バダ・ハリの試合で暴動が起こって大会中止に!Glory 80

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 3月19日(現地時間)にベルギー王国ハッセルトで「Glory 80」が開催された。
グローリーは、ヨーロッパのキックボクシング団体。2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、入れ替わるように新たにキックボクシングの世界的メジャー団体として活動している。
 今大会では大きなトラブルが発生し、途中で大会が中止になるという異常事態となった。そのきっかけになたのは、あの悪童バダ・ハリのリベンジマッチだ。私生活のトラブルで選手としては長期活動出来なかったなどあったものの、近年はキックボクサーとして復活。現グローリーヘビー級王者であるリコ・ベホーベンからはダウンを奪い試合を有利に進めたものの足を負傷して敗れるなど不運なアクシデントもあったが、絶対王者からダウンを奪うなどまだまだ選手として衰えていない事を証明している。だが、前戦では二メートルという巨人選手アーカディウス・ウルソーセックと対戦し、ダウンを奪う猛攻で圧倒したもののカウンターのハイキックを喰らってまさかの逆転KO負け。再びウルソーセックと再戦する事となった。そして試合が始まるとバダ・ハリが猛攻で圧倒。1Rは完全にバダ・ハリのラウンドで、続く2Rもバダ・ハリが攻め続けた。しかし、ウルソーセックがカウンターで飛び膝蹴りを放つとバダ・ハリの顎に命中。またしてもバダ・ハリはカウンダーでやられてダウンしてしまったのだった。しかし立ち上がったバダ・ハリはそのままラウンド終了。次のラウンドで決着かと思われたが、ここで会場のバダ・ハリのファンとウルソーセックのファンが喧嘩になり、大乱闘。複数で殴り合い椅子が飛び交う無法地帯となり、試合どころか大会そのものの続行不可能となりこの試合はノーコンテスト。続くメインで行われる予定だったヘビー級ランカーのジャマル・ベン・サディクと元エンフュージョンヘビー級王者の実績を持つリーバイ・リグターズの一戦は試合そのものが中止となる異常事態となった。
 また日本の小林愛三がティファニー・ヴァン・スーストの女子スーパーバンタム級王座に挑戦したが、TKO負けで敗れている。

■ Glory 80
日時:2022年3月19日(現地時間)
会場:ベルギー王国ハッセルト

試合中止
<ヘビー級>
ジャマル・ベン・サディク(モロッコ・ベルギー)
リーバイ・リグターズ(オランダ)

<ヘビー級>
-バダ・ハリ(モロッコ・オランダ)
 ノーコンテスト
-アーカディウス・ウルソーセック(ポーランド)

<女子スーパーバンタム級王座タイトルマッチ>
○ティファニー・ヴァン・スースト(米国/王者)
 5R TKO
●小林愛三(日本/挑戦者)


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