ボクシングWBOアジアパシフィック・バンタム級 西田凌佑初防衛3-0大橋哲朗

 大阪の難波から約15分の場所にある住吉区民センターで、プロボクシングの興行が開催された。
 主催は六島ボクシングジムである。六の島でムトウと読む。プロレスファンはムトウと聞けば、武藤敬司選手を想起するだろうが、同音ながら字が異なる。ジムの初代会長の枝川孝氏が、六島建設の代表取締役であったのでネーミングしたらしい。

 これまで六島ジムの興行には複数名の華やいだコスチュームのラウンドガールを複数名配しているのに、今回なかったのは一抹の寂しさを感じた。元WBA世界スーパーフライ級チャンピオンの名城信男は、六島ジム所属である。


■ ボクシング You will be The Champion 11
日時:12月19日
会場:大阪・住吉区民センター

 試合数は全6試合がマッチメイクされた。メインイベントは、WBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチ 3分x 12R
西田凌佑(にしだりょうすけ)(六島)
vs.
大橋哲朗(おおはしてつろう)(真正)

119対109
118対110
116対112
 サウスポー同士の対決は3対0のフルラウンドの末、大差の判定で初防衛を果たした。西田はデビューから5連勝となった。

 WBO(世界ボクシング機構)は、プロレスファンには、ブルーザー・ブロディ刺殺事件で有名になったプエルトリコのボクシングタイトル認定団体である。
 筆者は沖縄滞在中に、西田が圧倒的不利の予想を見事に覆し、地元・沖縄の英雄、比嘉大吾(志成)を下してタイトルを獲得した一戦を偶然に生観戦したので、今回は、彼のホームでの初防衛戦を観戦に訪れたわけである。

 観客の大半が比嘉選手を応援していたアウェイの中で、見事にプレッシャーに打ち勝った西田選手の精神力は凄かった。
 4月24日、沖縄コンベンションセンターは、WBOAPアジアパシフィック名義であって世界タイトルマッチではなく、広い会場でチケット代金も高額なのに、フルハウスの観客動員数だったのは記憶に新しい。
 沖縄の人達は、格闘技好きなのを認識したものだ。

 前述したブロディの刺殺事件があった興行に参加していた武藤敬司選手が、現在でも現役で日本マット界のトップ選手の一角に名を連ねているのは驚嘆に値する。
 その武藤選手を有するノア勢が、久しぶりに新日本プロレスの興行に参戦するのが、プロレスファンの胸を踊らせている。
今回のタイトルマッチで驚いたのは、レフェリーの動きがすごく軽やか。日本各地でプロボクシングの試合を生で観戦しているが、今夜のレフェリーは秀逸だ。近藤譲二というお名前らしい。
 ファイターではなく、今度は彼が裁く試合を選んで観戦するのも一興かもしれない。
 蜂の様には刺さないが、蝶の様に舞うリングのコンダクターだ。

 セミファイナルに登場した小松直人(森岡)選手が、道頓堀プロレスの空牙選手と同じ曲、湘南乃風「JOKER」を入場曲に使用していた。怪我で欠場中の空牙選手の戦線復帰を願いたい。
 ボクシングの試合会場ながら、プロレスラー空牙選手のファイトを思いだした。そんな空牙選手が所属する道頓堀プロレスの興行も、同日の昼夜に満員の観客を集めて開催された。
 小松直人は、寺田亮樹(ビッグアームジム)選手を49秒電光石火のパンチラッシュでTK0で下している。

<ミドル級6回戦>
〇国本陸(六島)
 3-0(60-53×3)
●京原和輝(久留米櫛間)

<60.5キロ6回戦>
〇山﨑海斗(六島)
 TKO2回2分6秒
●浜崎隆広(仲里)


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