『バックラッシュ反動』大会クリーン決着ミソとNETFLIXゾンビ映画提携

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 本戦が発表通りの6試合だったので、コンパクトにやるのかと期待したのだが、本戦だけで結局3時間越えてしまい、プリショー入れたら長く感じさせたのはマイナス評価かも。しかし、逆に言えばじっくり尺を与えて各試合を魅せた構成になり、トリにせよ、セザーロが善戦はするがローマン帝国の防衛には誰も異論ないにせよ、現地専門媒体筋の予想では”はぐれ狼”のジミー・ウーソの介入が圧倒的だったのに、試合自体は乱入もなくクリーン・フィニッシュにしたのは誉めないといけない。


 なんでもバティスタ主演のNETFLIX制作映画『Army of The Dead』が大会の大口スポンサーだったようで、第3試合のランバージャックマッチというのが、ゾンビたちがリングを囲んだというのは新しいというか、賛否両論はあるだろうが笑えたサプライズになったかも。但し、会場は暗くしてありサンダードームのモニターも一般客の画面ではなかったから、事前に収録されたもののようだった。

 試合に驚きのアップセットとかはなく、ミステリオ親子がお約束でWWEとしては初らしい親子のタッグ王者誕生を除けば、それぞれのチャンピオンがベルト防衛という構成であり、名称『レッスルマニア・バックラッシュ』のような”反動”でのひっくり返しはない試合結果。RAWの試合はRAWの実況陣、SmackDownのカードはパット・マカフィーの毒舌解説と交互に入れ替わっていたものの、後者の方がやはり面白いというのが続けて見ると如実だった総括もあった。
 豊富な写真での全試合完全網羅、以下とは異なる別バージョンの濃く深い徹底解剖レポートは、近日ファイトクラブ公開、週刊ファイト5月27日号に収録されます。

 

■ WWE レッスルマニア・バックラッシュ
日時:5月16日(現地時間)
会場:米フロリダ州タンパ サンダードーム(イングリング・センター)

<プリショー>
○シェイマス
 7分10秒 真空飛びヒザ蹴り式ブローグキック
●リコシェ

<本戦第1試合 女子RAW王座トリプルスレット戦>
[王者]○リア・リプリー
 15分20秒 リップタイド
[挑戦者]●アスカ
※もう一人はシャーロット、リプリーの王座防衛


“女帝”アスカがPPV「レッスルマニア・バックラッシュ」で新王者リア、因縁のシャーロットを相手にRAW女子王座トリプルスレット戦に挑むも、白熱の攻防の末にアスカがリアのリップタイドを食らって王座返り咲きに失敗した。

 アスカはシャーロットにジャーマン・スープレックス、リアにヒップアタックやミサイルキック、スライディング・ニーで攻め込むと、シャーロットもコーナートップからのムーンサルトで2人に反撃して激しい攻防を展開。

 終盤にはリアがヘッドバット、シャーロットがダブル・ナチュラルセレクション、アスカがダブル・ニーを放って3人入り乱れる混戦となったが、最後はアスカがリアのリップタイドを食らってしまい3カウント。

 アスカは強敵2人を相手に善戦も決定打を決められず王座返り咲きに失敗した。

<第2試合 SDタッグ王座戦>
[王者]ドルフ・ジグラー&●ロバート・ルード
 17分00秒 フロッグスプラッシュ
[挑戦者]レイ・ミステリオ&○ドミニク

 レイ&ドミニク・ミステリオがPPV『レッスルマニア・バックラッシュ』のSDタッグ王座戦で王者ドルフ・ジグラー&ロバート・ルードを破り、WWE史上初となる親子タッグ王者が誕生した。試合前のバックステージでドミニクがジグラー&ルードに待伏せ襲撃を受けて負傷欠場となるとレイが1人でタッグ王座戦に出場。息子の敵を討つべくレイは2人にハリケーン・ラナやセントーンを放って攻め込んだが、数的不利は覆せずにジグラー&ルードのダーティファイトで劣勢となった。
 しかし、試合途中に負傷したドミニクがリングに登場すると、レイは攻撃を食らいながらもルードに619、ジグラーをバリケードに叩きつけると最後はドミニクがフロッグスプラッシュでルードに止めを刺して3カウント。レイ&ドミニク・ミステリオがSDタッグ王座を戴冠し、WWE史上初となる親子タッグ王者が誕生した。

<第3試合 ランバージャックマッチ>
●ザ・ミズ w/ジョン・モリソン
 7分00秒 ヒット・ザ・ライト
○ダミアン・プリースト

<第4試合 女子SD王座戦>
[王者]ビアンカ・ブレア
 16分05秒 丸め込み
[挑戦者]●ベイリー

<第5試合 WWE王座トリプルスレット戦>
[王者]○ボビー・ラシュリー
 14分15秒 スピアー
[挑戦者]●ブラウン・ストローマン
※もう一人はドリュー・マッキンタイア、ラシュリーの王座防衛

 王者ボビー・ラシュリーが元王者ドリュー・マッキンタイア、“巨獣”ブラウン・ストローマンとPPV『レッスルマニア・バックラッシュ』のWWE王座トリプルスレット戦で激突すると、ストローマンに渾身のスピアーを叩き込んでWWE王座防衛に成功した。序盤、ストローマンがスプラッシュを2人に放つと、ラシュリーとマッキンタイアは一時共闘して2人掛かりのブレーンバスターでストローマンに反撃。さらにマッキンタイアがグラスゴー・キスから火花が飛び散る勢いでラシュリーをLEDボードに叩きつけると、ストローマンはランニング・ショルダータックルでマッキンタイアを吹き飛ばして激しい攻防を展開。
 終盤にはストローマンがパワーボムでマッキンタイアを解説席ごと破壊すれば、マッキンタイアも必殺のクレイモアでストローマンを沈めたが、最後はラシュリーがマッキンタイアを一蹴すると渾身のスピアーをストローマンに叩き込んで3カウント。ラシュリーが強敵2人を相手にしたトリプルスレット戦を制してWWE王座防衛に成功した。

<第6試合 ユニバーサル王座戦>
[王者]○ローマン・レインズ
 27分35秒 ギロチンチョーク
[挑戦者]●セザーロ
※レインズの王座防衛

 王者ローマン・レインズがPPV『レッスルマニア・バックラッシュ』のユニバーサル王座戦で対戦したセザーロをギロチンによる失神KOで仕留めて王座防衛に成功した。序盤、レインズはユニバーサル王座初挑戦となるセザーロのアッパーカットやシャープシューター、ボディアタック攻撃に苦戦しながらも負傷したセザーロの右腕にアームブリーカーを決めてダメージを与えた。
 終盤にはセザーロがスーパーマンパンチを食らいながらもスーパープレックスやシャープシューターからのクロスフェイスでレインズを追い詰めて番狂わせを狙ったが、最後はレインズがギロチンでセザーロを失神KOにしてレフェリーストップ。レインズがセザーロを制して王座防衛に成功した。
 試合後にはレインズの“右腕”ジェイ・ウーソがスーパーキックで倒れ込んだセザーロを襲撃すると、続けて現れたセス・ロリンズも因縁のセザーロに襲い掛かり、容赦ないパイプ椅子攻撃からカーブ・ストンプで止めを刺した。

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