに通う)によるトークセッションが花盛り。
マーク・パンサーがムエタイへの思いを熱く語り「KODOは最高、(ムエタイは)一番好きな格闘技。」と絶賛すると、宮田氏が自身のプロデュース興行KNOCK OUTで延長でスアレック・ルークカムイをKOで下したREITO BRAVELYの髪型について盛り上がる。
KODOは演出が効いている。
試合開始を前に観客席の通路に出場選手がズラリと勢ぞろい。手の届きそうなところに降りてきたファイターを目にした観客の興奮が表情から伝わってくる。
更に地元のともえ陣太鼓が、勇壮な奏演を披露。
打楽器の音色というのは、人の心臓の鼓動に太鼓の鼓動が連動し、鼓舞によって興奮状態に導く性質を持っているそうだ。
オープニングを闘うファイターにとって、最高の環境が整った。
偉業達成世界戦地元佐伯市でKO勝利MASA男泣き
<第11試合 メインイベント M-1世界バンタム級王座決定戦 3分5R>
◯MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1 JAPANバンタム級王者、WPMFインターナショナル&スック・ワンキントーン・スーパーフライ級王者、元WMC日本同級王者)
2R 206分06秒 KO
●プランダム・ソースリン(タイ)
ルンビニー、ラジャナムダム、タイの2大スタジアムを主戦場として闘ってきたムエタイ戦士、プランダム・ソースリンを見据えながら、大分県佐伯市出身のムエタイファイターMASA BRAVELYが、匹田大智のソリッドな津軽三味線の生演奏に乗ってリングイン。
日いづる国の戦士が太陽の国の刺客を迎え撃つ最高のシチュエーションが整った。
大一番を前に、両者が勇壮なワイ・クルーを披露。
「きょうのMASAにはKOの意気込みが感じられる。」
観客のささやく声が聞こえてきた。
大分県佐伯市で初の世界戦、歴史的な一瞬が遂に幕を開けた。