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［週刊ファイト3月31日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼浪花RIZIN・MMAヤマニハ1本勝ちリベンジ～ドミネーター完勝爽快！
　by 猫山文楽拳
・MMAは人間力 ドミネーター萩原に一本勝ち
・ヤマ二ハ8年越しのリベンジ果たす
・敗れて笑顔の中村大介を高田延彦絶賛
・初参戦でNavE秒殺福田龍彌「どんどん闘いたい」
・地元キックを喰らう勢い湧きにわいたMMA

■　湘南美容クリニック presents RIZIN.34
日時：2022年3月20日(日) オープニングマッチ12:30開始　本戦開始13：00
会場：丸善インテックアリーナ大阪（大阪市中央体育館／大阪メトロ中央線「朝潮橋」 2A出口すぐ）

　判定についてのもやもやが払しょくしきれなかったキックの試合とは対照的に、MMAはそれこそ格闘技を普段見ていない初心者の方がご覧になられても勝ち負けがはっきりと理解できるテンポの良いスカッとする勝負の連続だった。
　初出場でNaVeを54秒で仕留めた福田龍彌、アランヒロヤマニハの感動のリベンジ勝利からメインを締めるに相応しい弥益ドミネーター聡志の完全勝利まで。
　山本空良に判定で負けた中村の潔さと笑顔の清々しさも心に残った。
　「まごうことなき」本物のアスリート同士の対決に絞り込まれたカードが功を奏し文句のつけようのない最高峰のMMAバトルに満員の観衆が酔いしれた。

MMAは人間力 ドミネーター萩原に一本勝ち
＜第16試合　メインイベント　MMA　フェザー級（66kg）　5分3R＞
◯弥益ドミネーター聡志（team SOS／元DEEPフェザー級（65.8kg）王者）
　1R 3分21秒 SUB（タップアウト：腕ひしぎ三角固め）
●萩原京平（SMOKER GYM）

　社会人らしいと言ってしまっては身もふたもないか。
　だが本当に、メインイベント、締めくくりに相応しい最高の仕事をしてくれた。
　終わりよければすべてよし。
　誰もが納得のいく勝ち方。鮮やかな一本勝ちで萩原京平にタップさせきっちりと締めくくってくれたのを見てもっとも安堵したのは、RIZINの関係者筋の人々だったろう。
　試合後のマイク。
「キャラ的にはもっと嫌味っぱいことを言わなくちゃいけないんですけど、ほんとうにめちゃくちゃアウェーで、自分のファンとか応援なんて1人もいないと思ってたんですけど。
　でも、これで勘違いして格闘技に専念しないように気を付けます。本日はみなさん、ありがとうございました。」
　耳障りな見栄や嫌味が一切ないのがすごいと思った。
　人間の生きざまは己が語る言葉のなかにに出る。
　芝居でヒールを演じようが、善人面しようが、発する言葉に性根は隠せない。それを感じさせてくれる爽やかなマイクだった。

ヤマ二ハ8年越しのリベンジ果たす

＜第9試合　MMA　バンタム級（61kg）　5分3R＞
◯アラン“ヒロ”ヤマニハ（ブラジル／ボンサイ柔術）
　2R 3分25秒 SUB（タップアウト：リアネイキッドチョーク）
●手塚基伸（シークレットベースドミネート/コブラ会／GRACHANバンタム級王者、元HEAT王者、パンクラス5位）
　バンタム級再戦。前回は手塚が勝利。
　1Rヤマニハがグラウンドに持ち込み絡みつき肘打ち。
　2R左右のフックからマウントポジション、リアネイキッドチョークでフィニッシュ。
　マハラニはかつての敗戦を教訓にメンタルを強化して臨んだか、終始冷静に試合を運んでいった。
　スタミナを消耗する事なく無駄なく最低限の力で削っていって、水が流れるように極めたという印象。

　試合後ヤマニハはマイクで愛娘と愛妻に呼び掛けた。」
「ありがとうございます、ヒロです。ほんとに8年前に負けたけど、その気持ちがずっと、リベンジできた。先生ありがとうございます。僕の娘、奥さんも愛してます。ボンサイジム、家族とここに来ました。ありがとうございました」