[ファイトクラブ]KUSHIDAイケメン二郎MSK魅了NXT紫雷イオCグライムス撃破トニーD

[週刊ファイト2月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼KUSHIDAイケメン二郎MSK魅了NXT紫雷イオCグライムス撃破トニーD
 (c) 2022 WWE, Inc. All Rights Reserved. 編集部編

■ WWE NXT2.0
日時:1月25日(現地放送時間 WWEネットワーク木曜~)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center


 番組はダスティ・ローズ杯前年度優勝のMSKのお出ましから始まり、ジャケットタイム(KUSHIDA&イケメン二郎)と目まぐるしいスピードで展開する至宝戦。マスクなしにルールが変わったのか、お客さんがもう最初から大興奮。This is AWESOMEの合唱が何度も沸き起こる素晴らしい内容で魅了させてくれたのだ。

◆満場喝采!“ジャケット・タイム”KUSHIDA&イケメン二郎ダスティ杯1回戦

 “ジャケット・タイム”ことKUSHIDA&イケメン二郎がダスティ・ローズ・タッグチーム・クラシックのトーナメント1回戦で前年優勝のMSK(ナッシュ・カーター&ウェス・リー)に敗戦を喫したが、満場の喝采を受けた。「緊張して眠れない」と語っていたイケメン二郎はKUSHIDAと連携したダブルアームブリーカーを決めるとリーのドロップキックを食らいながらもジャケットパンチで反撃して攻め込んだ。

 さらに今度はKUSHIDAがイケメン二郎と連携してダブルドロップキックやダブルバズソーキックをリーに決めるも決定打とはならず、終盤にはホバーボードロックでカーターを捕まえるも最後はMSKの合体ブロックバスターを食らってしまい3カウント。ジャケット・タイムはトーナメント1回戦で無念の敗戦となるも試合後にはMSKとハグを交わしてお互いの健闘を称え合った。

 大必見カード! ベビーフェイス対決なので終わってはノーサイドの光景は感動に包まれ拍手が鳴りやまなかった。


 サントス・エスコバがステップ踏まずに急に出世してNXT王者になったブロン・ブレイカーを揶揄するプロモ。「俺たちは親がレスラーで」と共通項が多いことを話すものの、実況は一度も「リック・スタイナーの息子」とは言ってないどころか、苗字も使ってないのは違和感のまま。セグメントはお約束でファンタズマ軍がぶっ飛ばされたりなんだが、過小評価賞のエスコバの王座挑戦は楽しみである。


 場外でも激しくやり合っていたBOAとソロ・シコアの、今回は凶器使用ありのフォール・カウント・エニウェア戦。竹刀、チェアでガンガン叩きあったあと、NXTのパフォーマンス・センター収録によく出てくる外に繋がるシャッターにぶつけられる場面、あまりにも強くBOAがソロ・シコアをシャッターにぶつけたため、ボコっとへこんでしまう。そして隣のドアのほうからソロ・シコアが外に放り出されるも、追って外に出ようとするがドアは開かない。ところが次のspotが、それでBOAがシャッターを開けようとするのだが、へこんでしまった為なかなか開かないという予定外も(笑)。途中まで開いたところでシコアの消火器攻撃となるが、画面にシコアは映らないままに。いやまぁ、ハードヒットの試合なので笑ってはいけません。

 今宵の会場客はうるさいのだが、ソロ・シコアに「ウーソ、ウーソ」とやっている。ブロン・ブレイカーと同じく実況は一切ウーソズの実弟とは言わないのだが・・・。最後は場外のテーブルに乗ったBOAにシコアが典型的なウーソズのフロッグ・スプラッシュで、フォール・カウント・エニウェアなんで女性レフェリーが3カウント入れました。それにしても激しくやり合った内容は両者を誉めないといけない。

 ところでウォルター&インぺリアムのプロモ・セグメントがあったが、オーストリア人の本人はドイツ語読みで新リングネームを「グンター」と発音していた。しかし、あとのセグメントでマルコム・ビベンズが「クリード兄弟がインぺリアムをやっつけてやる」の際は英語読みで「ガンサー」なので、やはり本誌の表記でいいようだ。エンジェル・ガザを「アンヘル」とはWWEでは言わない。最近はもう、「エンジェル」だけにされているけど(笑)。


 デューク・ハドソンが知らない選手を片付けたあと、シンガポール初にして学プロ出身のダンテ・チェンが出てきてなんだが・・・。ケガから復帰したばかりなのに、またヒザをやられる展開は、リアルを再現した応用アングルなのだろうか。ちょっと心配だ。


 Toxic Attractionとケイ・リー・レイにペルシア・ピロッタ&インディ・ハートウェルの女子6人タッグなんだが・・・。ひとりだけケイ・リー・レイが飛び抜けてるけど、あとの雑魚どもは・・・正直ダメ試合です。下手くそすぎ。レイとマンディ・ローズがやり合いながら花道奥に消えて、ピロッタが根性はあるジジ・ドリンにバスターでフォール取るんだが、印象に残らないし前途多難かなぁ。


 ダスティ杯タッグトーナメント1回戦、なんか万年準優勝のリバプールの風GYV(グリズドル・ヤング・ベテランズ=ザック・ギブソン&ジェームス・ドレイク)なので、アンドレ・チェース教授と生徒という設定の先日やられていた奴のチームなんで、勝敗は見えているのだが・・・。

 チケット・トゥ・メイヘムが決まるも、それでこのセグメントが終わりのハズもなく、出てきたのはヴォン・ワグナーで、さらにチェース大学組を痛ぶった。ロバート・ストーンが新マネージャーだそうで、しかし、ストーンが世話した選手は全員脱線ばかりなのに・・・。直近の例でもアリーヤは上がったから良いとして、メルセデス・マルチネスはAEWである。ヴォン・ワグナー、長身だしゴツい選手なんだがイマイチ個性が試合に出てはいない。

◆紫雷イオ日本語「世間知らず!」ティファニーをムーンサルトで撃破!

 紫雷イオが試合前に挑発してきたティファニー・ストラットンに「あんな失礼な奴みたことないぞ!」と怒りを露わにすると、試合では得意のムーンサルトを叩き込んで快勝した。イオが負傷しているパートナーのゾーイ・スタークと女子ダスティ・ローズ・タッグチーム・クラシックについて話していると、そこに現れたティファニーに「私がイオを倒した後にパートナーを探す時間があるわよ」と挑発された。これにイオは日本語で「世間知らず」というのは笑えた。ティファニーは器械体操の五輪選手なんだが、キャラはパリス・ヒルトンのような父親が大金持ちのセレブ娘という設定なのだ。

 さらにイオが「おい、あんな失礼な奴みたことないぞ! 教育してやるわ」と怒りを露わにすると、試合では動き回るティファニーにイラつきながらもフラップジャックやドロップキックを決めて攻め込んだ。終盤にはイオが再びティファニーの足を捕まえて動きと止めると掌底アッパーやダブル・ニー、ボディスラムと怒涛の連続攻撃から最後は得意のムーンサルトを叩き込んで3カウント。イオはティファニーに快勝して宣言通り実力の違いを見せ付けて“教育”した。
 マニア客が集結するNXTの場合、なんでも悪く言う奴が多く、「どうせパフォーマンス・センターで何度もリハーサルやったから出来た」とか、「相手がイオ様だからここまでやれた」と辛口されるんだが、記者は「なかなかイイじゃないか」と採点しておく。足が太いから金髪キャラでもセレブには見えないんだが、超本物のアスリートであることは間違いない。


 次に器用に韻を踏んだRAPのようなマイクをしゃべるカーメロ・ヘイズとトリック・ウィリアムスに紹介されたのが、あっと驚く超ボインのオリー・ジェイなるRAP歌手だそうで・・・。すいません、知りませんでした。

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