NXT最凶兵器イリヤ・ドラゴノフ飛来Pダン戦ウォルターもフロリダ出没

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 番組はラケル・ゴンザレスのNXT女子王座に挑戦が決まっているダコタ・カイから。サレイはエンバー・ムーン戦が前週の予告だったのに、実況はメディカルがクリアしなかったと。但し、金曜発売の本誌に詳細分析をやるが、ビンス・マクマホンら本隊執行部のNXTいじめというか、キャリオン・クロスに続き、またまたNXTは別団体と言わんばかりのおかしなブッキングがあったのだ。専門媒体でもフォローしてない『メインイベント』というWWEネットワークの別番組があり、そこで本隊お客を入れた会場のダークマッチとして、ゴンザレス挑戦が決まっているカイに、すでにRAW入りが発表されているアリーヤとのカードがあり、なんと、カイがアリーヤに負けるマッチメイクだったのである。
 現地日曜夜開催の『テイクオーバー36』前なのに「なんてことするのか!」と、NXTユニバースがブロンソン・リードらの大量解雇に続き怒り心頭なのは述べるまでもない。そりゃ誰も見てない番組『メインイベント』のこととはいえ、試合結果は今の時代伝わるのである。

 その上で急遽決まったこのカード。もちろんNXT実況でそんな話には触れないのだが、大人のファンはケツ分かったと思う。ただ、良く解釈するならこれまでのサレイの試合は短いイントロのようなモンだったので、今回ちゃんと尺を貰ってたっぷり攻防を魅せられたので落ちてはいないかと。あの顔面への串刺しドロップキックも綺麗に決まっていた。サレイというのは出来る選手というのは、うるさいファンの多いNXTユニバースに伝わったであろう。


 ついに、ロシアのイリヤ・ドラゴノフが米国本土に姿を現した。NXT UKまでフォローしているハードコア層には、昨年度のベストマッチ賞と押された伝説のウォルター戦が、10ヶ月寝かせてフロリダ発の『テイクオーバー36』で再び実現という、もう興奮度MAXなのである。ちゃんと紹介ビデオも流されており、秘密兵器、いや最凶兵器が登場した。

 そして出てきたのがピート・ダンであり舌戦開始。今宵のメインで一騎打ちするという。えらいこっちゃ!


 LAナイトが知らない選手を蹴散らすカードのあと、バトラー(給仕)キャメロン・グライムスに、御大テッド・デビアスの絡むセグメントに。やはりミリオンダラー・ベルトを巡っての『テイクオーバー36』での再戦が決まった。


 両方知らない選手の女子カードは飛ばして、ウィリアム・リーガルGMと黒服セキュリティーがリングに集結する中、カイル・オライリーvs.アダム・コール最終決着「3」のセグメントへ。3本勝負、カイルの選んだ最初がプロレスの試合、2本目アダムが選んだのはストリート・ファイト、3本目まで行った場合はリーガル卿が金網戦にすると。
 なお、アダム・コールのWWE契約は8月22日まで。色んな噂が飛び交っているが、この試合形式が意味するものは・・・。


 ブレイクアウト・トーナメントの準決勝は、巨漢黒人のオデッセイ・ジョーンズがトレイ・バクスターに裏投げを決めている。ちなみに今回の番組、デクスター・ルミスとインディ・ハートウェルのデートという後日談スキットが随所に出てきていたが、あまりヒネリがなく大したことなかったかも。


 BOAとドレイク・マベリックのシングル戦には、かの不老不死の老女が毒霧噴射もありました。
 サモア・ジョーvs.キャリオン・クロスの因縁まとめ映像は尺が結構長く取って紹介されていた。結局、KUSHIDA vs.ロデリック・ストロングのクルーザー級戦と、MSK vs.インペリアムのタッグ王座戦はPPVではなく次週に。直前回を強力なものにする狙いもあるだろうが、やはり気になるのはデルタ株のフロリダ大爆発である。日本のニュースしか見てないと「感染者数過去最高」ばかりになるんだが、フロリダはえらいことになっており、今回のカード編成にせよ、変更で苦労したような痕跡が見受けられる。


 お待ちかねのイリヤ・ドラゴノフvs.ピート・ダンは、期待以上の濃い攻防内容となった。いやもう、頼むから見てくださいとしか・・・。ビックリされること請け合いです。

 これはもう芸術の域である。思わず「永遠に闘ってくれ」と叫びたくなったその時、花道にウォルターが現れる。嗚呼、やはりここでクリーンなフィニッシュは付けられないよなぁ・・・ところが。

 ドラゴはウィルターに気を取られたからという言い訳こそ付くが、ダンのビターエンドが決まって1,2,3が入るのだ。これの意味するところは・・・。

 当然ウォルターとドラゴはやり合うのだが、番組の最後としてはドラゴがウォルターを追い払い、残されたベルトを手にするのであった。はっきり言って今回の番組も、特番『テイクオーバー36』も必見です。

■ WWE NXT
日時:8月10日(現地放送時間 WWEネットワーク解禁日本木曜以降)
会場:米フロリダ州オーランド Capital Wrestling Center

◆ダコタ・カイ“太陽の戦士”サレイにNXT初黒星「この悔しい気持ちを大きなバネに」

 “太陽の戦士”サレイが対戦予定だったエンバー・ムーンの欠場により次期NXT女子王座挑戦者ダコタ・カイと激闘を展開するも、ダコタのランニング・ビッグブーツを食らってNXT初黒星を喫した。先にリングに登場したダコタは「ラケル・ゴンザレス、無敗のサレイを倒すから見ておけ。お前は次のNXT女子王者を見ているんだぞ」とNXT女子王者ラケルを挑発すると試合ではサレイをマットに叩きつけて攻め込んだ。さらにサレイがパワースラムや変形逆エビ固めを決めれば、ダコタも顔面へのビッグブーツやスコーピオンキックで反撃して白熱の攻防を展開。

 終盤にはサレイが「いくぞ!」と雄叫びを上げて強烈なドロップキックやスピニングキック2連発を決めるも最後はダコタのランニング・ビッグブーツを食らって3カウント。サレイは今年4月のNXTデビュー戦以来4連勝をしていたが、強敵ダコタ相手に無念のNXT初黒星を喫した。試合後にはダコタが倒れ込んだサレイに再びビッグブーツを狙うも、ここで因縁の王者ラケルが乱入するとダコタはすかさず逃走。ラケルは「ダコタはこれ(ベルト)を保持することはない。テイクオーバーでお前を引き裂いてやる」と「NXTテイクオーバー36」の王座戦を前に挑戦者ダコタを挑発した。

 さらに初黒星となったサレイは自身のツイッターで「NXT連勝が止まってしまった。悔しい、、、、、でも、落ち込んでる時間も暇もこの環境には一切ない。この悔しい気持ちを大きなバネにしてまた頑張る。みんなありがとう!!」と心境を投稿した。王者ラケル vs. ダコタのNXT女子王座戦が行われる「NXTテイクオーバー36」は日本時間8月23日にWWEネットワークで配信される。

◆王者KUSHIDAとストロングのNXTクルーザー級王座戦次週NXT正式決定

 王者KUSHIDAとダイヤモンド・マインのロデリック・ストロングのNXTクルーザー級王座戦が次週のNXTで行われることが正式決定した。NXTのウィリアム・リーガルGMはKUSHIDAとマルコム・ビベンスの契約交渉の後にインタビューに答えると「今、契約書のサインが終わったよ。次週のNXTでKUSHIDAとロデリック・ストロングがNXTクルーザー級王座戦で対戦することが決定した」と発表。これにKUSHIDAは自身のツイッターで「今年は多くの強豪と対戦してきた。ジョニー・ガルガノ、ピート・ダン、サントス・エスコバー、カイル・オライリーなど。そして今度はロデリック・ストロングが対戦相手になる。このベルトの番付をなんとか上へ。まだ闘いは始まったばかり。次週会いましょう」と、ストロングとの王座戦に向けてベルトの価値向上に言及した。

 そりゃそうだ。アリ・スターリングと『205 LIVE』で闘った試合が放送された時間には、その元アレックス・ゼインはNXTからピンク・スリップ(赤紙)貰っていたという皮肉があったばかり。また、ロデリック・ストロングのダイヤモンド・マインにせよ、当初は5人のハズがいざ番組に出る段階で4人になり、さらにタイラー・ラストもクビ通告を受けてハチマン鈴木秀樹はコーチという役割なので、選手は早くもロデリック1名だけの有様に。元盟友アダム・コールの去就と併せてあとがないのである。


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[ファイトクラブ]ブロンソン・リードら解雇ビンスNXT改悪通告!?-海外目線五輪他週総括

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