[週刊ファイト11月11日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼MOX飲酒依存症施設入り後のAEWアンドラデCody-ミロ代替オレンジ
(c) AEW タダシ☆タナカ編
■ AEW Dynamite
日時:11月3日(現地時間)
会場:米ミズーリ州インディペンデンス(カンザスシティ郊外)ケーブルダーマー・アリーナ
AEWに関しては大きなニュースがあり、ジョン・モクスリーがアルコール依存症からリハビリ施設入りとなり、王座挑戦トーナメントのカードが変更となるなど番組台本の書き直し他、プロモーションは大騒動だったようだ。今から思えばの後出しジャンケンになるが、道理で前週Dynamiteのダークオーダー10戦、「覆面を引きちぎり流血させ」の展開は予定通りの段取りだったにせよ、嵐のように客席から現れ、嵐のように相手を必要以上にズタズタにしてそのまま去って行く試合、狂気が宿っているというかサイコキラーと化していたのだが、やはりリアルが影響していたことになる。加えて、レネー・ヤングとの間に娘が生まれたが、「ラスベガスの夏は暑すぎて子供がぎゃぁぎゃぁ泣く」と、生まれ故郷であるオハイオ州のシンシナティに引っ越す決断をし、荷物整理に追われていたそうなのだが、そういったストレスもあったとのこと。
ジョン・モクスリー欠場を受けて、トーナメントだけでなく番組構成も急遽徹夜作業で変えたのだとは思うが、まずがダークオーダー5号のアラン・エンジェルスvs.ケニー・オメガから。サイト内検索で調べてみたら1年半前にもオメガとシングルやっているものの、覆面かぶったり素顔だったりもあり、大半の視聴者は「そんな奴いたっけ?」だと思う。
普通こういうカードは簡単にやっつけてがWWE流なんだが、そこはオメガにはチャンピオンの流儀があるようで、前回以上に受けて、受けて、受けまくるのだ。なにしろ必殺Vトリガーが決まっても、キックアウトさせるのだから驚き。ようやく2度目でなんとかフォールである。
おまけに「九死に一生を得た、危なかった」とマイクまでやって、ただそこからは小間使いのマイケル中澤に椅子を持ってこさせて制裁を始めようとするのだが、そこに花道に出てきたのはハングマン・ペイジである。まずマイケル中澤にガツンと食らわせて、そのままリングインしてのバックショット・ラリアットでオメガにもとなるのだが、そこはケニーはかわして逃げると。
慌てて退散したからリング内にベルトがあるままで、ペイジに「これを持っていられるのはあと10日だからな!」と釘をさされるのであった。PPV大会『フルギア』は現地時間土曜13日なのである。
さて、ジョン・モクスリーの件を誰がどう説明というか、発表するのかだったのだが・・・。CMパンクが「Helpが必要な時は、皆んな声を上げるように」とかやり出した。まぁ彼は禁欲主義者のギミック通り、アルコールは飲まないタイプではあるのだが、「俺にも落ち込んでいた時があって・・・」と、いかに「なにかあった時は勇気を出して援助を求めること」が大切かを説くのだ。
PPV予告を兼ねた恒例?の乱闘劇は、クリスチャン・ケイジが寝かしたアダム・コールをパイプ椅子で叩くセグメントでした。
FTRがAAAのタッグ王者になったので、メキシコからのあらたな刺客ということで、元カリストのサムライ・デル・ソル(写真左)とエアロスター組が挑戦というカードに。
絵的には派手に飛ぶから見栄えはイイんだが・・・。