[週刊ファイト4月1日号]収録 [ファイトクラブ]公開中
▼愛は止まらないしゃちほこBOY走り出した夢の途中ドラゴンゲート赤磐大会
photo & text by 猫山文楽拳
・安定の集客!しゃちほこBOY2021年二度目のご当地凱旋興行
・某団体が集客苦戦でもドラゲーは入る岡山一番人気の訳
・初上陸で赤磐市民も掴まれた
・ご当地レスラーしゃちほこBOY凱旋試合は筋肉獣とスペシャルタッグ
・試合中に駐車場閉鎖のアナウンスタイムオーバー激アツメイン
・プロレスは景気救済の起爆剤になりうるか
・郷土愛とプロレスLOVEが手を取りあって歩き出した夢への一歩
■ ドラゴンゲート GLORIOUS GATE2021
日時 2021年3月20日(土・祝)15:00 (観衆245人=主催者発表)
会場 岡山・山陽ふれあい公園総合体育館
ドラゴンゲートが倉敷市でしゃちほこBOY選手地元凱旋大会を開催したのはつい先月2月20日のことであったが、その興奮も冷めやらぬ一か月後の3月20日、再び岡山県に来てくれた。
今回の会場は、赤磐市山陽ふれあい公園総合体育館ということだったが県内の移動たいしたことはあるまいと、昨年末に移住したばかりで土地勘皆無の記者は岡山の広大さを舐めていた。
たまたま当日、知人が車に乗せてくれたために会場入りを果たせたが、なかなかの山間部に位置する会場だった。
だがドラゴンゲートは岡山では人気があり毎回お客さんが集まるとの知人の弁の通り、試合開始前には体育館に並べられたパイプ椅子席ほぼすべて埋まった。
ドラゴンゲートを初見というお客さんも複数来場していたが、そこは年間興行回数日本一の団体の選手たち、笑いから緊張伴う乱闘まで、緩急おりまぜプロレスエンターテイメントの手練手管惜しみなく披露して地方の観客の心をすぐさまつかんでいく。第一試合から一瞬も目を離すことの出来ないスリリングかつ華やかなエンターテイメントバトルの連続に会場は興奮のるつぼと化していった。
安定の集客!しゃちほこBOY2021年二度目のご当地凱旋興行
会場の山陽ふれあい公園総合体育館は交通の便が良いとは言い難い山あいに位置する。しかしながら岡山県の大きなイベント会場は前回取材に伺った格闘技が開催されたコンベックス岡山も大概な郊外にあり帰路のバスに乗り遅れて主宰者の車で倉敷まで送り届けてもらった。昨年末に東京から移住してきたばかりの記者は土地勘もなく毎度のことながらのタイトな山越えに面食らうばかり。
今回も現場までのタイトな行程を車で往復いただける人が奇跡的に見つかりことなきを得たが当日待ち合わせポイントに車が現れドライバーが降りてきたとき後光が射して見えるほどありがたく思わず合掌してしまった。
しかし県民は車で移動するのが普通とのことで、交通の便は集客には特に影響しないとのこと。
「おととし岡山駅から徒歩圏のジップアリーナで何年かぶりに開催した新日本はガラガラでした。」
その原因は「しばらく来なかったからじゃないかと」
某団体が集客苦戦でもドラゲーは入る岡山一番人気の訳
年に数回コンスタントに興行開催をするドラゴンゲートは固定客もついて定着しているのだと言われた。
もちろんお客さんが定着するには団体に何度でも見たくなる魅力があればこそだが今回リングサイドで彼らのプレイを撮影して改めてそのスピード感と速さだけではない確かな技量、選手の個性と持っている華に目を見張った。
ベテラン選手のコンディションが素晴らしい。そのベテランの胸を借りて育てられる若手も日々大きく見映えするプレイヤーに成長していく。
いまさらながら、プロレスラーのボディに惚れ惚れした。
人気があるはずだ。ドラゴンゲートの選手は、およそ人生のすべてをプロレスに捧げ毎日鍛えてリングに上がり最高のエンターテイメントプロレスを披露し続けてきた。
生半可な鍛え方でない血の滲むような努力の成果が、彼らのプレイに結実して映る。