ジョナサン・グレシャムが王座統一!サモア・ジョー復帰!ROH スーパーカード・オブ・オナー2022

(C)ROH

 4月1日(現地時間)にメリーランド州ボルチモアで『ROH スーパーカード・オブ・オナー2022』が開催された。
 ROHは正式名称はリング・オブ・オナー(Ring of Honor)。全米第四のプロレス団体としてアメリカの北東部と中東部を中心に興行を開催しており、熱心なファンが多いことで知られている。2022年にトニー・カーンが買収して新オーナーとなった。
 今大会は三か月の休止期間を経て活動再開の第一弾大会となり、メインではROH世界王座統一戦が行われた。ROH世界王者だったバンディードが防衛戦が組まれていた試合をコロナ陽性反応が出て土壇場で欠場した為、団体は新たに王座決定戦を行いジェイ・リーサルに勝利したジョナサン・グレシャムが新王者となった。しかしバンディードは自分が直接負けた訳ではないので王者は今でも自分だと主張。その結果、オリジナルのベルトを持つグレシャムとニューバージョンのベルトを持つバンディードで王座統一戦を行うことになった。そして、バンディードにはチャボ・ゲレロがセコンドについたが、試合に介入するので、なんとバンディードも抗議。結果、遂にレフェリーがゲレロは控室に戻る事を命ずる。そして一対一の対決なった二人はお互いに激しく技を出し合ってカウント2.9の攻防を繰り返す。エンドレスに続くと思われた試合だが、最後はコーナーから飛び込んだグレシャムがバンディードをうまく丸めこんでフォール勝ち。激闘を制したグレシャムが王座を統一し、バンディードもグレシャムを認めて握手を交わした。そして王座統一したグレシャムがリングでアピールしようとすると、ジェイ・リーサルが登場し、王座挑戦を迫った。グレシャムは今のリーサルにはその資格がないと拒否すると怒ったリーサルはサンジェイ・ダットと共にグレシャムに暴行。リー・モリアーティが救出に入り、リングが混乱となってしまった。するとそこになんとサモア・ジョーが現れたのだった。ジョーはかつてROHでエース格として活躍しておりファンも大声援でROH復帰を歓迎。ジョーはリーサルを蹴散らし、グレシャムを祝福。ROHの看板選手が団体に戻ってきた形となった。大会終了後、AEWとROHの両団体のオーナーであるトニー・カーンがジョーはAEWと契約したと発表。最もオーナーが同じで今大会にも多数AEW所属選手が出場した事でわかるように、今後もROHマットにはAEW所属選手が続々と参戦するのは間違いないのでジョーも今後、ROHマットでも試合を行うだろう。
 またその他王座戦は王者が他団体所属選手を迎え撃つ防衛戦がずらりと並び、いずれも王座を奪われればベルトが他団体に流出するという危機感溢れる王座戦なった。
 ROH世界タッグ王座戦は、王者ブリスコ兄弟がAEWからの刺客FTRを迎え撃った。共にタッグ屋同士の激しい試合となったが、最後はFTRがビッグリグでフォールを奪って新王者となった。試合後、なんと両チームは健闘を讃え合い抱き合う事となったが王座流出となってしまった。しかし、それだけでも衝撃的事件だが、更に事件が起こったのだった。それは試合が終わったブリスコ兄弟を、なんとAEWのヤングバックスとブランドン・カトラーが現れて襲ったのだった。これに対し、FTRがブリスコ兄弟を救出に入り、同じAEW所属同士で敵対する形となり、FTRはヤングバックスと王座戦を要求。そしてAEWで王座戦を行う事になりそうだ。
 更にROHピュア王座戦は王者ジョシュ・ウッズがAEWからのウィーラー・ユウタの挑戦を受けたが、ユウタがバックスライドを決めてフォール勝ちでユウタが新王者に。ROH TV王座戦は王者レット・タイタスが新日本プロレスからの鈴木みのるを相手に防衛戦を行ったが、なんと鈴木のゴッチ式パイルドライバーが決まり鈴木がフォール勝ち。次々と王座が他団体に流出するという異常事態となった。

■ ROH Supercard of Honor 2022
日時:2022年4月1日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国テキサス州ガーランド

<ROH世界王座統一戦>
○ジョナサン・グレシャム(オリジナル王者)
 ピンフォール
●バンディード(ニューバージョン王者)

<ROHピュア王座タイトルマッチ>
○ウィーラー・ユウタ(挑戦者)
 ピンフォール
●ジョシュ・ウッズ(王者)

<ROH TV王座タイトルマッチ>
○鈴木みのる(挑戦者)
 ピンフォール
●レット・タイタス(王者)

<ROH世界タッグ王座タイトルマッチ>
○FTR(ダックスハーウッド & キャッシュウィーラー)(挑戦者)
 ピンフォール
●ブリスコ・ブラザーズ(ジェイ & マーク・ブリスコ)(王者)

<暫定ROH女子王者決定戦>
○メルセデス・マルチネス
 ドラゴンスリーパー
●ウィロー・ナイチンゲール

<シングルマッチ>
○ジェイ・リーサル
 ピンフォール
●リー・モリアーティ

<シングルマッチ>
○ブライアン・ケイジ
 ピンフォール
●ニンジャ・マック

<シングルマッチ>
○シェイン”スワーブ”ストリックランド
 ピンフォール
●アレックス・ゼイン


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’22年04月14日号Wマニア現地取材ダラスSD殿堂S&D AEW-ROH ノア福田Kickマサル引退