怪力世界一男がセネガル相撲王者にKO勝ち!KSW 64

(C)KSW/Polsat

 10月23日(現地時間)にポーランド共和国ウッチで『KSW 64: Przybysz vs. Santos』が開催された。
 KSW(Konfrontacja Sztuk Walki=コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ)は、ポーランドの総合格闘技団体。団体名はポーランド語で「総合格闘技が激突する」という意味。2009年に地上波Polsatで生中継されたKSW 12は、視聴者数650万人を記録しサッカー EURO 2012に抜かれるまではポーランドのスポーツ中継で史上2位の記録だったほど欧州最大のMMA団体となっている。2017年には本拠地ポーランドで6万人を集めた大会を成功させ、欧州最大のMMA団体として存在感を示している。
 今大会はダブルメインイベントとなっているが、実質メインと言えるのはミスターKSWと言われるワールド・ストロンゲストマン・コンテスト5回優勝というポーランドの国民的英雄マリウス・プジアノフスキーがセネガル最強の男であるボンバルディアと対戦するという超ド級のビッグマッチ。ボンバルディアは2002年~2004年、2014年~2018年のセネガル相撲王者であり、同じセネガル相撲王者であるロッキー・バルボアとMMA戦を行って秒殺KO勝ちを納めて文字通りセネガル最強の男に君臨している化け物。このカードはKSW59で組まれていたが大会直前に急性虫垂炎の発作に見舞われ緊急入院してしまいカードが消滅、今回が仕切り直しとなっている。試合はプジアノフスキーより巨大なボンバルディアが巨体で突っ込んでくるが、下がりながらプジアノフスキーの右フックが命中。ボンバルディアがまるで巨大空母が沈没する様に崩れ落ちて失神。まさにヘビー級と言える迫力満点のKOでプジアノフスキーが勝利した。
 もう一つのメインイベントバンタム級王座戦は王者セバスチャン・プシビシュがブルーノ・サントスに一本勝ちして王座防衛を果たした。
 また次回大会でKSWレジェンドであり現ミドル級王者マメッド・ハリドヴとウェルター級王者ロベルト・ソルディッチが王者対決をする事も発表された。

■ KSW 64: Przybysz vs. Santos
日時:2021年10月23日(現地時間)
会場:ポーランド共和国ウッチ

<バンタム級王座タイトルマッチ>
○セバスチャン・プシビシュ (ポーランド/王者)
 3R 4分20秒 三角締め
●ブルーノ・サントス(ブラジル/挑戦者)

<ヘビー級>
○マリウス・プジアノフスキー(ポーランド)
 1R 0分18秒 TKO
●ボンバルディア(セネガル)

<フェザー級>
○ダニエル・ルトコウスキー(ポーランド)
 2R 2分11秒 TKO
●フィリップ・ペイチ(クロアチア)

<フェザー級>
○ロバート・ルチャワ(ポーランド)
 判定
●パトリック・カツマルチク(ポーランド)

<ウェルター級>
△ミハウ・ピエツァック(ポーランド)
 ドロー
△シャミル・ムサエフ(ロシア)