ゲーオvs野杁正明、卜部功也vsハビエル・エルナンデス発表~4・19K-1 WORLD GP 2015 武尊インタビュー

 2月19日(木)東京・ホテルメトロポリタンエドモントにて、4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN ~-55kg初代王座決定トーナメント~」の記者会見が行われた。

 スーパーファイトで出場が発表されていたK-1 WORLD GP-65kg初代王者ゲーオ・フェアテックス、K-1 WORLD GP-60kg初代王者・卜部功也の対戦相手が発表された。

 1月の代々木大会で木村”フィリップ”ミノルにダウンを奪われて判定負けを喫し、完全復活を誓うゲーオの対戦相手は野杁正明に決定した。野杁はK-1甲子園2009王者やKrush-67kg級王者をはじめ、数々のタイトルを獲得。今年2月のKrush後楽園大会ではK-1 WORLD GP-65kg初代王座決定トーナメントのリザーブファイトで勝利したイリアス・ブライドを撃破し、ゲーオとの対戦をアピールしていた。

 会見に出席したK-1前田憲作プロデューサーは「ゲーオVS野杁を見たいという声が多く、出し惜しみせずにこの試合を組みました」とカード決定の理由を話すと「ゲーオ選手は前回の試合でダウンを奪われて負けてしまいましたが、力が衰えたわけではなく、4月には今までにないくらい怖くて強いゲーオ選手が帰ってくると思います。野杁選手は(65kgの)トーナメントには出場しなかったものの、2月のKrushではリザーブファイトで勝利したイリアス選手を完封して見事に勝利して、実力は世界のトップです。ゲーオ選手と木村選手の試合とは違う緊張感のある試合になると思います」と2人のスーパーファイトに期待を寄せた。

 新生K-1初参戦にして、ゲーオとの大一番が決まった野杁は「最強の選手と最高の舞台=新生K-1で対戦出来て大変、光栄に思います。ずっと楽しみにしていた試合が最高の舞台で決まって、試合が決まった時は素直に『やっときたな!』という気持ちでした。木村選手がゲーオ選手に勝ちましたが、木村選手はブラジル枠でトーナメントにも出ているので、ゲーオ選手のVS日本人無敗記録は続いていると思います。僕が日本人として初めて黒星をつけてやろうと思います」と挨拶。

 ずっとゲーオとの対戦をアピールし続けてきた野杁はゲーオを「すごく強くて穴が少ない選手だと思います」と分析する一方、「ムエタイルールでもK-1ルールでも試合を見ているけど、僕だったらここを攻めるなとずっと考えていました。作戦も立てているので、ゲーオ選手の穴も見つけています。試合までにそれに磨きをかけていきたいと思います」とすでにゲーオ攻略のプランは頭にあるという。

 また1月のゲーオVS木村については「木村選手がダウンを取ったのはすごいと思った」と木村の勝利を称えつつ「延長が見たかった、引き分けだったという声も少なからずある試合だったと思います。僕はそういう結果で終わらせたくないし、KOでも判定でも誰が見ても野杁の勝ちだなと思わせる試合にしたいと思います。誰もが納得する戦い方をして、僕が圧勝して終わらせたいと思います」と圧勝を誓う。

 今回の試合は野杁にとって新生K-1における戦いの第一歩でもある。「11月にトーナメント、1月にスーパーファイトが組まれて、K-1では65kgがどの階級より盛り上がっていると思います。でもみんな僕のための盛り上げ役だと思っているので、ここまで盛り上げてくれてありがとうございます」と大胆不敵に語ると「主役やスターは遅れて登場するもの。僕がK-1のスターになろうと思います」とK-1の主役獲りを堂々と宣言した。

 そして1月の代々木大会で-60kg初代王者となった功也は”スペインの虎”ハビエル・エルナンデスとの対戦が決まった。エルナンデスは-60kg初代王者決定トーナメントに出場し、1回戦で島野浩太朗に圧勝すると、準決勝では功也の実兄・卜部弘嵩と対戦。終了間際に弘嵩の左フックでダウンを奪われて敗れはしたものの、それまでは試合を支配しており、ほぼ勝利を手中に収めていたと言ってもいい試合展開だった。功也も大会翌日の一夜明け会見でエルナンデスとの対戦に興味を示しており、早くも今大会で注目のカードが実現することになった。

 前田プロデューサーは「エルナンデス選手は準決勝で卜部弘嵩選手に逆転のダウンを奪われて負けてしまいましたが、前に出る試合でファンの支持を得た選手です。卜部功也VSハビエル・エルナンデスは幻の決勝戦だと思います。今、功也選手は世界中から注目を浴びていますが、その中でも一番見たいカードがエルナンデス選手との試合です」とゲーオVS野杁同様に出し惜しみしないカードになったと語った。

 続いて司会者よりエルナンデスからのコメントが読み上げられ、エルナンデスは「自分こそがK-1-60kgのチャンピオンに相応しいことを証明する」「俺に勝ちたければ正々堂々と真っ向勝負でかかってこい」と強気な言葉を連発している。

「K-1がまた自分に期待してくれているという事は素直に嬉しいし、光栄に思う。その期待に応える試合を必ずお見せすると約束しよう。コウヤ・ウラベはこれぞジャパニーズスタイルと言ってもいい、とても計算高い完成された選手だと思う。自分はコウヤがチャンピオンなった瞬間から、いつこの試合が組まれるのかと楽しみにしていた。

 俺はリングに立ったら、自分本来の試合をするだけだ。KO決着間違いなしの激しい打ち合いになるだろう。ファンのみんなにはその一瞬一瞬を見逃さないで欲しい。3R終了のゴングが鳴る前に必ずどちらかが倒れているだろうから。

 この試合は絶対にハードで厳しい戦いになるだろうが、間違いなく自分が勝つと思う。そして自分こそがK-1-60kgのチャンピオンに相応しいことを証明してみせよう。最後に一言だけ、コウヤに言っておきたい。俺に勝ちたければ正々堂々と真っ向勝負でかかってこい」

 エルナンデスのコメントを受けて功也は「本当に最高の相手を用意していただいて、ありがとうございます。誰もが見たいカードだと思いますが、自分は自分にしかできない試合を見せたい。みなさんの想像を超えた試合を見せたいと思います」と挨拶。K-1王者として最初の試合を前に「エルナンデスは本当に気持ちが強くて、前に出て激しい試合をする選手だなと思います。強敵だと思いますけど、自分がこのK-1を背負っていく覚悟があるので、その覚悟を試合で見せたいと思います」と王者らしい言葉を続ける。

 エルナンデスからは「正々堂々とかかってこい」といったコメントもあったが「自分の試合に引き込みたいんだなって感じですね。そのくらいしか思わなかったです。僕は自分自身の戦いをして、相手には付き合いません。俺がチャンピオンなんでチャンピオンらしい戦い方をするだけです」と冷静な対応。

 さらに功也は「本戦で60kgの試合は僕だけ。60kgでしか見せられない試合をしないといけないと思います。60kgはパワー、テクニック、スピードすべてが揃っているので、それを見せたい。みなさんが想像できないような勝ち方をしたいと思っています」と”想像以上の試合”を強調し「チャンピオンになって最初の試合で、他に強いやつがいると言われるのが気に入らない。チャンピオンが圧倒的に強いと思われたいので、それを見せたいです。その意味でもエルナンデスは最高の相手で、エルナンデスに綺麗な勝ち方が出来たら誰もが認めてくれると思います」とエルナンデス戦を最強王者への第一歩にすると位置づけた。

 今大会はすでに発表されている-55kg初代王座決定トーナメント&スーパーファイト2試合に、本日発表されたゲーオVS野杁と功也VSエルナンデスを加えた全12試合で行われる予定。本戦前のプレリミナリーファイトは4試合組まれる方向で、1月大会でプロデビューしたK-1甲子園2014王者・平本蓮のプロ2戦目が行われることも発表された。

大会概要・対戦カードはこちら
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■ K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~
日時:4月19日(日) 14:30開場 16:00開始
会場:国立代々木競技場第二体育館 東京都渋谷区神南2-1-1 tel.03-3468-1171
※JR山手線「原宿」駅より徒歩3分 ※東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅より徒歩3分
主催:K-1実行委員会
企画・制作:㈱M-1スポーツメディア
運営:㈱グッドルーザー
入場料金:アリーナSRS席 50,000円 (当日50,500円)、アリーナRS席 30,000円 (当日30,500円)、アリーナS席 12,000円 (当日12,500円)、スタンドA席 8,000円 (当日8,500円)、スタンドB席 6,000円 (当日6,500円)
※消費税込み/全席指定/小学生からチケットが必要となります。
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 来る2015年3月22日(日)に、東京スカイツリー、ソラマチイーストヤード5F、J:COM Wonder Studioにおいて、「『K-1ワールドグランプリ2015』4.19代々木決戦・大決起集会!」と銘打ったファンイベントの開催が決定した。

 K-1公式サポーターを務める関根勤さん、K-1プロデューサーの前田憲作、そしてK-1ファイターたちが多数参加予定。観覧無料の公開イベントとして開催されるので、皆様どうぞお気軽にご来場ください!

■ K-1ワールド グランプリ2015 4.19代々木決戦・大決起集会!
日時:3月22日(日)時間未定
会場:J:COM Wonder Studio 東京スカイツリータウン®・ソラマチイーストヤード5F
アクセス:東武スカイツリーラインとうきょう「スカイツリー」駅下車すぐ
東武スカイツリーライン・東京メトロ・都営・京成線「押上」駅下車すぐ
出演者:関根勤(K-1公式サポーター)、前田憲作(K-1プロデューサー)、K-1ファイター
主催/K-1実行委員会 企画・制作/株式会社M-1スポーツメディア
協力/GAORA SPORTS お問合せ◇株式会社グッドルーザー tel.03-6450-5470

トーナメント出場:武尊(チームドラゴン)インタビュー
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武尊「僕は主役の一人じゃなくて主役。今まで欲しいものはすべて手に入れてきたし、K-1で世界一になる・スターになると決めています」

 4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2015~-55kg初代王座決定トーナメント~」。トーナメント出場選手インタビュー第2弾は1回戦でロシアのアレクサンダー・プリリップと対戦するKrush-58kg級王者・武尊だ。

――昨年11月のK-1デビューを経て、いよいよ-55kg初代王座決定トーナメント出場が決まりました。出場が決まった時はどんな心境でしたか?

「ずっと俺が出て当たり前だろって思っていました。俺がいなかったらK-1の55kgは絶対に盛り上がらないと思っていたので」

――K-1デビュー戦ではKrush-55kg級王者・大雅選手との”Krush王者対決”に挑み、見事にバックブローでKO勝ちを収めました。K-1のリングの感触はいかがでしたか?

「最高でしたね。リングに上がる前にテンションが最高潮に達して、試合中もそれがずっと続いていました。それでKO勝ちした瞬間に、これ以上は上がらないだろうと思っていた最高値を超えて…おそらくあれで脳細胞がめっちゃ死んだと思います(笑)」

――試合のダメージではなく自分の興奮で(笑)。

「それだけK-1というリングの空気・雰囲気はやばかったです。しかも次はそれを1日3回も感じられるので、脳細胞がすべて死んでしまわないか心配です(笑)」

――1日3試合のワンデートーナメントは過酷だという選手がほとんどですが、武尊選手としては1日に3試合も出来てうれしいという捉え方なんですね。

「そうですね。僕は人よりもアドレナリンが出る量が半端ないので、1日3試合もやったら自分がどうなっちゃんだろう?っていう感じです」

――ワンデートーナメントはプロになって初めてですよね?

「はい。だからこそ楽しみです。僕はずっとテレビでK-1を見ていて、トーナメントは見ている方がすごく興奮出来るんですよ。さっき戦っていた人がまた出て来て戦って…それを3回もやるわけだから。しかも今回は自分がそれをやる側になるので楽しみでしょうがないです」

――トーナメント1回戦で対戦するプリリップについてはどんな印象を持っていますか?

「試合映像を見てもボクシングテクニックが上手いなと思いました。ただ僕はKO=事故だと思っているので、あれだけパンチで来てくれれば、事故を起こせると思うんですよね。ディフェンス重視よりもプリリップのような選手の方が噛み合うと思うし、衝撃的なKOが生まれると思います。プリリップ選手が失神している姿が思い浮かびます」

――対戦カード発表会見では大雅選手に名前を出されて「俺の名前を気安く出すんじゃねえよ!」と声を荒げる一幕もありました。

「絶対に言うだろうなと思いましたけど…決勝まで上がってきてから言えよって感じです」

――その前にも大雅選手は「全員ぶっ倒してチャンピオンになります」と挨拶していて、ああいう言葉はイライラしますか?

「全員ってことは僕も含まれてるんですよね? 何言ってんの? ぶっ倒されるのはお前だろって思います」

――武尊選手は11月の代々木大会で大きなインパクトを残して、トーナメント出場選手からも意識される存在になったと思います。武尊選手が主役の一人だと見ているファンの人も…

「(途中で質問を遮って)主役の一人じゃなくて主役です」

――…………。武尊選手は記者会見でも「スターになる」ということを強調されていました。

「僕はプロで試合をしている以上、ずっとそれを考えているし、今日も(右手を見せて)スターの指輪をつけています」

――武尊選手が考えるスターに必要なものとは何でしょうか?

「人それぞれだと思うんですけど、見ている人を惹きつける輝きを持った選手ですよね。僕がずっと見てきたK-1はスターが集まっている舞台で、それを見て憧れも抱くし、感動もするし、だから自分もやりたいと思ったし。そういう影響を与えられる選手は限られていて、K-1はそんな選手しか上がっちゃいけないリングです。僕はその中でも一番のスターになります。例えば芸能人が道端にいたら『誰々だ!』って騒ぎになるじゃないですか。僕はK-1の選手もスターになって、そうならなきゃいけないと思うんですよ。それを実現するというのは僕がデビューしてからずっと言い続けてきたことで。僕は小さい頃から、これが欲しいと思ったら、何が何でも手に入れてきました。欲しいおもちゃがあったら、買ってもらうまで泣く、みたいな。それから始まって試合で勝つ、プロになる、K-1に出る…全て実現してきました。そのためには努力も必要で、僕にはそれをやってきた自負もあるし、K-1で世界一になる・スターになると決めています。だから今回もそれを必ず実現させます」

――最後にこのトーナメントを楽しみにしているファンの人たちへメッセージをいただけますか?

「K-1はスターが集まる場所で、スター同士のぶつかり合いを見て下さい。55kgはK-1最軽量の階級ですが、バチバチの試合で誰かが壊れる大会になると思います。格闘技の魅力が詰まっているK-1で僕が世界一になるところを見に来てください」

<選手プロフィール>
武尊
Takeru
所属ジム:チームドラゴン
出身地:鳥取県
誕生日:1991/07/29
身長:168cm
クラス:-55kg
戦績:18戦17勝(10KO)1敗
ツイッター:@takerusegawa
ブログ:http://ameblo.jp/kp1-takeru/

タイトル歴
・初代Krush -58kg級王者

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