RAW冒頭Jシナ ゴーバー&Kクロス投入 シャーロット再リア+ニッキー戴冠

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 番組は当然に、有料PPVまで見てない一般ファンにもジョン・シナが花道を走ってくるところから。前日の反省でお客さんがヒールかベビーフェイスかわかってないリアクションから、リドルを呼び寄せて、リドルはベビーフェイスの仲間なんだと、噛んで含めるように大先輩が紹介した点が冒頭セグメントの肝になる。

 実際、続くカードがバイキング・レイダースにそのリドルを合体させることで、こっちがベビーフェイス組なんだと。対するAJスタイルズ&オモスにはジョン・モリソンを加えて、念を押しての6人タッグ戦にしていたのが笑うしかない。

 バイキングエクスペリエンスがモリソンに決まることで、来週、またAJ&オモスとバイキング・レイダースだって。


 アライアスとジャクソン・ライカーは、さらにスケールアップしたメガデスの♪Symphony of Destructionでド派手に楽器を壊しまくります。今回はブルー・オイスター・カルトの♪Don’t Fear The Reaperでもギャグの対象になっているカウベルまで登場。

 ピアノも壊され、ギターどころか最後は大きなチェロまで2度叩いて粉々にしていたが、それを受けたライカーがエプロンから場外のテーブルに向けてブレーンバスターを決めての再度の勝利。ダラスのアメリカンエアライン・センターに客入れてのRAWだから、視覚的にも予算面でも大掛かりにサービスしてました。
 それにしても、いくらプロレスファンはロック音楽との趣味相関度が高いとはいえ、なんのことかわからない方にはそれぞれの意味がわからないのだが、見た目にもガンガン楽器が壊されていくからいいんだろう。多分。
 この試合の担当エージェントは異常なロック・マニアなんだろうか。いちいちそれがわかってしまう本誌が狂的なのかもだが・・・。
 

 さてさて、そりゃ今回のRAWには前日PPVに続いてジョン・シナ投入とか、さらにゴールドバーク、キャリオン・クロスの登場、キース・リーの復帰など、大まかな構成はかなり前から決まっていたにせよ、前日のを見たら、やはりシャーロットvs.リア・リプリー再戦を番組トリとなるわなぁ。そして大人のファンなら、その先までも読めたとは思う。現地の英語媒体が的外れの分析評ばかりなのをあとで知ったが、本誌は前日から読めてました。とりあえずの速報エントリーを、なぜにシャーロットvs.リア・リプリーだけにしたかを再読下さい。はい、確信犯で狙ってました。
 但し、シャーロットのマイクにお客さんのリアクションまでは読めないもの。高慢な態度のヒール・プロモをふりまくシャーロットに、「ベッキー、ベッキー」と復帰待望の合唱が出ていたのは仕方ない。さすがにシャーロットは、予定外があった場合の捌き方も心得ていたが、やはりサンダードーム時代とは違うことの確認でもあった。ベッキー・リンチの復帰は、もう少しお待ちください。


 ナイア・ジャックスが髪型を変えてきたんだが・・・。シェイナ・ベイズラーがレジナルドに気を反らされた隙に、タミーナがベイズラーにスーパーキックを決めるといういつもの女子タッグ戦。

 ただ、さすがに今回は、いったんナイアがレジナルドをかばうフリして、いよいよ勘当を言い渡すことに。もっとも、失意のレジナルド君には、24/7王者の戸澤陽に、シルク・ド・ソレイユ大道芸人飛びを魅せて王座奪取というオマケをつけてました。


 しつこくやります、鼻を折られたシェイマスとウンベルト・カリーヨの因縁戦。今回も、もはや甘ちゃんではなくなったカリーヨが追い込む場面が与えられていて、これなら何度でもやって下さい。最後はブローグキックでした。


 コフィ・キングストンも片付けて、では誰がボビー・ラシュリーの対戦相手に残っているのかとなって、ここでようやく1月から番組から消されていたキース・リーが復帰。なにしろテキサスはキースの地元でもある。とりあえずあの巨体にハートロッカーは手が回らないというところまでは魅せたが、チョークスラム⇒スピアーでフォールされた。
 ただ、それでは回って行かないので、ここでゴールドバークが登場。契約消化のためにもここで使うしかなくなったのだろう。


 ジンダー・マハルらインド軍に対して、ドリュー・マッキンタイアが怒るのは当然だ。それにしても巡業が始まったRAW番組、出演する総人数も大幅に増えている。


 ここでキャリオン・クロスの登場。対戦相手はジェフ・ハーディだ。おや? ここでまたハーディさんがお仕事なのかと思いきや、さすがにそんなことはしなかった。業界の慣例に従いロープに足を引っ掛けてジェフがフォール。但し、今回のお披露目にスカーレットは帯同しておらず、かのティク、トックの時間秒読み警告もナシ。「ジェフは最大の過ちを犯した」と、負けたクロスにマイクが与えられたのだった。これからです。

 アレクサ・ブリスのコーナーもあったんだが・・・。ゲストは人形のリリーとか、もうその時点で「もういいよ」かも。まぁ、エヴァ・マリーとドゥドロップがお揃い衣装で出てきてたけど。


 そしてシャーロットとリア・リプリーの再戦。まぁテレビ番組用なんで尺は貰えないしCMで途切れるのみならず、前日にリアはヒザをやられたというセールを軸に展開するんだが、これにしたというWWEの戦術が肝心なのである。

 なお、アイアン・メイデン約6年ぶり新作のタイトルとアルバム・アートワークが解禁発表され、サムライ姿のエディをあしらった『戦術』となった。RAWと同じ日の発表というのは、単なる奇遇なのだろうか。

■ WWE RAW
日時:7月19日(現地時間)
会場:米テキサス州ダラス アメリカンエアライン・センター

◆ジョン・シナが王者ローマン・レインズにPPV「サマースラム」でのユニバーサル王座挑戦を表明

 電撃復帰したジョン・シナが真夏の祭典PPV「サマースラム」で王者ローマン・レインズが保持するユニバーサル王座に挑戦することを表明した。昨日のPPV「マネー・イン・ザ・バンク(MITB)」にサプライズ登場したシナが番組オープニングに姿を現すと「なぜMITBで復帰したのか説明しないとな。俺がWWEに戻ってきた理由は? それはみんなとローマン・レインズだ」と言って会場を盛り上げた。
 続けてシナは「ユニバーサル王座のためにここに来た。いつかだって? 5週間後のサマースラムだ」と王者レインズに王座挑戦を表明すると「レインズはクソ野郎だ。ただ過剰に宣伝されているだけ。もしレインズが凄いならみんな勝手に認めているはずだ」と侮辱した。最後にシナは「俺はスマックダウンにも行くからレインズに会うのが待ちきれないぜ」とスマックダウン登場も予告すると入場してきたリドルと「ブロー」と叫んでリングを後にした。PPV「サマースラム」は日本時間8月22日にWWEネットワークで配信される。
 

◆“忍者”戸澤陽がピンフォールを奪われて24/7王座陥落 新王者はレジナルドに

 “忍者”戸澤陽が逃走中に出くわしたレジナルドにピンフォールを奪われて24/7王座から陥落した。シェイナ・ベイズラー&ナイア・ジャックス(with レジナルド)がWWE女子タッグ王者ナタリア&タミーナとノンタイトル戦で激突すると試合途中にレジナルドがシェイナのピンチにエプロンに上がって介入した。しかし、レジナルドとナタリアが場外で揉め出すとそれに気を取られたシェイナがタミーナのスーパーキックを食らって敗戦。試合後、シェイナ&ナイアが敗戦をレジナルドのせいにするとナイアが強烈なヘッドバットをレジナルドに放って仲間割れ。1人リングに残って落ち込むレジナルドだったが、そこへ24/7王者の戸澤が逃走してくるとレジナルドに華麗にクロスボディから前転セントーンを決められて3カウント。戸澤は王座陥落となり、一方のレジナルドは仲間割れも束の間、新24/7王者となった。

◆“超人類”ゴールドバーグがサプライズ登場!「次は俺だ」と王者ラシュリーにWWE王座挑戦を表明

 “超人類”ゴールドバーグがサプライズ登場して王者ボビー・ラシュリーと対峙すると「次は俺だ」とWWE王座挑戦を表明した。王者ラシュリー(with MVP)が登場して「昨日、コフィ・キングストンを破壊した」とPPV「マネー・イン・ザ・バンク」での王座防衛を誇るとMVPは「気の毒だが、誰も女もシャンパンもやめたラシュリーから王座を奪うことはできない」と言いながらオープンチャレンジを実施した。すると挑戦者としてキース・リーが現れると試合ではラシュリーがショルダータックルやクローズラインで攻め込めば、リーもその巨体でクロスバディやスプラッシュを放って激しい攻防を展開。終盤にはラシュリーが必殺のハートロックをリーに力ずくで解除されるも、最後は渾身のスピアーをリーに叩き込んで勝利。ラシュリーは強豪リーを蹴散らしてその実力を証明したが、試合直後に突如“超人類”ゴールドバーグがサプライズ登場。ラリュリーと対峙したゴールドバーグは豪快に笑いながら「次は俺だ」と王座挑戦を表明すると会場には“ゴールドバーグ”チャントが鳴り響いた。

◆Ms. MITBニッキー・アッシュがキャッシュインしてRAW女子王座を奪取

 “オールモスト・スーパーヒーロー(A.S.H.)”ことMs. MITBニッキー・アッシュがロウ女子王座戦後に現れてキャッシュインするとダメージを負ったシャーロット・フレアーをダイビング・クロスボディで仕留めてRAW女子王座を奪取した。番組のメイン戦で王者シャーロットとリア・リプリーがRAW女子王座戦リマッチで激突するとシャーロットがチョップ・ブロックやストンプでリアの負傷した左ヒザを集中攻撃すれば、リアも必殺のリップタイドを決めて白熱の攻防を展開。終盤にはシャーロットがベルトを持って花道を戻ると追いかけてきたリアにベルト攻撃を放って反則裁定に。

 この結果、シャーロットは試合には負けたものの王座を死守したが、怒ったリアがシャーロットを襲撃KO。すると突如ブリーフケースを持ったMs. MITBニッキーが現れてキャッシュインすると、コーナートップからダイビング・クロスボディを王者シャーロットに放って3カウント。ニッキーがMITBキャッシュインに見事成功して新RAW女子王者となった。


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