トニー・ストームAEW契約オーエン・ハート予選始 アンドラデpinアレン

(c) AEW

■ AEW Dynamite
日時:3月30日(現地時間)
会場:米サウスカロライナ州コロンビア 南カロライナ大学コロニアルライフ・アリーナ


 大変残念なことだが、日本時間金曜15:00現在、AEW公式の写真が未だ配信されておらず、せっかくの充実内容、好勝負揃いの2時間番組ながら、「見る本」としてビジュアル重視を掲げる本誌が詳細レポートを出すことが出来ないでいる。週刊ファイトの締切りなので仕方なくニュースとしてのトニー・ストームのAEW契約と、ザ・バニーとの初陣が良かったことだけお伝えする。

 そもそも、バニーは単なる軍団の紅一点で後ろの方に付いてくるだけの役割とか、セコンドでちょっかいを出す役目だけでなく、選手としてもなかなか出来ると何度も活字に残してきている通り。このセミにラインアップされたオーエン・ハート・ファウンデーション名義の女子トーナメント開始が画面の左下で繰り返し番組中にポップアップしていて、バニーの対戦相手は「?」という扱いだったが、フォローしている方にはトニー・ストームであることはわかっていたこと。

 試合はここでは先輩のバニーがレイアウトしたようで、そりゃ誰もが最後はストームゼロでトニー・タイムの開始になることは承知のことなんだが、勝った負けたはどうでもイイことだ。トニーの最初の相手がバニーだったという点が玄人ファンには重要なのである。
 オモシロかったのはJRジム・ロスの実況で、トニーの鮮やかなフィッシャーマンズ・スープレックスが決まった場面で、「いい技で効果的だ。カート・ヘニングを思い出す」とか、爺さんが言い出して、ニヤっとした方は少なくないかも。とりあえず無事にトニー・ストームのAEW初登場が演出されていた。

 ちなみに番組トリは、ますます大きくなってる、なんらかの筋肉増強剤でモリモリの身体になってるアンドラデが、どちらかと言えば細身のダービー・アレンをフォールするカード。もちろんスティングも絡んでとかになり、こちらもメインの大役は果たしている。最後はプライベート・パーティらヒール軍が暴れ、ベビーフェイスになったハーディ兄弟が救出にと・・・いつもの絵になるのだが、トニー・カーン代表はこの週末、ROHのPPV大会もプロデュースであり、もしかしてカメラマンの手配に失敗したのかも。いや、AEWは過去にも写真来ないままの回があったからだ。
 それにしても、今回の本当のハイライトは、CMパンクがアナコンダバイスで決める冒頭然り、ジョン・モクスリーvs.ジェイ・リーサルのハードヒットな日本流の攻防があり、さらにブライアン・ダニエルソンがウィーラー・ユウタを輝かせる名勝負と、レスリング中身は突出の回であった。


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’22年04月14日号Wマニア現地取材ダラスSD殿堂S&D AEW-ROH ノア福田Kickマサル引退