ラヨ・デ・ハリスコJr.が登場!AAA トリプレマニアレヒア2021

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 12月4日(現地時間)にヌエボレオン州モンテレイで『AAA トリプレマニアレヒア2021』が開催された。
 この大会のメインはケニー・オメガが怪我で長期欠場する為、返上して現在、空位であるAAAメガ王座(AAA世界ヘビー級王座)の王者決定戦が行われた。イホ・デル・ビキンゴ、サムライ・デル・ソルのAAA勢に現ROH世界ヘビー級王者のバンディード、そして提携団体AEWからジェイ・リーサル、ボビー・フィッシュが参戦。五人が入り乱れる中、最後はビキンゴがフレーミング・スタープレスをデル・ソルに決めてフォール勝ち。ビキンゴが遂に団体最高峰王座に輝いた。

 実質メインだったのは絶対エースであるサイコ・クラウン、パガノのピエロコンビが元UFCヘビー級王者ケイン・ベラスケスと組んで、サイコ永遠のライバル、レイ・エスコルピオン組と対戦したセミファイナルだ。エスコルピオンの盟友であるエル・テハノJr.がAAAA離脱した為、戦力が落ちたと思われたが、ここでなんとL.A.パークという超大物レジェンドがエスコルピオン軍に入った為パワーアップ。ルードだがレジェンドだけに凄まじい人気のL.A.パークに声援が集まり、椅子を使って大暴れ。しかし、いきなり会場が暗転し、入場口からなんと、レジェンドであるラヨ・デ・ハリスコJr.が登場したのだった。
 ハリスコJr.はルチャリブレではレジェンドの中のレジェンドで80~90年代CMLL(当時EMLL)でのテクニコの絶対的なエースで1993年にまさかのAAA移籍、だか一年以内にCMLLに戻っている。現在はCMLLのレジェンド大会ほかインディ団体に参戦していたが、なんと20年ぶりにAAAに復帰する事を発表したのだ。ハリスコJr.の姿を見て興奮するL.A.パークだが、その隙をついてベラスケスが腕十字を極めて試合はテクニコ軍が勝利。試合後、サイコらはハリスコJr.に最大限の敬意をもってリングに迎え入れた。するとそこに新生ダイナマイト兄弟が現れたのだった。新生ダイナマイト兄弟の父親シエン・カラスはハリスコJr.最大のライバルであり、伝説となっているマスカラ戦(敗者、覆面剥ぎマッチ)は会場に入りきらないほど客が詰めかけ二階席から転落する事故が起こり、負けを認めないシエン・カラスに観客が興奮してリングを取り囲み暴動寸前となるほどの盛り上がりを見せた。結果、ハリスコJr.がシエン・カラスのマスク剥ぎに成功したのだが、父親の仇打ちだと新生ダイナマイト兄弟が襲い掛かってきたのだった。これに対しサイコらも加勢し、四対三なのでハリスコJr.らが新生ダイナマイト兄弟をリングから追い出したのだが、世代を超えて因縁対決がまた行われそうだ。また、大物シベルネティコもAAA復帰を宣言。かつてロス・バイパーズのリーダーだっただけにバイパーズが敗れた試合に乱入して大暴れ。どうやらバイパーズに再加入するようだ。

■ AAA トリプレマニアレヒア2021
日時:2021年12月4日(現地時間)
会場:メキシコ合衆国ヌエボレオン州モンテレイ

<AAAメガ王座決定戦>
○イホ・デル・ビキンゴ
 ピンフォール
●サムライ・デル・ソル
バンディード
ジェイ・リーサル
ボビー・フィッシュ

<6人タッグマッチ>
○サイコ・クラウン、ケイン・ベラスケス、パガノ
 ジャベ
●レイ・エスコルピオン、タウルス、L.A.パーク

<AAA世界タッグ王座タイトルマッチ>
[王者]○FTR(ダックス・ハーウッド、キャッシュ・ウィーラー)
 ベルト奪取
[挑戦者]●ルチャ・ブラザーズ(ペンタゴンJr.、フェニックス)

<タッグマッチ>
○ドラゴンリー、ドラリスティコ
 ピンフォール
●ラレドキッド、ウィリー・マック

<6人タッグマッチ>
-ラ・エンプレッサ(サム・アドニス、プーマキング、ディアマンテ・アスール)
 ノーコンテスト
-サイコ・サーカス(モンスタークラウン、マーダークラウン、デイブ・ザ・クラウン)

<AAA世界トリオ王座挑戦者決定戦>
○新生ダイナマイト兄弟(クアトレロ、サンソン、フォラステロ)
 ピンフォール
●ロス・バイパーズ(アビスモ・ネグロJr.、シコシス、アレス)
ポデール・デル・ノルテ(モチョ・コタJr.、ティト・サンタナ、カルタ・ブラバJr.)