[ファイトクラブ]球場中止で後楽園「ロード・トゥ」も空転 チケット一律高額廃止で二択化へ

[週刊ファイト6月3日号]収録 [ファイトクラブ]公開中

▼球場中止で後楽園「ロード・トゥ」も空転 チケット一律高額廃止で二択化へ
 text & photo by TERUZ 新日本プロレス5・24&25&26後楽園
・オカダ、タイチ、デスペラードが感染告白 ジェイやフィンレーも?
・コブゴェからの島流しを見せつけて勝利 コブが飯伏との因縁深める
・鷹木ハツラツ締めも…オスプレイ、ジェイ、オカダ不在で280人観衆
・鷹木が連夜の勝ち名乗りで勢いキープ 内藤と石井は強烈打撃戦
・不入り客席に棚橋「来てくれてありがとう」飯伏と組んでメイン勝利
・カミゴェ上回る説得力が話題のコブゴェ 直接被弾の飯伏陥落
・鷹木突出で内藤「悔しさ」吐露 SANADA&BUSHIとネバ6獲りへ
・サマーストラグルから改訂 不評だった“高過ぎ後楽園”にピリオド
・値下げで観客が戻るとは限らず 新日後楽園大会の何が問題なのか
・スタジアム中止だけじゃない!? 緊急事態宣言再延長なら混乱必至


■ 新日本プロレス Road to WRESTLE GRAND SLAM
日時:5月24日(月)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆280人(主催者発表)

■新日本プロレス Road to WRESTLE GRAND SLAM
日時:5月25日(火)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆274人(主催者発表)

■ 新日本プロレス Road to WRESTLE GRAND SLAM
日時:5月26日(水)18:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆329人(主催者発表)

 5月24日からの3日間、新日本プロレスが後楽園ホール大会3連戦を開催した。中止大会期間を経て5・4福岡大会以来の配信ともなり、久々との印象をファンが抱く中での大会実施となる。とはいえスタジアム2大会「WRESTLE GRAND SLAM」が延期(代替大会は未発表)となったことで、シリーズ名に冠された「Road to WRESTLE GRAND SLAM」のコンセプトも空回り。集客も厳しく、新日本からは7月・後楽園ホール大会からの新たなチケット料金設定も発表された。大会ならびに周辺をレポートする。

 
オカダ、タイチ、デスペラードが感染告白 ジェイやフィンレーも?
 

 5月24日から新日本プロレスが後楽園ホール大会3連戦となり、大会配信も5・4福岡大会以来で再開される。とはいえ、ここまで9人の新型コロナウイルス感染を発表している新日本は「参加全選手・スタッフへのスクリーニング検査を経て、医師・トレーナーと連携の上、長期の隔離期間が及ぼす影響も見極めつつ、出場選手を決定」とし、苦悩の再開となっている。

 団体からは「人数」のみの発表であったが、24日朝には音声番組にてオカダ・カズチカが、24日大会実況席ではタイチがコロナ陽性であったことを告白した。26日には、エル・デスペラードがTwitterで明かしている。海外では、デビッド・フィンレーの父親であるフィット・フィンレーが出演した番組の情報をファンが共有している。空港での検査で感染が確認されたデヴッドとジェイ・ホワイトが、日本から出国できなかったとのこと。

 後楽園3連戦は、5・4福岡欠場となった6選手(オカダ、SHO、YOH、エル・デスペラード、鈴木みのる、金丸義信)、タイチ、フィンレーとジェイ、帰国ウィル・オスプレイといった顔ぶれが不在だ。十分とは言えない布陣ではあるが、飯伏幸太とジェフ・コブのタッグ対決、本隊ケイオス連合とロスインゴのタッグ対決により編成されている。

 
コブゴェからの島流しを見せつけて勝利 コブが飯伏との因縁深める
 

<24日/第4試合>
グレート-O-カーン
○ジェフ・コブ
 14分11秒 ツアー・オブ・ジ・アイランド⇒片エビ固め
●マスター・ワト
飯伏幸太

 ジェフ・コブが“コブゴェからの島流し”を見せつけての勝利だ。シングルマッチが待ちきれないとばかりに、飯伏とコブがやりあう。フィニッシュは飯伏のカミゴェの要領でのコブゴェ(コブが命名)からの島流し(タイチが「ツアー・オブ・ジ・アイランド」を解説席で2月に言い換え)。コブが飯伏に見せつけるようにマスター・ワトを料理した。

 決着後にも飯伏とコブは視察戦を続け、両者は因縁を深めた。延期になったスタジアム大会とともに、有力カードとしての飯伏幸太vs.コブのシングル戦も流れたまま。日程発表が待たれる。

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