女子トーナメント優勝 スタンプ・フェアテックス!秋元皓貴と若松佑弥は王座挑戦に近づく勝利!「ONE: WINTER WARRIORS」

©ONE Championship
 12月3日(金)シンガポール・インドアスタジアムで開催された配信大会「ONE: WINTER WARRIORS」メインはのONEキックボクシングライト級王者レギン・アーセルが判定勝で3度目の防衛に成功。9月3日から始まった女子アトム級ワールドグランプリ8人トーナメントは、準決勝戦前にハム・ソヒ平田樹欠場などの選手変更はあったものの、準決勝戦で勝ち上がったスタンプ・フェアテックス vs.リトゥ・フォガットの決勝戦はスタンプが優勝で現アトム級MMA女子王者アンジェラ・リーへの挑戦権を獲得。日本から参戦のONEランキング上位の秋元皓貴と若松佑弥は勝利をおさめ、王座挑戦に近づいた。
(トップ写真:上段左手側からレギン・アーセル、スタンプ・フェアテックス、下段左手から勝名乗りを受ける秋元と若松)


■『ONE: WINTER WARRIORS』
日時:2021年12月3日(金) SGT(シンガポール)20:30 世界標準時UTC +8 /JST(日本)21:30 UTC +9
場所:シンガポール・インドアスタジアム

 “ONE Championship”APP、ABEMA TVでもライブ配信された。
ONE公式YouTubeチャンネル

<メインイベント第6試合 キックボクシング ライト級(70.4㎏–77.1㎏)タイトルマッチ 3分5R>
○レギン・アーセル(スリナム/王者)Regian Eersel (76.70 KG, 1.0066)
 判定2-1
●イスラム・ムルタザエフ(ロシア)Islam Murtazaev (77.10 KG, 1.0160)
※レギン・アーセルが3度目防衛に成功

アメリカのムエタイプロモーション“ライオン・ファイト”、 ドイツのMFC(Mix Fight Championship)タイトル獲得経験があり、2019年5月、ONEライト級キックボクシングの初代王者につき、今回が3度目の防衛戦。アセールは、序盤バックブローなどの変化技を繰り出すムルタザエフに慎重な試合運びとなるが、徐々に圧をかけ後半は攻勢、判定はスプリットで割れたが防衛に成功した。

<コーメインイベント第6試合 女子アトム級 (47.7㎏–52.2kg)ワールドグランプリ8人トーナメント決勝戦 5分5R>
○スタンプ・フェアテックス (タイ・23歳/2位、元ONEアトム級キック、ムエタイ王者)Stamp Fairtex (51.15 KG, 1.0036)
 2Rアームバー 2分14秒
●リトゥ・フォガット(インド・26歳/4位)Ritu Phogat (52.05 KG, 1.0074)
※スタンプがトーナメント優勝で王者アンジェラ・リーへの挑戦権を獲得

打撃のスタンプとレスリングベースのフォガットは、打撃 vs 寝技の図式になると思えたが、2Rスタンプは下の状態から三角締め(フォガットは耐える)→腕十字に移行しタップを奪い一本勝。トーナメント優勝で現アトム級MMA女子王者アンジェラ・リーへの挑戦が決まった。

<第4試合 キックボクシング バンタム級(61.3㎏–65.8㎏) 3分3R>
●チュー・ジェンリャン(中国)Qiu Jianliang (65.10 KG, 1.0099)
 判定0-3
○秋元皓貴(日本/同級3位)Hiroki Akimoto (65.25 KG, 1.0031)

 シンガポールに拠点を移し、現在ONE3連勝でタイトル挑戦も見えてきた秋元が中国トップクラスの実績を持ち、ONE初参戦となるチュー・ジェンリャンと対戦。チュー・ジェンリャンの軸足への蹴りで何度か崩される場面もあったが、お互いクリーンヒットこそなかったものの前にでて攻める秋元のアグレッシブが評価され、ユナニマス判定で強敵に勝利。ONEキックボクシングバンタム級王座挑戦に近づく1勝であった。

<第3試合 MMA ライト級(70.4㎏–77.1㎏) 5分3R>
●ティモフィ・ナシューヒン(ロシア/同級5位)Timofey Nastyukhin (77.10 KG, 1.0241)
 3RTKO 49秒 ※右ストレート→パウンド
○ダギ・アサラナリエフ(トルコ/同級3位)Dagi Arslanaliev (76.65 KG, 1.0183)

<第2試合 MMAヘビー級(102.2㎏– 120.2㎏)5分3R>
●カン・ジウォン (大韓民国)Kang Ji Won (111.80 KG, 1.0191)
 1R裸締め 2分27秒
○マーカス“ブチェチャ”アルメイダ(ブラジル)Marcus ‘Buchecha’ Almeida (117.45 KG, 1.0049)

<第1試合 MMA フライ級(56.8㎏–61.2㎏) 5分3R>
●フー・ヨン (中国)Hu Yong (60.70 KG, 1.0040)
 判定0-3
○若松佑弥(日本/同級3位) Yuya Wakamatsu (61.20 KG, 1.0136)

 中国のONE登竜門大会「ONEヒーローシリーズ」から勝ち上がったフー・ヨンを1Rから打撃、グランドでも主導権を握り完勝で5連勝。今年6月アメリカ・フロリダ州のサンフォードMMAでトレーニングを行った若松をみた、同ジム所属のアウンラ・ンサン(ミャンマー/元ONEミドル & ライトヘビー級王者)は「チャンピオンになれると思う」と語っており、若松も次戦はタイトルマッチをアピールしており、実現の可能性もある。


※体重は計量時とハイドレーション・テストの数値
ONEでは水抜きによる急激な体重増減を禁止しており、規定体重をクリアしてもハイドレーション・テストをパスしないといけない。尿比重(尿中の水分と水分以外の物質の割合を算出した割合)が1.00250以下が基準上限とされ、1.0250以下は合格。1.0251以上の値は不合格となり、1日目または2日目に体重とハイドレーション・テストに失敗した選手は、大会当日朝にもテストを行う。


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