ファブリシオ・ヴェウドゥムが敗れる!PFL 2021 #3: Regular Season

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 5月6日(現地時間)にニュージャージー州アトランティックシティで『PFL 2021 #3: Regular Season』が開催された。
 世界唯一の総合格闘技(MMA)リーグであるプロフェッショナル・ファイターズ・リーグ(Professional Fighters League、PFL)は、レギュラーシーズン、「勝ち抜き」プレーオフ、シーズンを締めくくるチャンピオンシップで闘う個人のファイターが参加する真のスポーツとしてMMAを提供する最初の組織である。MGM Televisionとの新しい提携は、世界中の3億人のMMAファンとの交流の最大化を目指すPFLマルチプラットフォーム配信に、台本なしのプログラムとショート形式のコンテンツを提供する。当初の台本なしシリーズは、ファイターの日常生活をファンに提供し、チャンピオンがPFLリーグ・プレーオフで出場権を獲得するパラレル・トーナメントを特徴とする。
 今大会は神々の階級ヘビー級と女子ライト級の二階級の試合が行われた。メインでは元UFCヘビー級王者であるファブリシオ・ヴェウドゥムがPFLに初参戦。現在は四十三歳のヴェウドゥムだが、新天地を求めて最後の活躍の場としてPFLに移籍してきたのだった。対戦相手は同じブラジル人でLFAでも活躍したヒーナン・フェレイラで、年齢的な不安要素があっても、過去の実績に圧倒的な差があるので下馬評はヴェウドゥム。しかし試合は逆の展開となった。まずすぐにテイクダウンを奪ったのはヴェウドゥム。更に必殺の三角締めを極めようとするヴェウドゥムだが、フィレイラは極めかけられてもひたすらパウンド連打する。執拗なパウンドラッシュに遂にヴェウドゥムは技を解いてしまい、そのまま殴られて意識を失う。レフェリーがストップしフェレイラが下馬評を覆して逆転TKO勝ちとなった。ただ試合後、ヴェウドゥムは三角締めでフェレイラがタップしていたので技を解いたと主張。この問題は後を引きそうだ。
 またタイタンFC三連勝でPFLに移籍してきたモハメド・ウスマンがブランドン・セイルズと対戦。こちらも実績からウスマンが下馬評で圧倒。しかし体格ではセイルズが上回っているので、ウスマンも攻めあぐねる形となった。そして2Rにはセイルズの右がヒットしてウスマンがダウン。セイルズがギロチンチョークを極め、なんとかそれは逃れたウスマンだったが、今度はグランドでセイルズがマウントポジションを奪いマウントパンチ。嫌がって背を向けたウスマンにセイルズがチョークを極めて一本勝ち。セイルズが下馬評を覆して勝利した。
 米国での放送という事で2019年準優勝のデニス・ゴルソフはプレミアムカードでジャスティン・ウィリスと対戦。ゴルソフは石井慧、ポール・ブエンテロ、ブレット・ロジャースら世界的に有名な選手を倒しており、今回も下馬評は圧倒。試合も下馬評のまま、ゴルソフのスタンドでのラッシュにウィリスが防戦一方でうずくまると、更にグランドでバックからゴルソフがパウンド連打。一方的に殴られて動けないウィリスを見てレフェリーがストップ。ゴルソフが見事な勝利を飾った。

■ PFL 2021 #3: Regular Season
日時:2021年5月6日(現地時間)
会場:アメリカ合衆国ニュージャージー州アトランティックシティ

<ヘビー級>
○ヒーナン・フェレイラ(ブラジル)
 1R TKO
●ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)

<女子ライト級>
○ケイラ・ハリソン(米国)
 1R 1分23分 TKO
●マリアナ・モライス(ブラジル)

<ヘビー級>
○ブランドン・セイルズ(米国)
 2R 3分42秒 リアネイキドチョーク
●モハメド・ウスマン(米国)

<女子ライト級>
○ラリッサ・パシェコ(ブラジル)
 1R 0分51秒 TKO
●ユリア・パジッチ(モンテネグロ)

<ヘビー級>
○ブルーノ・カッペロザ(ブラジル)
 1R 0分46分 TKO
●アンテ・デリア(クロアチア)

<女子ライト級>
○シンディ・ダンドワ(ベルギー)
 判定
●ケイトリン・ヤング(米国)

<女子ライト級>
○ジャナ・ファビアン(豪州)
 判定
●ローラ・サンチェス(米国)

<ヘビー級>
○デニス・ゴルソフ(ロシア)
 1R 4分21秒 TKO
●ジャスティン・ウィリス(米国)

<女子ライト級>
○テイラー・ゴールダード(米国)
 判定
●レナ・コレスニク(ウクライナ)