3・17後楽園ストロング小林さん追悼興行に向け、ストロングスタイルプロレス新間寿会長ロングインタビュー

 目前に迫った、3・17後楽園『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.15-“怒涛の怪力”ストロング小林追悼興行―』に向け、ストロングスタイルプロレスから過激な仕掛け人、新間寿会長の公式ロングインタビューが到着した。全カードの見どころと合わせてお届けする。

新間寿会長

【ストロング小林さん追悼興行に向けて】
「小林さんと猪木さんとの試合が新日本プロレスの起爆剤になった。小林さんは誰かと揉めても他人の悪口を言わない、お地蔵
様のような人だった」

 昭和を代表する名レスラーのひとり、ストロング小林さんが昨年12月31日、死去。享年81歳だった。ストロングスタイルプロレスでは小林さんを偲び、3月17日(木)東京・後楽園ホールにて追悼興行を開催する。そこで、1974年3月19日に蔵前国技館で実現した世紀の名勝負、アントニオ猪木vs.ストロング小林をプロデュースした新間寿会長(元新日本プロレス専務取締役営業本部長/元WWF会長/WWE Hall of Famer)にインタビュー。実現への経緯や思い出を語ってもらった。(取材:新井宏)

(左から)アントニオ猪木、新間氏、ストロング小林さん

――ストロングスタイルプロレス3・17後楽園がストロング小林さんの追悼興行になります。新間さんは訃報をいつどのようにして知ったのでしょうか。
「ミスター高橋から電話があったんだよ」

――元レフェリーの?
「そう。
『高橋さん、アンタとは何年ぶり?』
って会話から始まってね(笑)。
『それでまた、どうしたの?』
と聞いたたら、ストロングさんが亡くなったと。それを聞いてビックリしてねえ。本当は昨年のうちに一度会いに行きたかったんだけど…電話で連絡があったの、1月の4日くらいかな…」

――12月31日に亡くなられ、報じられたのは後日でした。
「そうだね。そのときにお通夜があるというので
『わかった、絶対に行くから』
と言ってね、まずは(初代)タイガーマスク、藤波(辰爾)、それに私の名前で先に花を用意して、孫を連れてお通夜に行きました。お姉さんと妹さんに会えてね、参列させていただき本当に良かったですよ。本当はお母さんが生きているうちにも行っておきたかったんですけどね…」

――新間さんと小林さんの関係となれば、なんといってもアントニオ猪木vs.ストロング小林の実現ですね。力道山vs.木村政彦以来、“禁断”と言われた日本人トップ同士の一騎打ちを20年ぶりに実現させたのは、もとはと言えば新間さんの仕掛けだったとのことですが。
「小林さんが新日本プロレスで猪木さんと試合をしたのが起爆剤になって、それで新日本プロレスが次から次へといろんなアイデアを出すことができるようになったんですよ。僕が見た中では(蔵前国技館に)一番観客が入った試合だったね。もう入りきれないくらいだった」

――それを無理やり入れたという逸話が有名ですよね。チケット完売の後、ポスターを破いて1,000円と書いて入場させたと。
「そうそう。それは営業社員たちがやったんだよね。こんなにたくさんのお客さんを帰すことはできないということで(新間の許可を得て)やったんだね。本当に通路までギッシリと入れた。これは国際プロレスのプロレスと新日本プロレスのプロレスとの異種格闘技戦でもあったんだよね」

――新日本プロレスvs国際プロレス、異なるプロレスによる闘いだったと。
「そう。猪木vs.小林が新日本プロレス発展の第一歩だった」

――そこからさまざまなアイデアが実現されていくようになりますね。
「そうですよ、そもそも何でそれを知ったかというと、ゴング誌の竹内宏介から
『ストロング小林がどうも浮いてしまって国際をやめるみたいだ』
ということを聞いたんですよ。それで、
『何かやるんだったら今だよ』
という話から閃いたのが、猪木さんとの試合。これは今がチャンスだと。であれば(新日本に)スカウトしようと思ってね。それで小林さんの家に飛んでいったわけですよ。一番最初に行ったときに、
『新間です。小林さんにお目にかかりたいんです』
と言ってね。そしたらちょうど在宅していてね、お宅に上げてもらったのはいいんだけれども、上がったとたんにマルチーズが何匹もワンワンワンワン吠えるわけ。その犬たちが非常に可愛くて撫でたりしたんだよね。それで、最初のうちはご挨拶だけにして、
『また近々お伺いします』
と言って帰った。それですぐ翌日にまた行って。そこから何度も何度も行った。当時、小林さんの家の周りは区画整理をしていて、道路を舗装する前で、ものすごい泥道だったんです。雨が降ってその泥道を歩いて行ったこともあるね。新日本プロレスの社名が入った車で行ってるから、見られちゃいけないと思って、小林さんの家から離れたところに車を止めて、泥道を歩いて行ったんです。妹さんやお姉さんがそのたびに雑巾を出してくれて、きれいに拭いてからお宅に上がりましたね。
『雨のなか、新間さんご苦労様』
と言われてね。それで何度も何度も通ったんだけど
『小林さん、いかがでしょうか?』
と聞いても、最初のうちはなにも話してくれなかった。だけれども、次第にポツリポツリと話をしてくれるようになったんですよね。結局3カ月程訪ねていったんだけれども、あれだけ国際ともめてイヤなことがあっても、小林さんは他人の悪口を一言も言わなかった。この人は仏か何かの生まれ変わりかなって思うくらいにね。自分はお寺出身で、一番好きな神様は毘沙門天だったんだけれども、小林さんは毘沙門様じゃなくてお地蔵様みたいな人だなと思った。お地蔵様というのは、地獄と極楽を結ぶ、極楽から出るときは閻魔大王がお地蔵様に化身をして世の中に出てくるんですよ。人に笑顔を与えて、人の悪口を言わない。ストロング小林さんというのは、まさにお地蔵さんだったねえ。人からも好かれて、それに家族の仲がよかった、ものすごく仲がよかった。ボクが行くと、いろんなものを出してくれてね。そのうちに犬までが私のヒザに乗るようになってきた」

――なついたんですね。
「そう。それで、2週間か3週間目くらいに猪木さんに初めて話したんですよ。
『実は小林さんの家に行ってるんですよ』
ってね」

――それまで猪木さんはこのアイデアを知らなかった?
「知らなかった。そしたら猪木さんは、
『これは絶対にいいぞ』
と。
『なんでこの試合なんだ?』
と聞かれて、
『社長に似ているんです、小林さんとソックリじゃないですか』
と言ったら
『ホントかよ?」
と笑われたけどもね(笑)」

――新間さんは小林さんに、ズバリ、「猪木さんと試合をしてください」だったのですか。それとも「新日本に来てください」だったのでしょうか。
「新日本に来ませんか、という話だった」

――そこから猪木戦に持っていこうと考えていた?
「ウン。それで当初何日間かずっと通って、その間、猪木vs.小林をやったらどういうことになるかなといろいろ想像してた。結果、猪木vs小林こそ昭和の新日本プロレスを代表する猪木のベストバウトになったと思ってますよ。ボクはこの試合こそが、猪木さんの最高の試合だと思う。小林さんはいろんな人と闘ったけれども、ストロング小林の力を引き出し、ストロング小林のいいところを出させて、自分がそれを受けて、そういうプロレスをしたというところで、アントニオ猪木というのは天才だと思った。猪木さんは誰とでも闘えるし、それに小林さんの人柄もよかった、家族もよかった。
『小林さん、猪木さんとやりませんか?』
と言ったときに、
『やってもいいですよと』
の答えをようやくもらった。それが初めて行ってから2カ月半くらい経ってからだね。その間、いろいろ横やりが入ったりしたけれども、小林さんの家族からも
『新間さんだったら身柄を預けてもいいんじゃないか』
と言ってもらえて。それでもまだ小林さんには国際との契約があった。それで揉めたときに、東京スポーツの井上社長のところに行ったんですよね。それで何とかなりませんかと相談したところ、
『ウチはメンツにかけてもこの試合をやるよ』
と言ってもらえた。
『どんなことがあっても猪木と小林の試合を実現させるから心配するな』
と言ってくれたのが、当時の井上社長です」

――それで、東京スポーツ紙と一体になって実現に向けて動いたと。
「そう。それで小林さんを(一時的に)東京スポーツ所属になったのですよ」

――当時の状況を考えれば、その発想がすごいですね。
「この発想もすごかった。会場には入りきらないくらいのお客さんが詰めかけ、そして試合もすごかった。アントニオ猪木のストロング小林戦、ルスカ戦、大木金太郎戦、上田馬之助戦、みんなすごい闘いがあったじゃない」

――当時の猪木さんの名勝負と言われるものは、すべて“決闘”だったんですね。
「決闘ですよ。決闘。猪木さんとアンドレ(・ザ・ジャイアント)もそうだし、ローラン・ボックが猪木と坂口の試合を見てビックリした。
『これがプロレスだ。ファイトがある』
とね。そういう試合を猪木さんはしていた。それに応えたのがストロング小林さんだった。ボクの生涯で最高の試合は、やっぱり猪木vs.小林ですよ」

――新間さんは決闘をプロデュースしてきたわけですよね。
「そういうことですよ。その前にまずは知識ですね。知識がなければ何もできない。私が言いたい知識とはどういうことかというと、私が自分がやってきたことを振り返って、書物とを通じておぼえたことというのは、してしまったことへの後悔は誰にもある。しかし、私の後悔というのは、しようと思ってしなかったこと。この後悔が一番大きい」

――新間さんの思いが結実し実現した猪木vs.小林。しかもこの年から東京スポーツ紙制定のプロレス大賞がスタートしました。現在につながるこの賞は、猪木vs.小林があったからこそ、になりますか。
「そういうことですよ。その闘いを一番最初に手掛けたのは新間寿です。日本人同士の闘いも異種格闘技戦も。人がやらない、人ができないことをやる。アントニオ猪木と私は、誰もやらない誰もできないことを男の夢として実現する、それが男のロマンだと。これが猪木さんと私の言葉だった。アントニオ猪木のような選手はいまだに出てきていないでしょ」

――そうですね。多くの意味で猪木さんを越えるような人はいまだに出ていないですね。
「これからも出ないでしょう。そこに新間寿がいたから、(プロレスラー)アントニオ猪木が生まれたんですよ」

――新間さんがいなかったら、猪木さんはすごい試合をしたでしょうが、ここまで不可能と思われる試合が実現されることはなかった。その新間さんの熱意に猪木さんも闘いで応えた。新間さんがいなければ猪木さんの異種格闘技戦もなかっただろうし、後世に多大な影響を与えた日本人対決も別の形になっていたかもしれないですね。
「そうでしょうね。モハメド・アリ戦なんか100億円近い大きな負債を残してもね、最後にゼロにできたのはケン田島という名通訳がいたからですよ。常に誰かの助けがあって、それを実現できたわけ。私はお寺の出身だから、父親はじめ日蓮上人という人がボクについてたなと。僕はストロング小林さんが地獄から出てくる閻魔大王であり、闘いの神がお地蔵様として出てきてくれて、私の話を聞いてくれたと思っていますよ」
 
――3・17後楽園は、その小林さんを追悼する大会です。これを機に小林さんのすごさをあらためて振り返り、知らないファンには知ってもらえたらなと思います。

ストロング小林さん

「過激な仕掛人」。そのルーツはアントニオ猪木vs.ストロング小林の実現にあった。もしもあのとき小林さんが首を縦に振らなければ、日本のプロレス史は大きく変わっていただろう。そういった意味でも、3月17日におこなわれるストロングスタイルプロレス後楽園大会は、小林さんの偉業を振り返るいい機会。3月17日は、猪木戦がおこなわれた3月19日と二日違いという絶好のタイミングにもなった。あれから48年。後年再評価されたアントニオ猪木vs.モハメド・アリ同様、小林戦も更に再評価されるべきである。その裏には常に、「過激な仕掛人」による仕掛けがある。

【3・17 “怒涛の怪力”ストロング小林追悼興行】
 直前見どころコラム到着! 名勝負“昭和の巌流島”再び…“故ストロング小林さん追悼セレモニー。スーパー・タイガーが船木誠勝とのタッグでシュレック&佐藤光留と激突!間下隼人が関本大介と「根性」の肉弾一騎打ち!タイガー・クイーンは新世代の旗手・高瀬みゆきと初対戦!

 “初代タイガーマスク”佐山サトル率いるストロングスタイルプロレスが3月17日(木)東京・後楽園ホールにて、今年最初となる本戦を開催(1月22日に「第3回サポーターズマッチ」を開催、2・24後楽園が新型コロナウイルスの影響により今大会に延期)。今大会は、昨年大晦日に81歳で亡くなった昭和を代表する名レスラー、ストロング小林さんの追悼大会として開催される。小林さんは国際プロレスのエースとして活躍し、1974年3月19日、東京・蔵前国技館にてアントニオ猪木との“昭和の巌流島”と呼ばれる世紀の一戦に臨んだ。この試合は、力道山vs.木村政彦以来、20年ぶりとなる団体トップによる大物日本人対決で、蔵前国技館に入りきらないほどのファンが詰めかけ、後世に語られる名勝負となった(“第1回”プロレス大賞のベストバウトを受賞)。旗揚げ3年目に入った猪木の新日本はこの試合で軌道に乗り、猪木の異種格闘技戦をはじめ数多くの激闘で絶大なる支持を集めたのだ。そして、この試合をプロデュースし実現に向けて奔走したのが、その後“過激な仕掛人”の異名をほしいままにする新間寿会長である。新間会長はストロングスタイルプロレスの平井丈雅代表とともに小林さんの通夜、告別式に参列、小林さんの家族と再会し、今大会における追悼セレモニーを企画した。大会では小林さんの家族の協力のもと、思い出の写真が場内スクリーンに映し出され、関係者による追悼の10カウントゴングが鳴らされる。「アントニオ猪木vs.ストロング小林」とは、現在のマット界につながる日本人対決の原点であり、過激なプロレスの発火点。当時の思いを胸に、当日は全6試合(男子3試合&女子3試合)がマッチメークされている。(文:新井宏)

■ 初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.15-“怒涛の怪力”ストロング小林追悼興行―
日時:3月17日(木) 開場17:30 開始18:30
会場:東京水道橋・後楽園ホール

※株式会社リムファインの協力による万全の感染症対策の元、有観客で開催される。来場時には、大会概要後記載の注意事項を参照のこと

<メインイベント タッグマッチ 30分1本勝負>
スーパー・タイガー(第15代レジェンド王者/ストロングスタイルプロレス) 船木誠勝(フリー)
 vs.
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア) 佐藤光留(パンクラスMISSION)
※真霜拳號(2AW)が欠場の為対戦カードが変更

 メインには、昨年12月の兄弟弟子対決で間下隼人の挑戦を退けレジェンド王座を守ったスーパー・タイガーが登場、船木誠勝との強力タッグで関根“シュレック”秀樹&佐藤光留組を迎え撃つ。パンクラスMISSIONで船木の系譜を引き継ぐとも言える佐藤は、シュレックをプロレスの世界に誘ったプロレスの師匠でもある。
 シュレックは佐藤主宰のハードヒットに18年7・7横浜、阿部史典との一騎打ちで初参戦。翌年から全日本プロレスにスポット参戦をはじめ、格闘技とプロレスの二刀流選手となった。ストロングスタイルプロレスには19年9月の後楽園に初登場を果たし、同年12月にはスーパー・タイガーとのシングルマッチもおこなっている。シュレックは昨年大晦日での「RIZIN.33」にてレフェリーストップによるTKO勝ち。RIZIN2戦目で初勝利を挙げると、試合後には船木とのシングル実現を口にしたという。まずはタッグでの対戦が組まれたが、以前シングルで敗れているスーパーへのリベンジとともに、どうなるか注目される。
 急きょシュレックのパートナーとなった佐藤は全日本2・23後楽園で世界ヘビー級王座を4年8カ月ぶりに奪回、王者としてストロングスタイルのマットに乗り込んでくることとなった。スーパー、船木との絡みは格闘スタイルを主とするだけに興味深い。スーパー、船木、シュレック、佐藤、どの組み合わせを取って注目の闘い。この試合を制してネクストステージに駒を進めるのは、誰だ!?

<セミファイナル シングルマッチ30分1本勝負>
タイガ-・クイーン(一般社団法人 初代タイガーマスク後援会)
 vs.
高瀬みゆき(フリー)

 初代タイガーマスクデビュー40周年の節目でマットに送り込まれた女性版タイガーマスク、タイガー・クイーン。昨年7・29後楽園で山下りなを相手に衝撃デビューを飾ると、シングルマッチで連戦連勝。初代タイガーとジャガー横田が二人三脚で育てたクイーンは、初代を彷彿とさせる四次元殺法に加え、オリジナルムーブも披露し進化を見せつけてきた。そして迎える今大会がデビュー9戦目で、シングルマッチは6試合目となる。
 相手はフリーの高瀬みゆき。高瀬は昨年末でプロレス団体としての活動を終了したアクトレスガールズを退団、現在はさまざまな団体に引っ張りだこで、梅咲遥とともにディアナのWWWD世界タッグ王座を保持し、WAVEのタッグ王座も奪取し2冠王になったたばかり。また、シングルプレーヤーとしても昨年、WAVEのリーグ戦に優勝、今年2・13後楽園でWAVEのシングル王座に挑戦、さらなる飛躍が期待されている。ストロングスタイルプロレスには初参戦で、ディアナ参戦時、井上京子との試合が関係者の目に留まり、ジャガーの推薦もありクイーンの相手に抜擢された。となれば、もちろんクイーンのライバル候補と言っていいだろう。フリーの道を選択した高瀬にとっても自身を売り込む絶好の機会。初めてクイーンに土をつけるとなれば、そのインパクトは絶大だ。プロレスにかける情熱では定評があり、愛するプロレスに集中する環境が整った高瀬。先日の記者会見では「頑張ります」の一言ながら公の場で初めて肉声を披露したクイーン。どちらも進化の真っ只中だけに、見逃せないシングルマッチだ。

<第4試合 シングルマッチ30分1本勝負>
関本大介(大日本プロレス)
 vs.
間下隼人(ストロングスタイルプロレス)

 昨年12・9新宿でスーパー・タイガーのレジェンド王座に挑戦した間下隼人。惜しくもベルトには届かなかったものの、タッグマッチながら前哨戦でフォールを奪うところまで上がってきた。「今年は団体を引っ張る」と宣言している間下が今大会で挑むのは、元レジェンド王者の関本大介である。ストロングスタイルプロレスの生え抜き第一号で下積み生活も長かった間下だが、兄弟子のスーパーに牙をむき、団体のツートップと認められるまでに成長を遂げた。それだけに今年は宣言通りに団体を牽引、そしてスーパーからの王座奪取が目標となるが、だからこそストロングスタイルプロレスでも絶大な支持を誇る関本は避けては通れない相手である。本戦第1戦となるこの試合が、今年の間下を占うと言っても過言ではなく、団体の方向性を左右する闘いになるかもしれないのだ。上り調子をキープしさらなる上昇気流に乗るか、それとも関本のパワーに圧倒され失速してしまうのか。間下は「根性」をキーワードにあげており、それを示すのに関本を「最高最強の相手」と理解。潰しにかかるであろう関本に対し、間下がどのように向かっていくか、注目の闘いだ。

<第3試合 タッグマッチ30分1本勝負>
ジャガー横田(ワールド女子プロレス ディアナ) 井上京子(ワールド女子プロレス ディアナ)
 vs.
雪妃真矢(フリー) 梅咲 遥(ワールド女子プロレス ディアナ)

 第3試合は女子タッグマッチ、ジャガー横田&井上京子組vs.雪妃真矢&梅咲遥組のタッグマッチ。女子プロレスのレジェンドと新世代の激突という図式となった。ストロングスタイルプロレスとワールド女子プロレスディアナの協力体制により、ジャガーがタイガー・クイーンのコーチを務めるとともに女子のマッチメークを担当。ジャガーみずからもリングに上がり、今大会ではパートナーにディアナ総帥の京子を指名した形だ。全日本女子プロレスの全盛時代を飾った両者の超強力タッグだが、この2人が組むのは非常に珍しい。雪妃&梅咲組との対戦にあたり、ジャガーがそれだけ本気だということにもなるのだろう。気になるのは負傷欠場していた京子の状態だが、今大会の前週に復帰、4戦目がこの試合になるという。それだけに、連戦から調子を上げた状態でこの試合を迎えることが期待される。
 対する雪妃&梅咲組は、2度目のタッグ結成。雪妃は昨年フリーとなり、現在はDDTのリングにも上がっている。ストロングスタイルプロレスには昨年3月、4月以来、3度目の登場。過去2回はいずれもジャガーと絡んでおり、昨年3・3後楽園ではタッグを組み、同4・22後楽園では対戦した。どちらも直接勝敗にはかかわらなかっただけに、何としても爪痕を残したい。また、京子とは以前8人タッグマッチで対戦したことがあるというが、「指一本触れる機会さえなかった」とのこと。パートナーはディアナとWAVEのタッグ2冠王でストロングスタイルプロレスには連続参戦中の梅咲。新世代の2人が協力し、大御所からの金星を勝ち取れるか!?

<第2試合 タッグマッチ30分1本勝負>
ケンドー・カシン(はぐれIGFインターナショナル) 阿部史典(プロレスリングBASARA)
 vs.
将軍岡本(第5代UWAアジアパシフィックヘビー級王者/VOODOO-MURDERS) 佐野直(フリー)

 第2試合はケンドー・カシン&阿部史典組vs.将軍岡本&佐野直組のタッグマッチ。この試合のキーポイントとなるのはやはり、カシンと岡本の絡みとなるのだろう。両者は昨年7・29後楽園でタッグを組むも、チームワークは皆無でチャンピオンの岡本がフォール負けを喫する失態。岡本はその後、高岩竜一、河野真幸に王座防衛も、希望するカシンとの一騎打ちはいまだ組まれていない。今回、対戦機会こそ得られたものの、シングルは見送られたまま…岡本が「勝ってタイトルマッチに逆指名だ! 」と吠えれば、カシンは「いつになったら決着戦を組むんだよ?」とのコメントを送ってきた。まずは、この試合の成り行きを見守るしかないようだ。今回、カシンと組むのはレギュラーの座をしっかりものにした阿部である。阿部はこのリングで実現したカシンとのシングルマッチで敗れているだけに、チームとして成立するかも未知数。カシンも素直に組むとは思えないだけに、お互いの動向から目が離せない。岡本のパートナーは佐野。かき回す存在になれば、試合はさらに混とんを極めるが…

<第1試合 シングルマッチ30分1本勝負>
佐藤綾子(ワールド女子プロレス・ディアナ)
 vs.
尾﨑妹加(フリー)

 オープニングマッチは佐藤綾子vs.尾﨑妹加のシングルマッチ。佐藤はジャガー横田が結成したヒールユニットCRYSIS(クライシス)の一員で、御大ジャガーの右腕とも言えるベテラン選手だ。ストロングスタイルプロレスには昨年6月の「第1回サポーターズマッチ」への初参戦を皮切りに、準レギュラーとして出場を続けている。なかでも昨年9月にはタイガー・クイーン第2戦の相手に立候補し、敗れはしたもののクイーンのポテンシャルを最大限に引き出してみせた。今大会の相手は20年6月以来、2度目の参戦となるフリーの尾﨑妹加。尾﨑は学生時代にウエートリフティングの全国大会で3度優勝という輝かしい実績を残している。アクトレスガールズでプロレスデビューし、現在はアイスリボンなど、フリーとして闘っている。初参戦が無観客試合でのタッグマッチのため、有観客でのシングルマッチはこの試合が初めて。佐藤とはこれが初対戦となるが、クイーンとの対戦も期待したいところだけに、この試合で大きなインパクトを残したい。迎え撃つ佐藤としても、クイーンとの再戦に向け負けられない闘いになるだろう。佐藤のテクニックと尾﨑のパワーが真っ向から激突する。

※対戦カードは変更となる場合がございます。

■主  催:初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレス
■共  催:一般社団法人初代タイガーマスク後援会
■お問合せ:ユーレカ事務局 ℡:03(3833)3662
■席種・料金:
VVIP席(最前列・特典付):15,000円/VIP席(特典付):12,000円/
RS席:8.000円 /A席:6.000円/B席5.000円/
トライアルシート:3,000円/レディースシート(北側:女性限定):3,000円
■前売チケット発売所 :
1.e+(イープラス)  https://eplus.jp/tiger/
  ※3月17日(木)10時00分迄。
2.後楽園ホール(前売り)
3.後楽園ホール(当日券販売)
  ※当日券は3月17日(木)16時00分より1Fにて販売開始。

【お客様へのご留意事項】
新型コロナウイルス感染予防対策へのご協力をお願い申上げます。
※必ずマスクをご持参の上、会場内ではマスクご着用をお願い申上げます。
※ご入場時にサーモグラフィーによる検温、スタッフによるお客様のアルコール消毒液による
手指消毒を実施をさせていただきます。本大会規定により37.5度以上の方、ご体調不良の方はご入場いただけません。
※上記に該当されご入場不可となりました場合にはチケット金額を返金させていただきます。
前売りでご購入の方は、購入実績のご確認をさせていただきました上で、後日主催者側より返金対応をさせていただきます。
※会場内へのアルコール飲料と食べ物の持込みは禁止といたします。尚、水分補給を目的とした
ソフトドリンクの持込みは可能です。
※咳エチケットの徹底にご協力をお願いいたします。
※トイレやその他に移動の際も、都度アルコールによる手指消毒をお願いいたします。
※試合の合間にリング上での除菌作業を行います。
※紙テープの投げ入れ、ご声援は禁止となります。手拍子、足拍子等でお願いいたします。
※選手の入場時のハイタッチ、ボディタッチ、握手等は禁止となります。
※全試合終了後、規制・分散退場を実施いたします、リングアナ、スタッフの指示に従ってお進み下さい。
※手作り、生もの、個別包装のない飲食物の差し入れはご遠慮ください。
※ご来場前に、チケットの右端(入場時に切り取る部分)にお客様情報(氏名・お電話番号)をご記入の上、ご来場ください。
収集した個人情報は、新型コロナウイルス感染者が発生した場合の感染経路追跡のため、
必要に応じて保健所等公的機関への提供を行う以外、他の目的では利用いたしません。
※興行中の休憩時間はございません。
※グッズ販売は開場時間から試合終了15分後迄の時間帯での実施となります。
また握手、サイン、2ショット撮影はございません。
ただし次の場合には実施可能となります
■サイン(全試合終了前の時間帯で対象選手がマスク着用、手袋着用、フェイス
シールド着用の場合のみ)、
■2ショット撮影(全試合終了前の時間帯で対象選手とお客様の間にビニール柵
が設置されている場合のみ)

※新型コロナウイルス並びに咳エチケットの詳細等、厚生労働省が発表しているページを一度ご覧ください。
※その他、必要に応じた新型コロナウイルス感染予防対策へのご協力をお願い申上げます。

大変恐縮ではございますが、上記の内容にご理解とご協力をいただけますようお願い申上げます。
ご協力いただけない場合はご入場をお断りすることもございますので、予めご了承ください。