[ファイトクラブ]AEW凱旋ペイジ石井智宏-DマーティンRラッシュ-Sゲバラ防衛Jリーサル

[週刊ファイト11月25日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼AEW凱旋ペイジ石井智宏-DマーティンRラッシュ-Sゲバラ防衛Jリーサル
 (c) AEW タダシ☆タナカ編

■ AEW Dynamite
日時:11月17日(現地時間)
会場:米バージニア州ノーフォーク チャートウェイ・アリーナ

 番組自体はPPV大会『Full Gear』のおさらいと、ケニー・オメガの休養宣言のようなエリート軍のバックステージ映像からなのだが・・・。


 リング上はジョン・シルバーらダークオーダー軍が集合して、主賓を出迎える。なにしろ本日はNational Cowboy Shit Dayとして制定されたんだそうで・・・。ハングマン・アダム・ペイジはここバージニア州出身だけでなく、今もこの地に住んでいて、なんでも人口150人くらいの村なんだそうで、カウボーイというのはある種の真正というか農家の人なんだと実況から知りました。


 ミロを下して挑戦者決定トーナメントを制したブライアン・ダニエルソンが出てきて、当然ながら「今からでもやってやる」となるのだが、「そんなカウボーイブーツとジーンズでは無理じゃないか」ということで、ここは掴みかかろうとする両者は離されることに。
 ただ、ブライアンのプロモがややヒールで、「俺はレッスルマニアで戴冠した翌日にも試合したゾ」と禁句を出すから、ここは当然会場はブーイングになる。計算してやってるなぁ。


 ということでブライアンの試合はダークオーダー軍のイービル・ウノに三角締めでタップさせる試合に。「ハングマンのAEW世界王座戦までダークオーダー軍の全員とやってやる」って・・・。次はコルト・カバナだそうです。


 そしてピットブル石井智宏の登場。日本での格・序列に従わないというか、鈴木みのると並んで海外では圧倒的に評価の高いレジェンド選手の全国区テレビへのお披露目である。オレンジ・キャシディと組んで、ヒールのブッチャー&ブレイド成敗だから、もう展開は石井智宏Greatest Hitsである。その絶大な評価のハードコア層はともかく、知らないお茶の間の視聴者もいるんだから、これでイイのだ。

 ブレイドがブラスナックルを使おうとして、ロッキー・ロメロが阻止という場面を経て、石井の垂直落下式ブレーン・バスターが決まった。

 タイ・コンティなんか阪神タイガースTシャツのレジェント様とツーショットがやれて、「夢が叶った!」とSNSに出しているなど、バックステージは大騒ぎなのであった。ジェイ・ホワイトを破って新NEVER王者というのは実況はふれなかったのだが、また「オカダ、オカダ」はやっていた。こりゃもう、間違いなく来るのである。えらいこっちゃ、なのだ。


 ナイラ・ローズ w/ビッキー・ゲレロvs.志田光がどうなるかは、本誌は至宝の名勝負となったセリーナ戦で膝を破壊された段階で、トーナメント次戦は赤信号と活字に残した通りである。だいたいトーナメントの組み合わせ表をじっくり見たら、ナイラの次はベビーフェイスの●●だと大人のファンは読めていたハズだ。

 しかし、そんなことはどうでもイイのである。ナイラとはもう何度かやっている志田だが、ここでも場外のspotなどcreativeにイイ試合を作ってくれたからファンは満足だろう。だいたい、テレビの前のハードコア層はともかく、田舎(失礼)のバージニアのお客は「石井智宏」わかるかなぁとも心配だったのだが、この試合なんか終始Shida, Shidaと声援やっている。そしてナイラが手負いの志田の足を痛めつける展開が繰り広げられていく。

 黒の私服だったので客席から飛び出してきたのが当初誰かわからなかったんだが、セリーナがまた膝を攻撃するのだ。ということで最後に、その痛めた膝をストレッチマフラーホールドで担ぎ上げて志田はタップしてしまう。ただそのフィニッシュでは、「ああぁ」という残念の声がはっきりと聞こえた。

 プロレスが底なし沼なのは、オモテの勝った負けたでないもうひとつの真剣勝負があるからだ。この試合のお客さんの感情をコントロールしてみせたのは志田であった。

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