FMW-E プロレス流野辺送り天国の保坂に邪道が捧げたポーゴの首


 超能力で念じると頭が吹っ飛ぶという衝撃的なシーンが話題になった「スキャナーズ」という映画があったが、今回大仁田はメインイベントでまさにそれを、ポーゴの頭部を爆破バットで吹っ飛ばして再現して見せるという凄まじい形で雪辱を果たすも遺恨の鎮火とはならず、むしろますます激化する様相を呈してきた。

 旗揚げ戦(7月4日、鶴見)に乱入してきたポーゴが大仁田を火だるまにしたことが発端となって、両者は8月15日、大阪・花博記念公園鶴見緑地特設会場で6人タッグ戦で対戦したが、このときは電流爆破イス攻撃でポーゴが勝利を収めた。

 メンツを潰された格好となった大仁田が大阪の恨みを横浜で晴らさんと、今回メインのカードをポーゴとの一騎打ちに変更した。

 序盤レスリングの応酬の後早々に場外戦に発展、ポーゴが流血。

 大仁田は自らの十八番である毒霧を逆に噴射され、鎖ガマ攻撃を背中に食らう。
 さらには爆破バットで一撃浴びせられ地雷ボードに落下、ハイダメージを受けつつもなんとかリングに這い上がるが待ち受けていたポーゴが爆破イス攻撃で畳みかける。

 もはや万事休すかと思われたがそこは何度でも復帰の邪道大仁田しぶとさを見せつけるが如く渾身の爆破バットをフルスイング、ポーゴの頭を豪快にかっ飛ばし爆破の万塁打を放ち、これが決め手となり勝って見事大阪の雪辱を横浜で晴らした。

 壮絶なデスマッチを終え「くだらないと分かっていても、一生懸命やってる人間もいる。30年前、FMWをつくった。令和にFMW-Eをつくった。FMW―Eは絶対に潰さん」と大仁田節も流ちょうにいつもの劇場開幕かと思いきや、もともとメインで闘う予定であったアブドーラ・小林がタバコをくゆらせながら乱入。
「メインのカードを勝手に変えんじゃねぇ。俺は我慢できても、アイスリボンのファン、大日本のファンもいるんだ。自分勝手にやってんじゃねぇ」と挑発、有刺鉄線バットで大仁田の顔面を攻撃した。

 そこにポーゴが再び現れついさっき握手したばかりの大仁田に、師匠ばりの裏切りのビッグファイアーを放って去って行った。
 またしても火だるまにされた大仁田は死力を振り絞って立ち上がると
「ブッチャー(小林)の言ってることはホント。俺は勝手。自分勝手に生きるのを応援してください」とマイクアピールしてリングを降りた。

 試合後、大仁田は「(先代の)ポーゴに育てられたんだから、ああいう性格なんでしょう。手を差し伸べたのが甘かった。アイツは大日本にいたから、ブッチャーと手を組んだ感じだろ? 10月24日、ポーゴとブッチャーがタッグを組め。僕は他団体からそれなりの人間をパートナーに用意する。借りは返す。試合形式は近いうちに発表する」として、10月24日、鶴見爆破アリーナ大会でのポーゴ、小林とのタッグ対決を即決。
 ちなみに小林は大会終了後自身のSNSで、「俺はブッチャーじゃない」と抗議声明を出している。

 大仁田は「来年でかいとこでやりたい。それまでもつかどうか」とビッグマッチ開催プランがあることを明かした。
 また、現地時間10月31日(日本時間11月1日)、米ニュージャージー州アトランティックシティの球場で、FMW-EとH2Oの合同興行を行い、“メイド・イン・ジャパン”の電流爆破デスマッチを行うことを明らかにした。


 会場内には、8月2日にがんのため亡くなった保坂秀樹さん(享年49)の献花台が設けられ、ファン、関係者が故人をしのんだ。    
 第2試合開始前には追悼セレモニーが行われ、師・大仁田厚、雷神矢口、加治木英隆社長がリングに上がり、出場全選手がリングを取り囲んで10カウントゴングが捧げられた。

 その後に行われた追悼試合(ストリートファイト・バトルロイヤル)には大仁田厚のほか、雷神矢口、マンモス佐々木、リッキー・フジ、HASEGAWA、パンディータ、江野澤和樹に加え、谷口裕一、佐野直が急きょ出場。
 まずは大仁田が全員総掛かりでフォールされると、その後、続々と選手が失格。最後は矢口がダウンしていたパンディータめがけて、HASEGAWAをブレーンバスターで投げ、2人まとめて同時にフォールして優勝した。


 全試合終了後、大仁田は「弟みたいなもんだったからさびしい。新潟の糸魚川から、ご両親も来てくれて。俺のいいとこも悪いとこも全部受け止めてくれて、最後までついてきてくれた」としんみりと語った。

 同大会で開幕した「女子電流爆破プリンセス・トーナメント」は、“女版大仁田”ミス・モンゴルが1回戦で杏ちゃむに完勝し準決勝に進出した。




 セミでは”アブ小世羅、木高すず”男女入り乱れての地獄絵図が展開、最後は“令和の邪道娘”鈴季すずが初の電流爆破戦でものの見事に花散る爆死敗退を遂げるも「電流爆破のトーナメントで優勝して、大仁田厚を後悔させてやる」心は折れず気焔吐くも自力で立てないほどフラフラ。イサミに背負われズタボロ状態でリングをあとにした。

※大会の詳細記事は[週刊ファイト9月23日号]に収録します。

■ FMW-E旗揚げ第3戦「BATTLE ROYAL」
日時:9月12日(日)13:00
会場:神奈川・鶴見爆破アリーナ(鶴見青果市場)(観衆400人超満員・主催者発表)

<第1試合 30分1本勝負>
谷口裕一、○佐野直、櫻井匠
 8分57秒、雁之助クラッチ
モンスターレザー、Mr.アトミック、●瓦井寿也
※第2試合前に保坂秀樹さん追悼セレモニー

<第2試合 保坂秀樹追悼試合~ストリートファイト・バトルロイヤル(9人参加) 時間無制限>
○雷神矢口
 6分16秒、体固め
●HASEGAWA、●パンディータ
※HASEGAWAをブレーンバスターでパンディータの体の上に投げつけ、2人まとめて同時に
フォール
<退場順>大仁田厚、佐野直、リッキー・フジ、江野澤和樹、マンモス佐々木、谷口裕一

<第3試合 女子電流爆破プリンセス・トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負>
○ミス・モンゴル
 14分1秒、体固め
●杏ちゃむ
※爆破バット攻撃

<女子電流爆破プリンセス・トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負>
○テクラ
 不戦勝
●藤田あかね

<セミファイナル 電流爆破デンジャラス鬼棒ミクスドタッグデスマッチ 時間無制限1本勝負>
○世羅りさ、アブドーラ・小林
 13分11秒、体固め
●鈴季すず、木高イサミ
※鬼棒攻撃

<メインイベント 有刺鉄線電流爆破&有刺鉄線電流爆破バット&電流爆破イス&有刺鉄線バリケードマット地雷爆破ボード火薬3倍~地獄のデスマッチⅢ>
○大仁田厚
 13分45秒、体固め
●ミスター・ポーゴ