[ファイトクラブ]プラヴァージュラ始動!DARANI NØRI KARENアニメ好きの素顔に迫る

[週刊ファイト7月29日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼プラヴァージュラ始動!DARANI NØRI KARENアニメ好きの素顔に迫る
 photo & text by タダシ☆タナカ
・DARANIが自分でイラストレーターを使って作成した宝石の輝きロゴ
・諸説あるも紀元前王族護身術マハーラージャ カルーリカ&ヨーガMMA源流
・NØRI&KARENの音楽から恋愛まで「アニメのキャラクターに恋してます!」
・「Team DATEからの脱退は方向性の違いに加えてコロナ禍もあった」
・女子格通ヒデキ☆ハセガワ&超人イリエマン珍入のおしゃれな喫茶店


 Team DATEの武術四姉妹からNØRIとKARENが脱退した分裂劇の本誌先行スクープは反響も大きかった。その後、DARANI、NØRI、KARENのチーム名がプラヴァージュラPRAVAJRAに決定したこともお伝えしたが、公平にTeam DATEとプラヴァージュラに取材を申し込んだところ、まずプラヴァージュラの3人とアポが取れたので紹介する。

 それにしてもサンスクリット語の〈PRAVA = 輝き〉と〈VAJRA = ダイヤモンド〉を合わせた造語プラヴァージュラのロゴが素晴らしい。ロゴというのは重要である。そこを早速聞いて見たら、なんとDARANIが自分でイラストレーターを使って作成したという。しかも、よくよく目を凝らしてみると、デザインにRやAがちゃんとあしらわれており、しかも格闘技らしくオクタゴンにしてある。

諸説あるも紀元前王族護身術マハーラージャ カルーリカ&ヨーガMMA源流

 まずは、あまり知られてないDARANIにリングネームの由来から聞いてみた。

 「サンスクリット語のセンダーラ二ーからきていて、念力とか、原動力とかの意味があります。そこから付けました」とのこと。
 諸説あるとは断りますが・・・と話し出したのは、なんと「王族の護身術だったマハーラージャ カルーリカこそがすべての格闘技の元祖と、源流とも言われているんです」という興味深い話である。なにしろブッタがやっていたのだから、確かにはるか紀元前にさかのぼることになる。

 インドの武術といえば、カラリパヤットが日本でもテレビCMで「いやはや、鳥人だ!」のキャッチコピーでハイジャンプ・キックが紹介されたこともあり一般的なんだが、カラリパヤットは庶民の武術。一方、マハーラージャ カルーリカ&ヨーガは王族の武術とのことらしい。

 現在24歳のDARANIは2018年のパンクラス、NEO BLOODトーナメントの準優勝者だ。これからも試合に挑戦していきたいとのこと。応援しよう。ちなみに武術四姉妹のプロフィールは謎に包まれているところがあるのだが、今回本誌にはNØRIが今年23歳(現在22歳)、KARENが今年18歳だと明かしてくれた。もしかしてスクープかもと本誌一同が色めいたのだが、あとで調べたらwikiに書いてあった(笑)。
 そういえば本誌の「ファイトカフェトーク」でTeam DATEに来てもらった際、KARENは年齢制限から8時までしかオモテに出れないとなっていたものである。

NØRI&KARENの音楽から恋愛まで「アニメのキャラクターに恋してます!」

 インタビューは素顔を引き出すことが記者の仕事になる。NØRIの入場曲はホイットニー・ヒューストンの♪Greatest Love Of All(Club 69 Mix)、KARENはディズニーの実写版『シンデレラ』Sonna Releが歌う♪Strong だ。新規一転で今後変わるかも知れないとのことだが、やはりディズニーに限らずサントラ曲、アニソンとか、アニメ好きなのを聞き出した。また、洋楽はYouTubeでチェックしているという。

 KAREN の好きな漫画は『七つの大罪』、NØRIは『スラムダンク』などスポーツ漫画(アニメ)にハマっているそうだ。本人のこだわり曰く、『ダイヤのA』などの野球ものに熱中すると、あだち充先生の『タッチ』に続き、次はあだち先生の他の作品、同じように高橋留美子先生にハマると、その関連(作品ジャンルや声優)でいろんな作品に広がっていくという。また、声優の古川慎が好きで、出ているアニメに次々に熱中している自称ヲタクなんそうだ。アニメ『BANANA FISH』のエンディング・テーマ曲を担当したから King Gnuにも興味が行き、「グッズを買っちゃう人」なのである。
 話はどんどんヲタク談義になっていったのだが、DARANIが「松田優作も好き」と言うから、「世代が違うんじゃないか?」と振ったら、『探偵物語』が好きなんだと言う。ちなみに姉妹とも、小さい頃から格闘技に親しんでいたわけだが、特に違和感はなく、学校で他の生徒が空手や柔道だったのに対して、マハーラージャ カルーリカ&ヨーガと言ったら「何それ? 聞いたことない」と言われて初めて周りと違うことに気付いたそうだ。

 ちなみにNØRIは「生涯現役」を目標にしている格闘家であり、2013年のデビューはなんと14歳で、相手がフランスのサバット世界2位の選手から。「いきなり世界2位かぁ」と思ったそうだ。それがセンチャイ・ムエタイ・ジム主催の『Muay Thai Open 26』、対戦相手は実績のあるルミナ・Kになる。さらに J-NETWORK、シュートボクシングとキックを磨く一方、総合のデビューがユニットT.REXとしてのキングダムエルガイツだった。
 その後も2015年、17歳で『DEEP JEWELS 10』に出陣。この時点でもベテランになる藤野恵美に判定負け、翌年『DEEP JEWELS 11』はあの魅津希戦、『DEEP JEWELS 12』ではアミバに初勝利と、対戦相手のリストはなんか凄い。アイスリボンに兼務所属した期間はプロレスにも参戦。記憶に新しいところでは今年の5月30日、『PANCRASE 321』で元ボクシングのライカに勝利している。

「Team DATEからの脱退は方向性の違いに加えてコロナ禍もあった」

 避けて通れない質問になるのが、Team DATEからの脱退になるのだが「方向性の違い」と言うものの、では具体的になにがどう違うのかとなると、それについては教えてはくれなかった。「いずれは海外で試合する選手になりたいから」とかは、そりゃ皆が口にすることでもある。

 ただ、3選手の断片的な話を集約していくと、要するにコロナ禍で、皆で一緒に練習する機会が減った環境が大きな要因なんだと納得した。なるほど、これは仕方のないことでもある。マネージャーによると、「お世話になっているパンクラスさんには、引き続きPRAVAJRA選手も参戦していく」とのこと。記者からは「なるべく交互になるようにお願いしたらどうか」と提案しておいた(笑)。当然ながら両陣営が喧嘩別れになったわけでもなければ、むしろエールを送っていることは明らか。実際、話に割り込んできたキングダムエルガイツ代表入江秀忠の『8・14タイヤファイト』六本木マハラジャ大会のPRが延々と続く(長い!)のだが、参戦する華DATEには応援の言葉しか出てこない。

 タイヤファイトに関しては本誌記事とか程度しか詳しく知らないそうなのだが、「今でこそ蹴りの選手の印象はあるが、華は負けん気が強い。当初の試合はパンチで相手を追い詰めることが多かった。タイヤに足を突っ込んでパンチだけの競技になるが、華は手のリーチが長い。気持ちも強いからいけるんじゃないか」とのこと。これが分裂騒動後の初の試合になる。

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