21日、ノアが後楽園ホール大会『NOAH THE INFINITY 2021』を開催した。
メインはGHCナショナル王者の拳王に藤田和之が挑む。大会ハッシュタグが「#拳王史上最大のピンチ」となるほどに、ノアマットでの強さを醸し出しまくりの藤田。序盤には潮崎豪戦を彷彿させる7分超の睨み合いもあったが、以降はアグレッシブに展開した。観客の手拍子が響く中で拳王が藤田のスタンドでのスリーパーに長時間捕まる。
拳王はコーナーを背にした藤田に数十発のミドルキックで反撃。食らい続けつつ「(蹴りのスピードが)遅いんだよ!!」と発する藤田がまた怖い。特大手の平サイズの藤田が拳王の顔面に張り手を連打する。拳王はグラウンド状態にある藤田に顔面蹴りを見舞い、P.F.Sを2度発射。この2度目をかわした藤田がタックルからパワーボム、顔面蹴り。ヒリヒリ感が充満した試合は藤田が制した。
レジェンド武藤敬司の戴冠と入団で「知名度に頼っているのか!?」とも評されるノア。それでいて、この日のようにプロレスや総合を超えたところでの強さの尺度を突きつけて“オッサン”ファンを唸らせるのもまたノア。ABEMA放映のない拳王vs.藤田は、とんでもないインパクトを放ってみせた。同ユニットの杉浦貴がさっそく挑戦を表明、4・29名古屋国際での王座戦が決定している。
■ プロレスリング・ノア NOAH THE INFINITY 2021
日時:3月21日(日)11:30
会場:東京・後楽園ホール 観衆678人(主催者発表)
<第1試合>
タダスケ
〇仁王
覇王
12分28秒 ストゥーカスプラッシュ⇒片エビ固め
●藤村加偉
矢野安崇
小峠篤司
<第2試合>
〇進祐哉
10分22秒 クロスフェースロック
●大原はじめ
<第3試合>
〇NOSAWA論外
日高郁人
2分25秒 超高校級ラ・マヒストラル
YO-HEY
●吉岡世起
<第4試合/敗者ユニット吸収マッチ>
[反選手会同盟]
●井上雅央
齋藤彰俊
12分04秒 ファンキープレス⇒片エビ固め
〇谷口周平
モハメド ヨネ
[ファンキーエクスプレス]
<第5試合>
〇宮本裕向
丸藤正道
11分35秒 オリンピック予選スラム⇒体固め
ケンドー・カシン
●杉浦貴
<第6試合>
●岡田欣也
稲村愛輝
西村修
16分14秒 サイトースープレックス⇒体固め
征矢学
〇マサ北宮
中嶋勝彦
<第7試合/GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合>
[挑戦者]
●宮脇純太
原田大輔
26分47秒 変型キャメルクラッチ
〇HAYATA
小川良成
[第42代選手権者]
※小川&HAYATAが4度目の防衛に成功
<第8試合/GHCナショナル選手権試合>
[挑戦者]
〇藤田和之
19分14秒 顔面蹴り⇒体固め
●拳王
[第3代選手権者]
※拳王が7度目の防衛に失敗。藤田が第4代王者となる
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