格闘技団体UFCがMMA研究の調査結果を発表した。以下は団体より発表された声明文。
MMAというスポーツに関する初めての包括的な研究である『UFCアスリートの横断的なパフォーマンス分析と予測』を発表してから3年、UFCパフォーマンス・インスティトゥートはこの画期的な調査報告の第2巻を出版します。
第2巻は、MMAというスポーツのために作成された最も包括的で現代的な報告書です。2018年の第1版の出版以来、UFC PIチームが収集してきた洞察とデータの貴重なコレクションを掲載しており、MMAアスリートの健康状態やパフォーマンスのあらゆる側面に関する最先端で効果的な方法論を含んでいます。
5つのパート、90の個別セクションで構成される480ページ以上のコンテンツと、UFCパフォーマンス・インスティトゥート所属の28人の世界的な専門家からの寄稿など、第2巻は第1巻の4倍の情報量となっています。
分析と育成を兼ねた第2巻は、世界トップクラスのUFCファイターとの4年間の共同作業から得られた知見を表しています。2017年にUFCのロースターに門戸を開いて以来、UFC PIは600人以上の個々のファイターを、フィジカル・コンディショニングや医療サービスから、食事、栄養、心理学、そして全体的な健康面とウェルビーイングに至るまで、試合の準備のあらゆる面でサポートしてきました。
また、第2巻では、UFCUFCパフォーマンス・インスティトゥート上海とUFCアカデミーで中国のUFC候補生に指導を行うMMAコーチのフルタイムチームによる、MMAの技術的および戦術的な考察も紹介しています。
このように、それぞれの要素をまとめて、MMAで戦う際のあらゆる検討事項を網羅した、まさに学際的なリソースを提供しています。
UFCパフォーマンス・インスティトゥートのパフォーマンス担当副所長であるダンカン・フレンチ博士は、「私たちは、第1巻の好評ぶりに非常に驚きました。しかし、この資料が世界のコンバットスポーツにとってどれほど価値があるかを理解したとき、私たちはさらに包括的なもの、つまりアスリートやコーチがいつでも参照できるワンストップ・リソースを作りたいと思うようになりました。そして、UFCパフォーマンス・インスティトゥートのチームのメンバー全員がこの第2巻に専門知識を注ぎ込みました。私たちの哲学やアイデアを世界と共有できることにとても満足しています」と述べています。
第2巻では、選手のトレーニング・ルーティンに合わせた情報を提供するために、「ファイトサイクル」を中心に構成されています。
第1部：戦略と目標設定
大会分析、負傷診断データ、600人以上のUFC選手をテストしたパフォーマンス診断データ、パフォーマンスを最適化するための原則など、総合的なデータを収録しています。
第2部 – オフキャンプ
UFCパフォーマンス・インスティトゥートチームがファイターのオフキャンプ時に採用している、スパーリングやテクニカルセッションの計画、脳震盪の管理、トレーニング負荷の管理、サプリメントやアンチドーピングに関する教育など、すべての方法と哲学の包括的な概要を提供しています。
第3部 – ファイトキャンプ
テクニカルセッションの計画、減量管理、テーパリング、試合に向けてのピーキングなど、試合準備の重要な側面をすべてレビューします。
第4部：ファイトウィークと大会
減量、試合期間中のエネルギー補給、移動、計量後の水分補給、試合前のウォーミングアップ、試合に向けての心理状態の管理など、オクタゴンでの試合を最大限に楽しむために考慮すべき最も重要な事項を説明します。
第5部 – 試合後と移行。
試合後のセクションでは、負傷、脳震盪、トレーニングへの復帰などの医学的な側面に加えて、試合を振り返り、次の試合サイクルに向けて目標や目的を再設定するプロセスについても検討します。
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