［週刊ファイト5月13日号］収録　［ファイトクラブ］公開中

▼ハマスタ前哨戦吹っ飛ぶ ドームも危機? 新型コロナで揺れるスタジアム決戦
　text & photo by TERUZ 新日本5・3&4福岡どんたく2連戦レポート
・どんたく中止吹っ飛ばす面白過ぎラダーマッチでタイチ勝利
・ジェイ通算4冠でマイエラ宣言 コロナ禍に胸打つ棚橋39分壮絶死
・発熱者&濃厚接触者で実に6選手が欠場 カード変更2日目波乱
・オスプレイ「ドームでオカダ倒す」ハードバンプ45分死闘で鷹木突破
・ライガー「今のファンは」無法地帯の解説席 2日目は全員口元マスク
・どうなる東京ドーム大会 緊急事態宣言延長されるもイベント緩和か

■ 新日本プロレス レスリングどんたく2021（1日目）
日時：5月3日（月祝）18:00
会場：福岡・福岡国際センター 観衆2211人（主催者発表）

■ 新日本プロレス レスリングどんたく2021
日時：5月4日（火祝）15:00
会場：福岡・福岡国際センター 観衆2367人（主催者発表）

　緊急事態宣言開始時期が西日本ツアーと同期した新日本プロレス。大半の興行を中止にすることも無観客にすることもなく進むと思われていたが、福岡どんたく2日目、思わぬ事態に。発熱者発生で濃厚接触者含む6選手が欠場という事態に見舞われた（翌5日には2選手の陽性を発表している）。5・15横浜スタジアム決戦まで2週間を切っており、対戦カードの難航は必至。延長方針にある緊急事態宣言の動向もイベントの在り方に直結していく。満員にはなったが大揺れの福岡どんたく大会と周辺をレポートする。

 
どんたく中止吹っ飛ばす面白過ぎラダーマッチでタイチ勝利
 

＜5月3日/第5試合/アイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチ＞
○タイチ
　27分11秒　アンアンフィンガーフロムヘル獲得
●タマ・トンガ

　セミファイナルはアイアンフィンガーフロムヘル争奪ラダーマッチでタイチとタマ・トンガが対戦となる。長さの違う複数のラダーがリングサイドに配置され、試合開始早々にタマが争奪の機会を得るも“少し短め”で届かない。長めの方を利用することが勝利の方程式であることに両者が気づいての試合継続となる。両者のセコンドが乱入し放題だった点は試合のつくりとして雑ではあったが、これもお祭り感か。エプロンから鉄柵に橋渡しされたラダーに“タイチのセコンド”DOUKIが落とされ、ラダーは真っ二つとなる痛快シーンも。

　最後はラダー上での攻防となったところで、ガンスタンを仕掛けたタマが空転してラダー下の長机に落下。これまた長机が真っ二つ。福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」中止吹っ飛ばす面白過ぎ変則マッチはタイチが制す。アイアンフィンガーフロムヘル封印にあたってタイチが「あの音楽」を要求すると、福岡国際センターに飯塚高史のテーマ『against rules』が鳴り響いていた。